ハラスメント加害者研修の目的や内容とは?行為者の処分や更生プログラム例を紹介

「ハラスメント加害者研修を開催したいが、配慮すべき項目が多くて難しそう…」
「ハラスメント加害者研修に対するネガティブなイメージが払拭できず、なかなか開催に至らない…」

と悩んでいる企業は多いのではないでしょうか。

今回は、ハラスメント加害者研修の意義・目的について解説します。

一般的なプログラム内容や受講対象者にも触れるので、ご参考ください。

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ハラスメント加害者研修の目的

ハラスメント加害者研修を開催する目的は、下記の通りです。

ハラスメント意識の向上

ハラスメントがなぜいけないのか、ハラスメントにより被害者がどうなってしまうのかを学び、根本的な問題意識を向上します。

予防を支える大事な項目であり、同じ行為を繰り返さないための要素になります。

加害者の行動変革

具体的にハラスメントを予防するための行動プログラムを実行し、徹底します。

認知のズレや過去の行動との照らし合わせもおこないながら、自主的な反省を促すことがポイントです。

傾聴力強化

ハラスメントは、相手の立場や意見を尊重し、お互いの話に耳を傾け合うことで予防できます。

加害者の傾聴力を強化するプログラムを実施し、普段の業務に役立てます。

マネジメント層の指導力強化

直接ハラスメントをしていなくても、あえてマネジメント層やリーダーを参加させることもあります。

管轄内でハラスメントが生じた際に、加害者・被害者ともに適切なフォローをする方法を学びます。

解雇未満の処分として

ハラスメントが起きたにも関わらず、会社側として何も処罰しないのはコンプライアンス違反に該当する可能性があります。

一方でハラスメントが発生するたびに加害者を解雇し続けるのは、持続的な企業活動の根本を揺るがすこととなるため注意しましょう。

解雇未満の処分として研修に参加してもらい、リスク対策とする企業も増えています。

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ハラスメント加害者研修の一般的な内容

ハラスメント加害者研修では、下記のようなプログラムを実施します。

セルフチェック

普段の自分の行動・考え方を振り返るチェックシートを活用し、研修参加前の認識を可視化します。

また、行動の裏に隠されている背景や過去の経験などを見直し、「なぜこう考えてしまうのか」という原因を探ります。

集合研修

参加者が多い場合、またはマネージャーなど管理職も参加する場合は、集合研修の時間を増やします。

ハラスメントに関する基本的な知識を学び、どのような行動がハラスメントに該当するのか学びます。

個別研修

ハラスメントの認識レベルには個人差があるため、個別研修の時間を設けることもあります。

懲罰的になりすぎないよう、自己の振り返りや別のハラスメント事例に関する意見交換などを中心にすることが多いです。

ハラスメントのデメリット

ハラスメントをするデメリット・リスク・心身への影響については、特に時間をかけて学びます。

被害者心理の理解を進めるだけでなく、加害者自身に与えるデメリットや会社が抱えるリスクについても理解します。

レポート提出

ハラスメント加害者研修で学んだことをレポートにしてまとめたり、プレゼンテーションしたりするアウトプットの機会を設けます。

また、テーマを決めて課題を出すなど、内容が一辺倒にならないようアレンジすることもあります。

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ハラスメント加害者の処分とは?その後はどうなる?

ハラスメント加害者に対する処分は、下記いずれかになるのが一般的です。

なお、処分内容はハラスメントの程度や被害者の状況に応じて決めることが多いです。

ハラスメント加害者研修への参加

その後も加害者が自社で働き続けるのであれば、けん責の一環としてハラスメント加害者研修への参加をおすすめします。

程度の大小に関わらず自己反省する場を設け、今後の予防・リスク対策につなげます。

異動・降格・減給・出勤停止

ハラスメント被害者と同じオフィスにならないよう異動するなど、当事者心理に基づいた処分も求められます。

処分が決まるまでの間を出勤停止にしたり、管理職の場合は降格・減給を伴ったりすることもあります。

解雇

殴る蹴るなどの暴行・「死ね」「殺してやる」などの脅迫、過度な監視によるつきまといなど、犯罪レベルのハラスメントの場合は解雇することもあります。

被害者がメンタルヘルスを病んでしまい、引き続きの就労が難しくなるなど大きな影響が出たときも解雇するケースがあります。

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ハラスメント加害者を更生する研修プログラム例

最後に、ハラスメント加害者を更生する研修プログラムの例を紹介します。

セッション1: ハラスメントの基礎知識

  • ハラスメントとは
  • ハラスメントの種類
  • ハラスメントに関連する法律

セッション2: ハラスメントの影響

  • 被害者が負うリスク
  • 加害者が負うリスク
  • 企業が負うリスク

セッション3: 自己認識と反省

  • 自分の行動や考え方のセルフチェック
  • 個別のフィードバック
  • ハラスメントの原因や背景を探る

セッション4: コミュニケーションスキルの向上

  • 傾聴力向上トレーニング
  • アンガーマネジメントトレーニング
  • コンフリクト対策

セッション5: 被害者の立場の理解

  • 被害者心理の理解
  • 職場復帰時に感じる心理的ハードル
  • ハラスメントが心身に与える重篤な影響

セッション6: 再発防止策

  • 行動指針の可視化
  • 報連相(報告、連絡、相談)体制の確認
  • 加害者のサポート体制強化

セッション7: フォローアップとアクションプランの確認

  • 研修内容のレポート
  • 他社事例についてのプレゼンテーション
  • 継続的なサポートとフィードバック
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ハラスメント加害者研修まとめ

ハラスメントが発生したとき第一に考えるべきは被害者のサポートですが、加害者のサポートについても十分考えておく必要があります。

そのまま放置してしまうと第二のハラスメント被害者が出てしまう他、加害者自身の業務のパフォーマンス低下や組織全体のエンゲージメント低下につながるので注意しましょう。

アガルートアカデミーでは、被害者心理・加害者心理どちらにも配慮したハラスメント加害者研修プログラムを提供しています。

内容のアレンジや完全オンライン研修化にも対応しているので、お気軽にお問い合わせください。

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