このコラムではプロジェクトマネジメント研修の目的・メリット・具体的な内容・推奨する企業などについて解説いたします。
次のようなお悩み・ご要望のある人事・総務の担当の方は多いのではないでしょうか。
「社員のプロジェクトマネジメントの知識不足を感じている」
「新規プロジェクト立ち上げの前に社員にリーダーシップを発揮するためのスキルを身につけさせたい。」
プロジェクトマネジメント研修の取り入れ方やおすすめの自社に合った研修の選び方についても触れていますので、参考にしていただければ幸いです。
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目次
プロジェクトマネジメント研修とは
プロジェクトマネジメント研修は、プロジェクトの成功に不可欠なスキルや知識を習得する研修です。
プロジェクトマネジメントの基本概念・プロジェクト計画の立案・チームビルディング・コミュニケーションスキルなど、幅広い項目について学習し、プロジェクトマネージャーとしての能力を高めます。
また、実践的な演習やケーススタディを通じて、チームワークやリーダーシップを養い、プロジェクトを成功に導くためのリーダーシップスキルや戦略的思考・問題解決能力を身につけられます。
プロジェクトマネジメント研修を行い、プロジェクトマネジメントスキルを持った社員を増やすことで、組織やチームの目標を達成する力が高められ、結果として企業の生産性や競争力を向上させます。
プロジェクトマネジメント研修を企業で取り組む目的と求められる背景
近年の市場変化の速さにより、プロジェクト管理・リスク管理の重要性が高まっていく中で、プロジェクトマネジメント研修を取り入れる企業は増えています。
企業がプロジェクトマネジメント研修を実施する目的、求められる背景について解説します。
プロジェクトマネジメント研修が求められる背景
プロジェクトマネジメント研修が求められる背景には、近年のビジネス環境の競争激化が挙げられます。
企業の成長と安定性を強化するために、プロジェクトを俯瞰して意思決定するプロジェクト管理能力の高い人材が求められています。
プロジェクトの複雑化
プロジェクトの複雑化が進む現代のビジネス環境。
部署内でのプロジェクトだけでなく、現他部署や他社の人間を含んだ編成など、複雑性の高いプロジェクトも珍しくありません。
さまざまな部門やチーム、技術やプロセスを統括して、より規模の大きなプロジェクトを進めなければいけないケースが増えています。
IT人材不足の深刻化
DX推進のニーズが高まり、IT人材自体が不足し確保が難しいという現状があります。
経済産業省ではIT人材の不足は、現状約17万人から2020年には約37万人、2030年には約79万人に拡大すると予測され、今後ますます深刻化すると考えられています。
DX推進に伴う、新しいテクノロジーやデジタルソリューションの導入によって、関連プロジェクトが増加します。
これらのプロジェクトを適切に管理するための専門知識・スキルを持つ人材の育成は喫緊の課題と言えるでしょう。
プロジェクトマネジメント研修を企業で取り組む目的
企業がプロジェクトマネジメント研修を推進する目的は、単に効率的なプロジェクト運営を目指すだけではありません。
この研修を実施する最大の目的は、組織の核となるプロジェクト実行能力を根本から強化し、市場内での競争力を確固たるものにすることにあります。
プロジェクトのライフサイクル全体にわたり、計画から実行、監視、そして成功への導入まで、最適なプラクティスを身に付けることが、この研修の核心です。
さらに、プロジェクトマネジメント研修は、リーダーシップの強化、チームワークの促進、リスク管理のスキル向上、そしてリソースを効率良く配分する方法を教えることにも焦点を当てています。
これらのスキルは、プロジェクトを時間内、予算内で、そして高い品質で完遂するために欠かせない要素です。
また、組織内のコミュニケーションを改善し、知識共有を促進することで、持続可能な学習文化を構築することも、研修の重要な目標の一つです。
これらの目的に取り組むことで、企業は組織全体の成長を促し、変化に富んだビジネス環境においても、自社のポジションをしっかりと確立することができます。
プロジェクトマネジメント研修は、従業員個々のスキルアップだけでなく、企業全体の持続可能な発展を支える基盤を築くことに寄与します。
プロジェクトマネジメント研修に企業で取り組むメリット
企業がプロジェクトマネジメント研修を実施するメリットは多岐に渡ります。
主なメリットは次の5つとなります。
PMBOKの理解
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)はプロジェクトマネジメントの知識体系の国際標準です。
プロジェクト管理者やプロジェクトマネジメントの専門家が、プロジェクトを効果的に計画・実行・監視・制御するための基準として活用しています。
プロジェクトマネジメント研修では、PMBOKに記載されているプロジェクトマネジメントのプロセスやツールを実践的に活用する方法を学びます。
これにより社員は、プロジェクトの計画・実行・監視・制御などにおいて最適な手段を選べるようになります。
プロジェクトの成功率の向上
プロジェクトマネジメント研修を受けた社員は、プロジェクトマネジメントの基本概念・プロジェクト管理ツールの活用法等を習得します。
また、予期せぬ問題や障害に適切かつ迅速に対応できるリスク管理能力も習得できるので、プロジェクトのリスクを最小限に抑えることができます。
研修によってプロジェクトマネジメントスキル・知識・リスク管理能力が養われることで、プロジェクトの成功率がアップします。
時間管理スキルの向上
タイムマネジメントの基本原則・タスクや活動にかかる時間を適切に見積もる方法・適切な仕事の優先順位の方法などを学ぶことで、時間管理スキルを向上させます。
適切なスケジューリングの方法を習得することで、プロジェクトの目標やタスクが明確になります。
プロジェクトのスケジュールを正しく管理できる人材を増やすことで、タスク効率化が進められます。
また時間管理スキルが向上することで、デレゲーションも適切に行えるようになるので、チームの効率性も向上します。
リーダーシップの強化
プロジェクトマネジメント研修では、プロジェクトリーダーシップ(プロジェクトを指揮、組織し、成功に導くスキル)とチームビルディング(チームメンバー間の信頼や協力関係を構築すること)を学びます。
プロジェクトリーダーに必要なスキルや役割を理解することで、チームメンバーからの支持も得やすくなります。
コミュニケーションスキルを磨く実践的な研修も行われるので、チームメンバーとの協力・連携がスムーズになるでしょう。
チームワークの促進
研修で行われるチームビルディング活動やグループディスカッションを通じて、コミュニケーションスキルを高めます。
このことで、チームでの意見交換やアイデア共有がスムーズになり、メンバー同士の協力と共感が促進されます。
またチームメンバーの各チームメンバーの役割と責任を明確化し、チーム全体の効率性を向上させることで、協力して目標達成を目指せます。
プロジェクトマネジメント研修の内容と企業で取り組む際のポイント
プロジェクトマネジメント研修は、プロジェクトの計画・実行・監視・制御を学ぶための総合的なトレーニングプログラムです。
ここでは、プロジェクトマネジメント研修の一般的な内容について解説します。また、プロジェクトマネジメント研修に企業で取り組む際のポイントも紹介します。
研修の内容
市場競争の激化、技術の進歩とデジタル化によって、企業の競争力を高めるプロジェクトマネジメントスキルを持つ人材の需要は急増しています。
プロジェクトマネジメントスキルを習得するために、研修では以下のことを学びます。
- プロジェクトマネジメントの概念・原則やフレームワーク
- プロジェクト計画の立案と実行の方法
- タスクの優先順位の決め方
- リソース(ヒト、モノ、カネ、時間)の管理
- プロジェクトを成功に導くベストプラクティス・事例
次にプロジェクトマネジメント研修の一般的な種類を見ていきましょう。
参考:https://www.agaroot.jp/corporation/menu/data/
DXリテラシー研修
基礎的なデジタル技術やプロセスを理解し、組織やビジネスのデジタル化を推進するための能力を向上させる研修プログラムです。
対象者は以下の通り。
- DXを推進するプロジェクトマネージャー、及びチームメンバー
- 経営者・管理職・人事部の方
- DXのリテラシーを身につけたい一般社員の方
DXリテラシー研修の目的、ゴールは次のようなものとなります。
- DXの基本的な概念・原則を理解する
- 組織内でDXを推進する意義、必要性を理解する
- どの部署で、どのような方法でDX推進すべきかという目標が定められる
参考:https://www.agaroot.jp/corporation/menu/management/
組織マネジメント研修
リーダーシップ・人材管理・チームビルディング・コミュニケーション・チェンジマネジメントを学ぶことで、組織を成長させるマネジメント力を習得する研修プログラムです。
対象者は以下の通り。
- 経営者・管理職・人事部の方
- プロジェクトマネージャーやチームリーダーの方
- 新任の管理職、または管理職候補の一般社員
組織マネジメント研修の目的、ゴールは次のようなものとなります。
- リーダーシップの理解や実践に関する知識を高め、リーダーシップスキルを向上する
- 効率的なプロセス管理や運用方法を習得し、組織の生産性を向上させる
- コミュニケーションスキルを磨き、チームビルディングやコラボレーション能力を高める
リーダーシップ研修
リーダーシップの基本原則・コミュニケーションスキル・目標設定と計画立案の方法などを学ぶことで、リーダーシップ能力を強化し、組織・チームの生産性の向上につなげる研修プログラムです。
対象者は以下の通り。
- 新任管理職・リーダーの方
- プロジェクトマネージャーやチームリーダーの方
- 役職・職種を問わずリーダーシップスキルを高めたい方
リーダーシップ研修の目的、ゴールは次のようなものとなります。
- コミュニケーションスキル・問題解決力・チームビルディング能力などを総合的に高める
- メンバーの意欲やモチベーションを上げる指導法や目標設定ができる
- 新しいアイデア・アプローチを発案・計画・実行するための情報共有・協力関係の構築ができる
研修に取り組む際のポイント3つ
企業でプロジェクトマネジメント研修に取り組む際に、ポイントとなることは以下の3つです。
社員のスキルレベル・経験・ニーズに応じて適切な内容の研修を提供することが大切です。
オンライン研修やeラーニングなど自社に合わせた方法を採用する
自社のニーズ・プロジェクトの特性に合わせて受講方法を選びましょう。社員の就業スケジュールや、就労環境に応じて、対面・オンライン・eラーニングから参加しやすい方法を採用します。
時間や場所に制約されずに学べるオンライン研修やeラーニングは、従業員が多い企業やリモートワーカーが多い企業におすすめです。
近年、オンライン研修やeラーニングの技術が進化し、対面授業に近い、インタラクティブかつカスタマイズ可能な学びが提供できるようになっています。
また、交通費や宿泊費が不要なので、従業員数の多い企業ほど費用対効果が高いと言えます。
自社に合わせた研修内容
各企業や業界、職種の特性・ニーズ・規制に合わせてカスタマイズできる研修を選びます。
自社が抱える課題や目標に焦点を当てた研修内容にすることで、参加者が実際の業務に活かせるスキルや知識を提供できます。
参加者の所属するチームの目標を題材にしたケーススタディや、プロジェクトの遅延や予算超過などの課題に対処するスキルを磨く問題解決のフレームワークなど、自社が求めるプロジェクトマネジメントスキルの方向性に合わせた研修を行いましょう。
継続的なフォローアップ体制
参加者の学習成果を持続させ、実務に活かすために継続的なフォローアップ体制は必須です。
推奨されるフォローアップ体制には次のようなものが挙げられます。
- フィードバックを収集し、研修の満足度や効果について評価する
- 学習内容を振り返り、実務で発生した問題・課題に活かせているか議論する
- 習得した知識・スキルを定着、発展させるために、定期的な研修会・リフレッシュトレーニングを実施する
フォローアップ体制を充実させることで、参加者の持続的な学習と成長が促進されます。
また研修で学んだ知識・スキルを他社員と共有することで、プロジェクトの成功率もアップします。
プロジェクトマネジメント研修を受講すべき企業とは
プロジェクトマネジメント研修をおすすめするのは以下のような企業です。
- 拡大期にある企業
- 変革を目指す企業
- 組織のシル化に悩む企業
- テクノロジー企業
- 競争が激しい業界に属する企業
次に、それぞれの企業がプロジェクトマネジメント研修を受けた方が良い理由を解説していきます。
拡大期にある企業
事業規模や市場シェアが成長・拡張の段階にある企業は、プロジェクトの効率化や成果を最大化するためにリーダーシップスキル・コミュニケーションスキル・リスクマネジメントスキル・チームビルディングスキルの向上が望まれます。
プロジェクトマネジメント研修を通じて、組織の成長戦略を強化し、企業の競争力を向上させるための基盤を作ります。
変革を目指す企業
変革の実現には、戦略的な計画能力やプロジェクトの変革管理が必要です。
目標や戦略を明確にして、実行計画を策定する能力や、コミュニケーションスキル・リスク管理能力のある強いリーダシップのある人材を育てることが、企業の変革の成功に直結します。
組織のシル化に悩む企業
部門間の壁を越えて協力する必要がある企業は、チームビルディングやコミュニケーションスキルの向上を目指すべきです。
プロジェクトマネジメント研修を幅広い役職・職種の社員に受けさせることで、適切なチームビルディングや組織を超えたコミュニケーションが実現できるでしょう。
異なる部門やチーム間の連携が強化されることで、シル化を解消し、プロジェクトの進行を円滑にします。
テクノロジー企業
新しい技術や製品の開発プロジェクトを頻繁に行う企業は、迅速かつ効果的なプロジェクトマネジメントが求められます。
ソフトウェア開発・システム実装・新製品開発などの、複雑なプロジェクトには、リソース・リスク管理が必須です。
また複数の組織・チームと協力してプロジェクトを進める必要があるので、チーム間のコミュニケーションや協力関係を強化するスキルも重要になります。
プロジェクトマネジメント研修を受けることで、テクノロジー企業特有の複雑なプロジェクト管理やリスク管理を実現し、成果を最大化させることにつながります。
競争が激しい業界に属する企業
競争力が激しい業界に属する企業は、プロジェクトマネジメント研修を通じて、市場の変化に素早く柔軟に対応できる人材を育成しましょう。
ソフトウェア開発・ITサービス・小売業・金融業など、企業間の競争が激しく、市場シェアの確保や顧客満足度の向上が課題となっている企業では、戦略的な計画とそれを実行する強いリーダシップが求められます。
また、リスク管理能力と問題解決力も非常に重要です。
リスクを予測し、適切に管理し、問題が発生した場合には迅速に対処する能力があることで、企業の競争力を高め、市場での優位性を築くことができるでしょう。
迷ったらアガルートのプロジェクトマネジメント研修へ
市場競争の激化、技術の進歩とデジタル化によって、企業の競争力を高めるプロジェクトマネジメントスキルを持つ人材の需要は急増しています。
企業でプロジェクトマネジメント研修に取り組むことで、チームや組織の仕事効率を最大化し、企業の競争力を強化できるでしょう。
プロジェクトマネジメント研修の受講形態には対面式・オンライン・eラーニング・ハイブリット(対面とオンラインを組み合わせたもの)があります。
企業の規模に係らず受講しやすいのは、時間や場所の制約がなく、費用対効果の高いオンライン・eラーニングのプロジェクトマネジメント研修です。
数多くある研修会社でどこを選べば良いのか迷うようでしたら、アガルートをおすすめします。
アガルートのプロジェクトマネジメント研修は完全オンライン完結型。企業のニーズに合わせて研修内容をカスタマイズ可能です。
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「マネジメント研修」会社探しにお困りではありませんか?
このような課題をお持ちでしたら
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