【司法試験】憲法のおすすめ参考書・基本書・問題集・判例集等8冊
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最高法規である憲法。
その憲法を勉強するにあたり、どの様な参考書や問題集がおすすめなのでしょうか。
数多くの入門書等が市販されており、どれを選んだら良いか迷う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、司法試験対策におすすめの憲法の参考書や問題集について、様々な観点から紹介していきます。
目次
【司法試験】憲法の入門書~憲法入門~
吉祥寺駅ビラ配布事件の「パブリックフォーラム論」や、自衛官護国神社合祀事件など、憲法判例で数多くの補足意見や反対意見を出した元最高裁判所裁判官の伊藤正己氏が書いた入門書です。
初学者にとって多少難しい言葉はありますが、あくまで初学者を読者としているので、憲法の理念や基本原則などを分かりやすく記載しています。
各条文や基本的権利の判例や学説を端的にまとめ、更に立法の展開にも触れているため憲法全体の大きな潮流を掴むことができるでしょう。
これから憲法を勉強しようと考えている方にとっておすすめの一冊です。
※関連コラム:【司法試験・予備試験】正しい入門書の使い方とおすすめ本11冊
【司法試験】憲法の基本書~基本憲法Ⅰ 基本的人権~
「事例研究 憲法」の木下教授と、受験新報で連載された「憲法の流儀」の伊藤弁護士の共著で、憲法科目の優れた参考書といえます。
ケースメソッドで書かれており、各権利・自由について、意義・趣旨・保障内容及び判断枠組みを踏まえたうえで、演習問題に取り組めます。
「判例の示す規範を具体的な事例にどう当てはめるのか?」を学ぶことができるので、人権分野における思考方法を身に着けることができるでしょう。
また、判例に対する批判等も記載されており、多角的な視点から判例についても学習することができます。
特に司法試験の憲法科目では、「判例の射程や判例の規範が試験問題の事例にも当てはまるのか?」等の多角的視点がとても重要なので、本書は司法試験・予備試験対策に適した基本書といえるでしょう。
※関連コラム:【7科目・目的別】司法試験・予備試験におすすめ基本書32冊
【司法試験】憲法の判例集~精読憲法判例[人権編]~
第1章プライバシーの権利から第23章個人と団体に至るまで、厳選した73個の最高裁判例について、原則として全文掲載している判例集です。
一文・段落ごとに最高裁判所調査官解説に準拠した解説がなされており、判例の論理構造や骨子を整理した図解を掲載。
判例百選と比較して深い判例学習が可能です。
司法試験・予備試験の憲法科目は、判例についての理解が特に重要であり、判例の論理を修得することが得点を伸ばすことに繋がります。
深い判例学習によって他の受験生と差別化を図れるので、憲法を得点源にしたい方向けです。
司法試験の合格に必要なレベルを超えている部分もありますが、実務家になった後の未知の問題にも対応する力を養える1冊となっています。
※関連コラム:【司法試験・予備試験】正しい判例集の使い方とおすすめ本6冊
【司法試験】憲法の演習書~判例から考える憲法~
最近の司法試験や予備試験では、「参考とすべき判例…に言及すること。」と設問に記載されている通り、判例に触れて答案を書かなければなりません。
本書は、判例を題材にした事例問題を挙げ、答案の中で判例をどの様に使っていくのかを具体的に示しています。
また、権利の対立を軸にした論文答案の書き方や、基本判例を有機的に関連付けた学習が可能となっており、憲法の問題に対する思考過程も身につけることができるでしょう。
※関連コラム:【司法試験・予備試験】正しい演習書の使い方と科目別おすすめ本14冊
【司法試験】憲法の問題集・参考書
趣旨・規範ハンドブック1 公法系
各条文や制度の趣旨、判例の規範をコンパクトにまとめた一冊。
答案を書くためにどうしても外すことのできない論理や必要なエッセンスをまとめており、論文対策にもなります。
また、直近8年の出題趣旨・採点実感を各条文や判例ごとにまとめており、論点に対する書き方や注意点も記載されています。
司法試験・予備試験の受験直前の総仕上げに適した一冊です。
論文過去問答案パーフェクト ぶんせき本
本書は、司法試験・予備試験の過去問の解説書です。
上位合格者から不合格者まで幅広い際限答案が掲載されており、出題趣旨や採点実感のどの部分を書けば合格ラインに乗るか、書かなくて良い部分はどこかといった合格ラインを学ぶことができます。
また、上位合格者から論点の問題の書き方や問題文のどの様な事実を規範に当てはめているかといったことも学び取ることができ、具体的にどの様に答案を書けば良いかを掴めるようになるでしょう。
憲法 第3版 (伊藤真試験対策講座 5)
いわゆるシケタイと呼ばれる、伊藤塾の塾長伊藤真氏が監修した試験対策の参考書です。
平易な文章で丁寧に解説がされており、また情報量も非常に多いです。
そのため、本書をベースに勉強すると、試験合格に必要な知識とそうでない知識を取捨選択する必要があるでしょう。
上述してきた基本書等で理解できなかった知識について、本書で復習して理解を深めるといった使い方がおすすめです。
アガルートの司法試験・予備試験 総合講義 1問1答 憲法
論文式試験で問われる知識について、一問一答形式で整理したものです。
司法試験・予備試験の合格には、暗記の他に憲法判例や条文に対する理解も重要で、丸暗記に頼った勉強方法だけでは突破できません。
本書では丸暗記で済ませてしまうような語句の意義を解説しており、論証を深く理解する手助けとなります。
また、特に覚えておきたいキーワードについては、赤文字となっており、付属の赤シートによって消えるので試験直前の総復習にも利用できます。
※関連コラム:司法試験・予備試験の問題集・参考書とは?おすすめの論証集・過去問集4シリーズ
まとめ
司法試験の憲法対策におすすめの参考書・問題集・判例集等8冊
- 憲法入門
- 基本憲法Ⅰ 基本的人権
- 精読憲法判例[人権編]
- 判例から考える憲法
- 趣旨・規範ハンドブック1 公法系
- 論文過去問答案パーフェクト ぶんせき本
- 憲法 第3版 (伊藤真試験対策講座 5)
- アガルートの司法試験・予備試験 総合講義 1問1答 憲法