「セキュリティ研修を実施したいけど、何から始めたらいいのかわからない」
「研修会社に依頼しようにも会社が多すぎて選定が難しい」
と悩む企業は多いのではないでしょうか。
今回は、セキュリティ研修でおすすめの会社を10社紹介します。
実績が豊富な会社やオンライン受講ができる会社にも触れているので参考にしてみてください。
目次
セキュリティ研修とは
セキュリティ研修とは、企業や組織が従業員に対して情報セキュリティの重要性や基本的な対策について教育するプログラムです。
サイバー攻撃や情報漏洩のリスクが増加する現代において、全社員がセキュリティ意識を高め、適切な対応を学ぶことが重要です。
セキュリティ研修の目的
セキュリティ研修の主な目的は以下の通りです。
- 情報保護の強化
- 企業の重要な情報資産を守るために、全社員が情報セキュリティの基本原則を理解し、適切な行動を取ることが求められます。
- サイバー攻撃への対応力向上
- フィッシングやマルウェアなどのサイバー攻撃に対する知識と対策を学ぶことで、社員一人ひとりが潜在的な脅威を検知し、迅速に対応できるようにします。
- コンプライアンスの徹底
- 法律や規制に準拠した情報管理を行うために、セキュリティポリシーやガイドラインを理解し、実践することが重要です。
セキュリティ研修の内容
セキュリティ研修の内容は多岐にわたりますが、以下に代表的なカリキュラムを紹介します。
研修の形式には、集合研修やオンライン研修、ワークショップなどがあります。
カリキュラム | 概要・目的 |
---|---|
基本的な情報セキュリティ研修 | 情報セキュリティの基本概念や原則を学びます。社員全員がセキュリティの重要性を理解することが目的です。 |
フィッシング対策研修 | フィッシング攻撃の手口や対策方法を学び、メールやWebサイトの安全性を見極めるスキルを身につけます。 |
マルウェア対策研修 | マルウェアの種類や感染経路、予防策について学び、システムの保護方法を習得します。 |
データ保護とプライバシー研修 | 個人情報や機密データの保護方法を学び、データ漏洩のリスクを最小限に抑えるスキルを習得します。 |
セキュリティポリシーとガイドライン研修 | 企業のセキュリティポリシーやガイドラインを理解し、実践するための具体的な方法を学びます。 |
incident response(インシデント対応)研修 | セキュリティインシデントが発生した際の対応方法や報告手順を学び、迅速かつ適切に対処するスキルを身につけます。 |
クラウドセキュリティ研修 | クラウド環境におけるセキュリティ対策を学び、クラウドサービスの安全な利用方法を習得します。 |
モバイルセキュリティ研修 | スマートフォンやタブレットのセキュリティ対策を学び、モバイルデバイスの安全な使用方法を習得します。 |
ソーシャルエンジニアリング対策研修 | ソーシャルエンジニアリング攻撃の手口と対策を学び、人的リスクを減少させる方法を身につけます。 |
これらのカリキュラムを通じて、社員は情報セキュリティの重要性を理解し、企業全体で強固なセキュリティ体制を構築することができます。
セキュリティ研修は、企業がサイバー攻撃や情報漏洩のリスクを最小限に抑え、安全で信頼性の高い業務環境を維持するために不可欠なプログラムです。
セキュリティ研修がおすすめな企業
セキュリティ研修はすべての企業にとって重要ですが、特に以下のような企業には強くおすすめします。
情報漏洩やサイバー攻撃のリスクを最小限に抑え、安全で信頼性の高い業務環境を維持するために、セキュリティ研修の導入を検討してみてください。
IT関連企業
IT関連企業は、最新の技術やデータを扱うため、サイバー攻撃の標的になりやすいです。
高度な技術知識を持つ社員でも、セキュリティの基本を再確認し、最新の脅威に対応するためのスキルを習得することが重要です。
金融機関
銀行や保険会社、証券会社などの金融機関は、多くの個人情報や機密データを扱います。
セキュリティの脆弱性が顧客の信頼を損なうリスクがあるため、厳重なセキュリティ対策が求められます。全社員が高度なセキュリティ意識を持つことが必須です。
医療機関
病院やクリニック、医療研究機関などは、患者の個人情報や医療記録を取り扱うため、セキュリティ対策が非常に重要です。
医療データの漏洩は重大な問題を引き起こす可能性があるため、全スタッフがセキュリティ研修を受けることが推奨されます。
公共機関
政府機関や地方自治体などの公共機関は、社会全体に関わるデータを管理しています。
これらの情報が漏洩した場合、広範な影響を及ぼす可能性があるため、職員全員がセキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることが重要です。
教育機関
大学や専門学校などの教育機関は、学生や教職員の個人情報や研究データを管理しています。
サイバー攻撃に対する脆弱性を低減し、データの安全を確保するために、全スタッフがセキュリティ研修を受けることが必要です。
eコマース企業
オンラインショップやマーケットプレイスを運営するeコマース企業は、顧客の個人情報やクレジットカード情報を扱います。
セキュリティの脆弱性が顧客の信頼を損なうリスクがあるため、従業員全員がセキュリティ対策を徹底することが求められます。
セキュリティ研修は、これらの企業にとって欠かせない取り組みです。全社員がセキュリティ意識を高め、実践的な対策を学ぶことで、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクを最小限に抑えることができます。
セキュリティ研修でおすすめの会社4選
まずはセキュリティ研修でおすすめの会社を4社紹介します。
CTCテクノロジー株式会社
CTCテクノロジー株式会社は1972年に創業した会社です。
マルチベンダーやマルチレイヤー・マルチソリューション、ITライフサイクルに関するサービスを幅広く提供しています。
教育・研修サービスの分野では、CTCグループが培ってきた高いノウハウに基づき、IT研修を総合的に学ぶことが可能です。
【おすすめポイント】
- 初心者にも分かりやすい内容
- 基礎から身に付くツールを活用
- ラインナップが充実している
【特徴】
CTCテクノロジー株式会社のセキュリティ研修は実績豊富な講師が登壇してくれます。
実績が豊富なだけに、初心者の視点に立って分かりやすく解説してくれるでしょう。研修にハッキングツールやファイアウォールを活用している点もおすすめポイントのひとつ。
サイバー攻撃手法の具体的な仕組みを理解できる為、適切なセキュリティ対策を講じることができます。
セキュリティの入門編をはじめ、攻撃者目線で知識を網羅できる本格的なコースなど研修ラインナップも充実しています。
ストーンビートセキュリティ株式会社
ストーンビートセキュリティ株式会社は2015年に設立と、スタートして10年にも満たない会社です。
そんな中でもセキュリティ教育に力を入れており需要は右肩上がり。
安心して利用できる情報社会の実現を目標に、情報セキュリティ人材の育成や対策支援サービスを提供しています。
【おすすめポイント】
- セキュリティ対策の本質を思考できるスキルが身に付く
- 全コースオンラインにも対応
- 企業の状況をヒアリングし、オリジナルの研修も作成可能
【特徴】
ストーンビートセキュリティ株式会社のセキュリティ研修は、実践で役立つ演習が組まれており、知識とスキルを確実に習得できるでしょう。
また、それだけではなくセキュリティ対策の本質を自ら思考できる力も身に付きます。
全コースオンラインに対応しているのも特徴のひとつ。
もちろん、講師派遣やセミナー登壇も行っており、企業が望むスタイルで受講が可能です。企業の状況や課題をヒアリングした上で、独自研修の作成も行ってくれます。
トレノケート株式会社
トレノケート株式会社は1995年に設立。
IT技術教育やビジネススキル教育を中心とした人材育成サービスを提供しています。
2023年には「2023 AWS Training Partner Award」を受賞。
優れた専門性や革新性、協力関係を発揮し、今後の成長性が高く評価された会社です。
【おすすめポイント】
- 豊富な研修プログラムから選べる
- IT研修企業20社に3年連続で選出
- セキュリティに関するプロの講師陣が登壇
【特徴】
トレノケート株式会社のセキュリティ研修は豊富なプログラムから選択可能です。
セキュリティ入門はもちろん、セキュリティリテラシーや情報セキュリティ管理、セキュアなシステム構築など、企業の課題を解決できる研修が必ず見つかるでしょう。
トレノケート株式会社は世界で優れたITトレーニング企業20社に贈られる会社に3年連続で選出されています。
講師はセキュリティ分野にも精通しており、初めて研修を受ける人でも基礎からセキュリティ対策が身に付きます。
株式会社リスキル
株式会社リスキルは、人材育成事業一筋に業績を伸ばしてきた会社です。
どの研修でも、何人でも「料金一律」をモットーとしており、500種類の研修から選べます。
講師派遣型の研修をはじめ、集合型研修やオンライン研修も充実しており、企業の課題解決に向けてサポートしてくれるでしょう。
【おすすめポイント】
- 質の高い教材とカリキュラム構成が高評価
- 経済産業省が規定する情報セキュリティ管理基準に基づく研修プログラム
- ITセキュリティ研修と情報セキュリティ管理研修から選択可能
【特徴】
株式会社リスキルのセキュリティ研修は、質の高い教材とカリキュラム構成が高く評価されています。
また、経済産業省が規定する情報セキュリティ管理基準に基づくプログラムとなっているため、確実なスキルを身に付けることができるでしょう。
セキュリティ対策の研修プログラムは全部で2種類。
ITセキュリティ研修と情報セキュリティ管理研修から選ぶことができ、新入社員や若手社員、エンジニア・非エンジニアと幅広い層を対象としています。
セキュリティ研修で実績が豊富なおすすめの会社3選
研修会社選びで迷ったら、豊富な実績を誇る会社で選ぶのもポイントのひとつです。
以下では、セキュリティ研修において高い実績をもつ会社を3社紹介します。
株式会社ラック
株式会社ラックは2007年に設立し、セキュリティに関する調査や診断、コンサルティングの他、監視・運用などの事業を展開している会社です。
セキュリティ教育や訓練事業にも力を入れており、セキュリティ専門家の育成もサポートしてくれます。
また事故対応訓練や一般社員の教育にも携わっているため、組織のセキュリティレベルの向上にも役立つでしょう。
【おすすめポイント】
- 提示されたカリキュラムから自分でカスタマイズできる
- 1~1.5時間程度とコンパクトなので時間の都合が付けやすい
- 最新のセキュリティ情報も学べる
【特徴】
株式会社ラックのセキュリティ研修は、カリキュラムがあらかじめ提示されており、自分で必要な内容をカスタマイズできます。
「うちの会社はこの分野が弱い」「このスキルを社員全員に身に付けたい」そんな悩みにアプローチできるでしょう。
研修自体は1~1.5時間程度とコンパクトなので、必要な箇所を重点的に学びたい企業におすすめです。
最新のセキュリティ情報を交えながら、分かりやすく学ぶことができます。
インターネット・アカデミー株式会社
インターネット・アカデミー株式会社は、実務で活躍できるデジタル人材を育成する研修サービスを展開しています。
創業は1995年と、30年近くにわたり業績を伸ばしてきた会社です。
研修で特定の適用条件を満たした場合、国や都からの費用助成を受けられます。助成金があればIT研修を低コストで受講できるため、経費の削減にも役立つでしょう。
【おすすめポイント】
- 豊富なラインナップから選べる
- 母体開発会社で培われたセキュリティ対策が身に付く
- 相談や見積もりは無料
【特徴】
インターネット・アカデミー株式会社のセキュリティ研修は豊富なラインナップが魅力です。
基礎から学べる入門編の他、ITリテラシー&セキュリティ向上研修、サーバー・アプリケーションのセキュリティ研修など、企業の課題を解決できる研修から選べます。
母体開発会社で培ってきたセキュリティ対策を学ぶことができ、高いセキュリティスキルが身に付くでしょう。
相談や見積もりだけなら無料な点も良心的です。
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社は2000年に設立した会社で、セキュリティに関するコンサルティングや診断、教育研修などを実施しています。
高度情報処理技術者を900名以上保有、そのうち情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は200名近くが所属している会社です。
セキュリティセミナーやイベントも積極的に開催しており、企業が抱えるセキュリティ課題をサポートしてくれます。
【おすすめポイント】
- セキュリティに対する習熟度に合わせた研修を選べる
- 大手企業への導入実績が多数
- 登録セキスペの講習も実施している
【特徴】
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社のセキュリティ研修は、各社員のセキュリティに対する習熟度に合わせた研修を受けることができます。
新入社員や若手なら入門編の他、高度セキュリティ人材養成やセキュリティ専門家を育成したい企業にもおすすめです。
株式会社セブン&アイ・ホールディングス、株式会社フジ・メディア・ホールディングスといった大手企業への導入実績も多数。
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の特別講習を実施しているのも特徴です。
セキュリティ研修のオンライン受講が可能なおすすめ会社3選
なかなか社員の都合が合わない場合はセキュリティ研修をオンラインで受講する方法もあります。
以下では、セキュリティ研修をオンラインで受講できる会社を3社紹介しますので参考にしてみてください。
株式会社SAMURAI
株式会社SAMURAIは、伴走型オーダーメイド研修やサブスク型IT研修の他、人材育成・組織力強化支援を実施している会社です。
パソコンに触れる機会が少ない初心者でも着実なITスキルを身に付けられるでしょう。
経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されているのも特徴のひとつ。
IT研修助成金を活用できれば最大64万円支給され、研修費用の削減に役立ちます。
【おすすめポイント】
- オーダーメイド研修で内容をカスタマイズできる
- サブスク型のIT研修も選択可能
- メンタリングサービスで学習した内容が定着しやすい
【特徴】
株式会社SAMURAIのセキュリティ研修は、オーダーメイドで研修内容を自由にカスタマイズできます。
ひとり月額3,980円(税込み)でサブスク型の研修も選択可能です。
現役エンジニアが手厚くサポートしてくれるため、未経験の方もエンジニアとしてスキルを身に付けられます。
メンタリングサービスが充実しているのも特徴のひとつ。あらかじめ作成したロードマップに基づき、企業が目指すゴールに辿り着けるでしょう。
株式会社アイ・ラーニング
株式会社アイ・ラーニングは1990年に設立した会社です。
2023年にはオリコン顧客満足度調査による、企業研修の若手・一般社員向け公開講座「利用のしやすさ」で2年連続1位を獲得しています。
オンライン研修が充実していることはもちろん、対面式やeラーニングなど、企業ごとの希望や好きなスタイルで研修を受けられるのが特徴です。
【おすすめポイント】
- すべてのセキュリティ研修がオンラインで受講可能
- 初級から上級まで幅広いラインナップ
- ハッキングツールを用いたハンズオンを通して基礎から習得できる
【特徴】
株式会社アイ・ラーニングのセキュリティ研修はすべてオンラインで受講できます。
オンライン研修にいたってはこれまで2,000人以上が受講しており、利便性の良さで定評を得ています。
初歩的なウイルス対策はもちろん、システム運用や暗号化、安全なサーバー構築などの上級編と、幅広いラインナップから選べるのも大きなメリット。
ハッキングツールを用いたハンズオン形式を採用しているため、事例をイメージしやすく、実務で役立つセキュリティ対策を講じられるでしょう。
株式会社アガルート
株式会社アガルートは企業研修や法人研修の他、資格対策を実施している会社です。
法律資格や各種難関資格試験の対策講座を取り扱うと同時に、企業・法人研修にも力を入れています。
さらなるラインナップの充実や教育ノウハウの提供など、人材開発における成長が期待されています。
【おすすめポイント】
- 世界で1万人が受講したプログラムを提供
- アウトプットも取り入れることでスキルを定着化させる
- ハンズオン研修も充実している
【特徴】
株式会社アガルートが提供するセキュリティ研修は、世界で1万人以上が受講済みと高い実績を誇ります。
企業向けの研修は座学中心の「インプットスタイル」が定番ですが、こちらの研修では課題やクイズを取り入れた「アウトプットスタイル」も導入することでスキルを定着化させてくれます。
セキュリティ研修のラインナップが充実しているのも魅力のひとつ。
事例を目の前で体験できるハンズオン研修も選択できるなど、実践で使えるセキュリティスキルが習得可能です。
セキュリティ研修のおすすめ会社まとめ
今回は、セキュリティ研修でおすすめの会社を10社紹介しました。
セキュリティ対策を講じることは社員のスキルを高めるだけではなく、企業の情報という財産を守ることにもつながります。
そのためには一人ひとりの意識を変えることから始めるのが大切です。
まずは今回紹介した会社に研修依頼することを検討してみましょう。迷った際は実績で選んでもいいですし、オンライン受講ができる会社で選ぶのも得策です。
アガルートのセキュリティ研修は、実務で使えることにこだわったコンテンツがオンラインで受講できます。
また、研修プログラムのカスタマイズも可能なので、セキュリティに課題を抱える企業にも最適です。
少しでも興味があれば問い合わせから始めてみてください。