ロジカルシンキング研修の目的や内容とは?論理的思考力の鍛え方や実際の研修プログラムも紹介

社員の論理的思考力を鍛える方法をお探しではないでしょうか。

ロジカルシンキング(論理的思考)は、ビジネスアイデアを論理的に導き出す考え方です。

身につけるには、日頃から意識して取り組む必要があります。

今回は、ロジカルシンキング研修の目的や内容について解説します。

論理的思考力の鍛え方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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ロジカルシンキングとはわかりやすく言うとどういう意味?

ロジカルシンキングは、論理的思考のことを意味します。

論理的思考は、わかりやすく言うと客観的に物事を判断する考え方です。

ビジネスにおいて、物事の客観的な捉え方が求められます。その理由は、売り手の都合ではなく消費者の立場で判断できるからです。

また、論理的思考力を備えると、筋道の通った内容で相手目線に立った伝え方ができます。

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ロジカルシンキング研修の目的

ロジカルシンキング研修は、論理的思考を学ぶための研修です。

ロジカルシンキング研修の目的は、次のとおりです。

  • 情報を取捨選択する能力養成
  • 論理に沿った説得力のある伝え方を学ぶ
  • 自発的な思考の育成

情報を取捨選択する能力養成

ロジカルシンキング研修の目的は、情報を取捨選択する能力が養えることです。

現代は、インターネットの普及で情報があふれる時代となってきました。

情報過多な現代では、調べものをすると、関連する余計な情報まで入手する可能性があります。そのため、情報を扱うには取捨選択が必要です。

ロジカルシンキングは、物事の本質を捉える力を磨くため、情報の取捨選択する能力が身につきます。

論理に沿った説得力のある伝え方を学ぶ

ロジカルシンキングを学ぶ目的は、論理に沿った説得力のある伝え方の習得です。

論理に沿った説得力とは、筋道を通して説明ができること。相手が腑(ふ)に落ちる伝え方を学びます。

ビジネスにおいて、相手の理解がなければ商談は進みません。相手の理解を得るには、説得力のある伝え方が必要です。

自発的な思考の強化

ロジカルシンキング研修では、自発的な思考を強化できます。

社内におけるプレゼンや、顧客との商談では自発的な提案などの積極性が求められます。

自発的な提案には、理論的な根拠が必要です。根拠がなければ、相手から「なぜ、そうなるの」と問いただされても言い返せません。

ロジカルシンキング研修では、相手の納得させるための思考を強化します。

相手を納得させるには、主張に対しての根拠が必要です。根拠を自発的に探す習慣が思考力の強化につながります。

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ロジカルシンキング研修の一般的な内容

一般的にロジカルシンキング研修では、5つの内容をもとに学べます。

  • モレなくダブりのない状態をツリー構造で理解する
  • 根拠と主張の関係でプロセスを学ぶ
  • 帰納法による説得力
  • 演繹法による伝え方
  • 帰納法と演繹法を活用した仮説と検証

モレなくダブりのない状態をツリー構造で理解する

ロジカルシンキングで重要なポイントは、筋が通っていることです。

話の筋道を通すためには、MECEであることが重要。MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)とは、モレなくダブりのない状態をあらわします。

ロジカルシンキング研修では、MECEをツリー構造で学びます。MECEは、あるテーマを「漏れや重複のない状態」までカテゴリー分けする際に役立つ思考法です。

根拠と主張の関係でプロセスを学ぶ

相手に理解を求める伝え方は、根拠と主張の関係性が整っています。

「〇〇である」と主張した場合は、「その理由は〇〇だから」で返せなければ相手の疑問が残ったままです。

ロジカルシンキング研修では、主張に対して根拠で返すプロセスを習慣づけます。根拠と主張の関係で相手に疑問を持たせない伝え方を学べるでしょう。

帰納法による説得力

ロジカルシンキング研修では、帰納法による説得力が学べます。

帰納法は、そのテーマの既成事実や事例などから一般的な答えを見いだす方法です。

帰納法による説得力は、主張に対して証拠となるデータや活用事例などを根拠として扱います。

演繹法による伝え方

演繹(えんえき)法は、一般論が前提となって結論を導き出す方法です。

ロジカルシンキング研修では、演繹法による伝え方を学びます。

演繹法による伝え方は、前提となる一般論と関連づけた方法です。帰納法による複数の共通点(事実や事例)で結論付ける方法とは異なります。

帰納法と演繹法を活用した仮説と検証

ロジカルシンキング研修では、帰納法と演繹法の考え方を理解したうえで、仮説と検証に応用します。

仮説と検証の学習は、あるテーマに対して帰納法や演繹法で仮説を立て、その仮説から検証していく内容です。

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ロジカルシンキングの鍛え方とは?

ロジカルシンキング研修では、ロジカルシンキングを鍛える3つの方法が学べます。

  • 主張と根拠の土台作りを意識する
  • 物事の本質を捉える
  • 具体的な言葉で伝える

主張と根拠の土台作りを意識する

説得力のある伝え方は、主張に対しての根拠がなければ相手の理解を得られません。

ロジカルシンキングは、主張と根拠をワンセットとして意識する考え方です。

日頃から、主張に対しての根拠を土台として意識することで、論理的思考が鍛えられます。

物事の本質を捉える

ロジカルシンキングの習得は、物事の本質を捉える習慣づけが大切です。

物事の本質を捉えるには、次のポイントで整理します。

  • 課題を分類する:MECE
  • 細分化した内容の因果関係を明確にする:帰納法や演繹法
  • 課題の原因を深掘りする:仮説と検証

課題は、深掘りすることで課題の根深い部分にある本質を捉えやすくなるでしょう。

論理的思考力は、課題から本質的な原因を捉える積み重ねで鍛えられます。

具体的な言葉で伝える

ロジカルシンキングは、相手に理解してもらうための伝え方を学ぶことで鍛えられます。

伝え方でもっとも大事なポイントは、言葉が具体的であることです。抽象度が高ければ、相手との対話において誤解を招きます。

例えば、取引先に対して、「以前お会いしたときに約束をしましたよ」と伝えた場合、相手は「誰が?いつ?どのような約束?」と、疑問を残すでしょう。

ロジカルシンキングは、相手に対して論理的な説明で納得してもらうための考え方です。

約束を交わした相手には、「私との先週実施した打ち合わせで次回の商談までに契約の返事をする」という具体的な言葉で伝えます。

具体的な言葉で伝えることで、ロジカルシンキングが身につくでしょう。

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ロジカルシンキング研修はどんな人におすすめ?

ロジカルシンキング研修は、次の課題をもつ人(対象者)におすすめの講座です。

  • 説得力のある話し方を身につけたい人
  • 物事の本質を論理的に判断したい人
  • 課題解決力とコミュニケーション力を高めたい人

説得力のある話し方を身につけたい人

ロジカルシンキング研修は、説得力のある話し方を身につけたい人向けの講座。

具体的には、営業職や人材育成担当者などが該当します。

説得力のある話し方は、相手に対して押し付けるようなスタイルではありません。

話す相手が先を知りたくなる相手目線の説得力です。

物事の本質を論理的に判断したい人

ロジカルシンキング研修がおすすめの人は、物事の本質を論理的に判断したい人ではないでしょうか。

顧客からの問い合わせに対応するカスタマーサポートでは、さまざまな顧客からの相談が寄せられます。

「顧客は何に困っているのか」という本質を見抜く力が必要です。本質を見抜く力は、問題を論理的に追求することで鍛えられます。

課題解決力とコミュニケーション力を高めたい人

ロジカルシンキング研修は、課題解決力とコミュニケーション力を高めたい人におすすめです。

ロジカルシンキングは、主張と根拠がかみ合った論理的な結果を導き出します。課題は、分類して論理的に納得できるレベルまで深掘りすることが必要です。

相手が納得できるレベルまで深掘りできれば、伝わりやすくなるため、コミュニケーションも期待できるでしょう。

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アガルートのロジカルシンキング研修プログラム

アガルートでは、独自のロジカルシンキング研修プログラムを提供しています。

概要

ロジカルシンキング研修は、ビジネス現場で求められる意思決定力や伝え方などの的確さを学べる講座です。

伝え方と言っても、話し方だけではなく考え方から論理的思考を定着させます。ロジカルシンキングで論理的に整理することは、客観的な理解を期待できます。

対象

  • 企業規模に関係なく現代のビジネス現場で配属された若手社員
  • 自己主張に共感してもらえないビジネスパーソン
  • 報告で本来伝えたいことが言えなくて困っている人

目的・ゴール

  • 論理的思考の基本部分の理解と実践的な活用
  • 納得してもらえる話し方と読み進めてもらえる文書の作成
  • 日常業務において情報の取捨選択ができ客観的な回答を出すビジネススタイル

プログラム

事前理解が必要な部分ロジカルシンキングの定義
仕事と論理的な思考の関係
重要ポイントを優先する思考「イシュー」について
「イシュー」から学ぶこと
重要ポイントを優先する思考
重要ポイントの判断基準を知る
演習で身につけるイシュー
課題は分解せよ課題の分類とは
総論賛成と総論反対が起きた場合
演習から理解する事実と仮説の分類
MECEの使い方
ロジックツリーの展開方法
主張と根拠はワンセットで捉える主張と根拠の関係
根拠は「5Why(なぜ)」で追求
因果関係と循環構造
因果関係で注意すべき点
主張と根拠の土台を鍛えるフレームワーク主張と根拠を定着させる演習
フレームワークで論理的に整理する
ピラミッドストラクチャーとは
根拠の提示で重要なポイント
終わりに学んだことを総括
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ロジカルシンキングの仕事での活用例とは?

ロジカルシンキングは、仕事において3つの活用方法が考えられます。

  • 上司や部下に提案する文書作成
  • 理解を求めるプレゼンテーション
  • 社内外の対人コミュニケーション

上司や部下に提案する文書作成

ロジカルシンキングは、上司や部下に提案する文書作成で役立つスキルです。

例えば、次の状況で提案した場合が考えられます。

  • 上司に提案する企画書
  • 部下に要求するレギュレーション(ルールや規則)
  • 社内で共有するコンプライアンス(守るべき法的な規制)

これらの内容が理解しにくければ、提案や要求の目的は得られません。企画書やレギュレーションにしても、重複箇所が多く、抜け漏れていれば伝わらないでしょう。

ロジカルシンキングは、相手目線で伝わる文書作成を期待できます。

情報の取捨選択や論理的な構造で納得してもらえる文書作成が可能です。

理解を求めるプレゼンテーション

プレゼンテーションは、さまざまな立場の参加者が複数視聴する情報収集の場ではないでしょうか。

論理的思考ではないプレゼンテーターは、プレゼンテーションが自己主張で終わってしまう場合も考えられます。

相手の納得を得るプレゼンテーションには、論理的思考が必要です。

論理的な展開は、順序だてた内容で情報と情報がつながっています。

情報同士がつながることで、最後まで理解の途切れないプレゼンテーションとなるでしょう。

社内外の対人コミュニケーション

ロジカルシンキングは、社内外のコミュニケーションに活用できます。

その理由は、相手目線を軸にした対話となるからです。

相手との対話では、客観的な事実や事例をもとにした論理的な回答を心がけます。その姿勢が相手の理解を促すため、コミュニケーションの向上につながるでしょう。

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ロジカルシンキング研修まとめ

ロジカルシンキング研修は、相手に納得を得られる伝え方が学べます。

活用の場は、社内外問わず、仕事以外の対人関係でも効果を発揮します。また、ロジカルシンキングを身につけるには、日頃の習慣が大切です。

本コラムで紹介したロジカルシンキングの鍛え方は、研修に参加することで習慣づけられるでしょう。

アガルートのロジカルシンキング研修は、オンライン完結型の講座です。複数のオンライン講座を組み合わせたカスタマイズにも対応しています。

研修の内容は、自社の課題と照らし合わせて実務に活用できなければ始まりません。

まずは、課題や要望などを踏まえて問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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