レジリエンス研修の内容や目的とは?オンラインでの研修プログラム例を紹介

「従業員のストレス耐性を高めたい」
「失敗からの立ち直りを社員が自己管理できたら、中間層の管理業務の負担も軽くなる」
と考えている企業も多いのではないでしょうか。

現代のビジネス現場では、レジリエンス(自己回復力)を身に付けることは自己管理スキルとしても有効です。

今回は、レジリエンス研修の内容や目的について解説します。

オンラインでレジリエンス研修を受講する場合のプログラム例なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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レジリエンス研修とは?

環境省では、地域の脱炭素化を目的にレジリエンスを「強靭化の向上」と表現しています。

レジリエンス研修とは、そのイメージと同じくメンタル面を強くするための研修です。

出典:環境省「総合環境政策」

そもそもレジリエンスとは、英語で「回復力(resilience)」のこと。ビジネスにおいては、精神面(ストレスや逆境)が対象となるでしょう。

忙しいビジネスパーソンは、自分の受け持つ業務で精一杯という状況が考えられます。そのような困難な状況から自力で回復できるスキルは、会社にとっても有益な力です。

有能なスキルを持っていても、困難な場面に遭遇するとストレスで精神的なダメージを受けるかもしれません。

ストレスフルな時代に、レジリエンスの高い自己回復力を持った人材は、仕事のパフォーマンスでも安定的な成果が期待できるでしょう。

レジリエンスは、細分化すると5つの力で構成されています。

  • 自分の感情や行動に対しての調整能力
  • 困難な現状を乗り越える楽観的信念
  • 良好な人間関係を構築できる能力
  • 困難に立ち向かうチャレンジ精神
  • 自分を肯定的に認識する自尊能力

これら5つの力を高めることでレジリエンスも向上します。レジリエンス研修は、これらの力を身に付けるための学習機会となるでしょう。

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レジリエンス研修の目的

レジリエンス研修は、先述したレジリエンスを構成する5つの力を強化する役割を持っています。

レジリエンス研修は、次の目的を持った会社に有効な研修です。

  • 社員一人ひとりのストレス耐性を高める
  • 営業マインドの調整力を上げる
  • 時代の変化に負けない柔軟性を備える
  • 新入社員や若手社員のモチベーションを上げる
  • 社内のメンタルヘルス向上に必要な知識や対策を理解する

社員一人ひとりのストレス耐性を高める

レジリエンス研修の目的は、社員一人ひとりのストレス耐性を高めることです。

困難な状況を乗り越えるための楽観的な信念や、困難な状況でも立ち向かうチャレンジ精神などは、自分を肯定的に受け入れられるためストレスフリーな状態が期待できます。

営業マインドの調整力を上げる

営業部門の業務は、状況によっては過酷な結果となることも考えられるでしょう。
ときには、商談相手から悪評を受けるだけではなく、会社の不利益となることもあります。

その経験を失敗のまま引きずらない思考力が自己調整能力です。営業担当者は、自己調整力を高めて、安定したパフォーマンスへの切り替えが求められます。

時代の変化に負けない柔軟性を備える

現代のビジネスは、変化の激しい環境に対応することで、競争優位性を目指せるでしょう。
競争優位な立場を目指すには、柔軟な考え方が必要です。

レジリエンスの学習は、悩んで立ち止まる状態を減らし、新たな可能性に向かう発想力が養えます。

そのため発想力が付けば、時代の変化に負けない柔軟性も備えられるでしょう。

新入社員や若手社員のモチベーションを上げる

少子高齢化による労働人口の減少は、会社の共通課題です。その課題への取り組みは、入社して間もない社員の離職率を下げる環境づくりではないでしょうか。

レジリエンスは、新入社員や若手社員のモチベーションを上げる役割も担います。
レジリエンスを学ぶことは、入社したての社員だけではなく、経営層や中堅社員などのストレス耐性構築にも役立つでしょう。

社内のメンタルヘルス向上に必要な知識や対策を理解する

レジリエンス研修は、全社員のメンタルヘルス向上を目的とする会社に適しています。

その理由は、ストレス耐性の強化ができるからです。ストレス耐性の強化は、研修で学ぶメンタルヘルスの知識習得も関係しています。

社内全体のメンタルヘルスの知識が浸透できれば、メンタルケアに強い組織へと生まれ変わるでしょう。

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レジリエンス研修の一般的な内容

一般的にレジリエンス研修では、次の内容で学習を進めます。

  • レジリエンスを学ぶことへの理解
  • レジリエンス学習の環境構築
  • 感情をコントロールするワーク
  • 肯定的でポジティブな自尊感情の強化
  • 組織を強固にする良好な人間関係の構築

レジリエンスを学ぶことへの理解

研修で学ぶことは、ビジネスにおいてのレジリエンスが持つ意味や必要性などです。

レジリエンス研修では、受講者が同じ共通認識のうえで学ぶ必要があります。

その理由は、感情や精神面にふれる内容のため、間違った認識では成果が得られないからです。

レジリエンス学習の環境構築

レジリエンス研修では、学習に取り組む環境づくりが重要となるでしょう。

主観的な状態で進めてしまうと、学習効果は引き出せません。

基本は、客観的に自分自身を認識することです。客観的に自分を判断することで学習効果を高められます。

感情をコントロールするワーク

レジリエンス研修では、感情のコントロールを磨くことがポイント。

たとえば、失敗などで落ち込む時間を少なくして、思い込みでポジティブに変化させる方法などです。

感情のコントロールは、ワーク形式で体験しながら身に付けます。

肯定的でポジティブな自尊感情の強化

レジリエンス研修は、自尊感情の強化を期待できます。

そのため、研修内容では自分の強みを明確にしたポジティブ思考が基本スタイルとなるでしょう。

失敗や困難な状況を肯定的に捉える方法などを学べます。

組織を強固にする良好な人間関係の構築

強固な組織づくりには、良好な人間関係構築が不可欠です。

レジリエンス研修は、特定の人間だけをストレス耐性にするのではありません。組織全体で逆境を乗り越える思考を学びます。

組織全体でレジリエンス体質に成長できれば、同じ認識のもとで良好な関係を築けるでしょう。

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レジリエンス研修が必要となった背景とは?

現代のレジリエンス研修を必要とする背景には、次の要因が考えられます。

  • 情報化社会の働き方
  • リモートワークの増加による社員の孤立
  • 転職が当たり前となって組織の人間関係が悪化

情報化社会の働き方は、変化への対応力を必要とする働き方です。

変化に対応することは、「ここまでやっておけば大丈夫」という安泰領域はありません。つねに変化への対応が求められるため、ストレスも増えてしまいます。

また、コロナ禍からニーズの増えたリモートワークは、人間関係の希薄になるかもしれません。リアルな対面を省略して効率性も向上しますが、社員の孤立なども懸念されます。

そのうえ、転職が当たり前となりつつある現代は、組織メンバーの入れ替わりで人間関係も悪化していくことも考えられるでしょう。

そのような状況を改善するには、レジリエンスの持つストレス耐性構築や自己調整能力が必要です。

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レジリエンス研修はどんな人におすすめ?

レジリエンス研修がおすすめな人は、次のような課題のある人です。

  • 精神的な回復力を鍛えたい人
  • 自分の感情をコントロールしたい人
  • 困難な状態に負けない思考を備えたい人
  • メンタルヘルスの認識を高めたい人

精神的な回復力を鍛えたい人

レジリエンス研修では、落ち込んだ状態から回復させるための切り替え方を学べます。

そのため、精神的な回復力を鍛えたい人に向いているでしょう。

自分の感情をコントロールしたい人

レジリエンス研修では、自己調整能力や楽観的な信念でネガティブな状態よりもポジティブ状態を増やします。

そのような感情をコントロールしたい人に向いている研修です。

困難な状態に負けない思考を備えたい人

レジリエンス研修では、逆境に強い思考を鍛えます。

困難な状況でも負けない思考を備えたい人におすすめの研修です。

メンタルヘルスの認識を高めたい人

レジリエンス研修は、ストレスとの付き合い方を知る機会となるでしょう。

そのため、メンタルヘルスの知識を高めたい組織や人に向いています。

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レジリエンス研修のオンラインでのプログラム例

レジリエンス研修では、一般的に自分自身の思考や感情をコントロールする方法などが学べます。

ここでは、レジリエンス研修で学ぶプログラム例を紹介しましょう。

レジリエンスの概念

  • 「レジリエンスとは、何か」を理解する
  • レジリエンスが必要な背景
  • レジリエンスを強化する前の環境づくり

レジリエンスを高める方法

  • レジリエンスの高め方を理解する
  • 感情をコントロールして切り替える力を鍛える
  • 自分の感情の変化を理解する

2つの感情をコントロールする

  • 当たり前という思い込みをコントロールする
  • 自分に必要な知識と不要な知識を取捨選択する
  • マインドフルネスで過去未来ではなく現在に集中する

自己肯定感を高める

  • 自分の強みを明確にする
  • 自尊感情でさらに成功体質へと引き上げる
  • 楽観的な信念でポジティブな状態を維持する

成長体質を作る

  • 自己効力感を植え付けて成功体質になる
  • 相手を尊重した自己主張でアサーティブに接する
  • 身近な成功者を自分に置き換えてイメージする

困難な状態に負けない自分を作る

  • 困難を乗り越えた自分を勝手にイメージする
  • 困難な状態を「どのように変えたいか」と具体化する
  • 目的意識の高め方を学ぶ

人間関係を良好にする

  • 個人に向けたレジリエンス強化方法を組織で考える
  • 良好な人間関係がもたらすメリットを考える
  • 相手を意識した傾聴と発信を知る
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レジリエンス研修まとめ

レジリエンスとは、ビジネスにおける重要なセルフケアスキルです。

今回解説してきたレジリエンス研修は、感情の自己調整能力や自己肯定感、自己効力感などが身に付けられます。

そのうえで社員一人ひとりがレジリエンスを反映できれば、会社はストレス耐性のある強固な組織となるでしょう。

アガルートでは、今回紹介したレジリエンス研修をオンラインで完結型で提供しています。

また、それぞれの会社の課題に適した研修のカスタマイズも可能です。自社の課題と研修内容をすり合わせることで学びに臨場感が加えられるでしょう。

まずは、気軽な相談として「研修の問い合わせ」から始めてみてはいかがでしょうか。

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