中小企業診断士の2次試験では電卓の持ち込みが可能です。

そこで2次試験を受ける方に向けて、おすすめの電卓2選と使い方のコツについて解説します。

この記事を読み効率的に電卓を活用することで、限られた試験時間を最大限有効活用して問題に取り組めるようになります。

ぜひ参考にしてみてください。

※関連コラム:中小企業診断士2次試験の概要と出題傾向・解き方のポイント

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2次試験に持ち込める電卓の規格・ルール

2次試験で持ち込みができる電卓には、サイズや機能の面で制限があります。

当然、持ち込みが不可と判断された電卓は、試験中に使用する事ができませんし、会場で借りられるものもありません。

以下の内容を参考に、持ち込む電卓の準備をしてみてください。

電卓のサイズ

持ち込みが可能な電卓のサイズについて、試験要項には「おおよそ縦180ミリ、横100ミリ、高さ30ミリ以内」と記載されています。

おおよそという記載がある通り、多少超えてしまっている程度であれば問題ありません。

試験開始までの間に試験官が電卓のサイズを測るといった過程も特になく、あくまで参考の数字ではあります。

使用可能な機能

√(ルート)やM(メモリー)、GTグランドトータル)等の機能は試験で使用する事が可能です。

使い方を理解して、積極的に使っていきましょう。

使用不可能な電卓

①スマートフォンの電卓機能

スマートフォンの持ち込みが不可なため使用することができません。

中小企業診断士試験に限らず、ほとんどの試験で同様だと思います。

②関数電卓

分数のまま計算ができたり、関数の計算ができたりする高機能な電卓です。

ボタンが通常の電卓の2倍程度ついています。

便利な電卓ですが、残念ながら中小企業診断士試験で使用することはできません。

2次試験で使う電卓の選び方

続いて、2次試験で使う電卓の選び方について説明していきます。

5つのポイントを挙げますので、参考にしてみてください。

①平均より少し大きめのもの

電卓は大きすぎると机に置いておくのが邪魔になりますし、小さすぎるとボタンの押し間違いや文字の見間違いのリスクが高まります。

持ち込みできる上限のサイズまで大きい必要はありません。

通常よりも少し大きめのものが良いでしょう。

②表示できる桁数が多いもの

市販の電卓の多くは、8桁〜12桁まで表示できるものです。

中小企業の中には売上高が1億円を超える企業も多く、2次試験で出題される企業も例外ではありません。

表示桁数が8桁までの電卓の場合、そのような企業が出題された場合に電卓を使用して経営分析ができなくなります。

ですので、桁数は12桁以上あるものが望ましいです。

③00のボタンがあるもの

複数の0を一度で入力できるボタンです。

このボタンを使用することで桁数の多い数値の入力が早くなります。

電卓は試験中に何度も使用するので、この機能を使用してできる限り入力の手間を省き、時間を有効活用できると良いでしょう。

④√やメモリやGTの機能がついているもの

これらの機能を使いこなすことによって、時短効果と計算ミスを減らす効果の両方が期待できます。

詳しい使い方は第4章で解説します。

⑤ボタンの感度が良いもの

ボタンを押してから数字が表示されるまでの速度や、ボタンの押し心地などボタンの感度が優れているものの方が良いです。

この点は大手のメーカーが作成しているものであれば大方問題ありません。

ボタン感度が悪いものですと試験中にストレスを生む要因になるので出来れば避けた方が良いでしょう。

2次試験におすすめの電卓2選

カシオ グリーン購入法適合電卓 12桁 時間・税計算 ミニジャストタイプ MW-12GT-N

※引用:amazon

12桁で表示ができて、サイズ感も試験向きです。

00のボタンや√とメモリの機能がついています。必要な機能がほぼほぼ揃っています。

価格がお手頃で購入しやすいですし、質量も軽いため持ち運びにも便利です。

ボタンの感度も優れています。

無印良品 電卓 12桁(KK-1154MS) 37355538

※引用:amazon

12桁で表示ができて、サイズ感も試験向きです。

00のボタンや√、メモリ、GTと試験に必要な機能が全て揃っています。

値段も安く、コストパフォーマンスが高いです。上記に比べると、ボタンの感度は若干落ちます。

2次試験までに身につけたい電卓の使い方

続いて2次試験に合格するために知っておくと便利な電卓の使い方について紹介していきます。

①GT(グランドトータル)

計算するたびに、その結果を自動で集計していく機能です。GTのボタンを押すだけで、それまでの集計結果を表示する事ができます。

事例4において、複数の部署の利益を計算して、会社全体の利益を求める問題などで効果的に使用する事ができます。

②M(メモリ)

M+やMーのボタンで数値を一時保存し、MRCのボタンでその数値を再度表示する機能です。

経営分析の問題を解く際に活用できます。

例えば経営分析において、売上高営業利益率、売上高経常利益率、売上高当期純利益率を計算したい時に、一度売上高の値をメモリに保存しておけば、売上高を何度も入力する手間が省けます。

経営分析では比較的大きな数字を扱う事が多いので、入力ミスの防止や時間短縮効果が見込めます。

③√(ルート)

数字を入力して√ボタンを押すと、その数値の平方根を算出する事ができます。2次試験で標準偏差を求める必要がある問題が稀に出題されます。

その際、√を使用する事で計算結果をすぐに表示する事ができます。

電卓を使いこなすポイント

いかがでしたでしょうか。

今回は中小企業診断士の2次試験でおすすめの電卓や使い方のコツについて解説しました。

あとは、試験に合った電卓を用意した上で、電卓の使い方に慣れることが必要です。

日々の勉強の中でも2次試験の本番を意識しておきましょう。

スマホの電卓を使うのではなく、2次試験で使う電卓を活用するなど、時間を使って徐々に慣れる訓練をしておくと良いです。

関連コラム:中小企業診断士は独学でも合格できる?無理?勉強法も解説

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