試験概要

社会保険労務士(社労士)試験の概要~日程・受験料・受験者数の推移など~

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アガルートアカデミー社会保険労務士試験 ガイダンス(1)

社会保険労務士試験について大河内満博講師

大河内満博講師が「社会保険労務士の役割」「社会保険労務士試験の流れ」について説明します。

ガイダンス(2)、ガイダンス(3)は社労士試験の勉強法ページにてご覧いただくことができます。

社会保険労務士(社労士)とは

社会保険労務士(社労士)とは、社会保険労務士法という法律に基づく国家資格です。

社会保険労務士(社労士)は労働・社会保険に関する法律、人事・労務管理の専門家。

企業経営の3要素(ヒト・モノ・カネ)のうち、ヒトの採用から退職までの労働・社会保険に関する諸問題、さらには年金の相談に応じるなど、ヒトに関するエキスパートとなります。

社労士の仕事内容は、以下のように、書類の作成を通して就労者の権利義務関係の実現をフォローすることです。

  • 社会保険の加入手続や労働保険料の計算
  • 社内の賃金台帳や労働者名簿の作成
  • 労働契約や就業規則の作成など

※関連コラム「社労士とは?仕事内容をわかりやすく解説!気になる将来性や需要はどう?

社会保険労務士になるには、社会保険労務士試験(社労士試験)に合格した後、連合会に備える社会保険労務士名簿に登録(実務経験2年以上又は事務指定講習の修了が必要)することが必要です。

また、社労士として登録した後、紛争解決手続代理業務試験に合格し、社会保険労務士名簿にその旨の付記を受けた特定社会保険労務士は、他人の求めに応じ、報酬を得てあっせん手続等の代理業務を行うことが可能となります。

社会保険労務士試験(社労士試験)の概要~日程・受験料~

社労士試験は例年8月第5日曜日の午前10時頃から始まり、午後5時頃に終了します。

夏の暑い日に一日がかりで実施されるのが社労士試験であり、体力勝負の試験でもあります。

受験案内の配布期間郵送:3月上旬から5月下旬
窓口:4月中旬から5月下旬
郵送申し込み郵送:4月中旬から5月31日消印有効
窓口:4月中旬から5月最終営業日の17:30まで
試験日毎年1回,例年8月の第4日曜日
合格発表11月上旬から中旬
試験の方法マークシート式(択一式 70問/選択式 8問)
受験手数料15,000円

以前、受験料は9,000円でしたが、2021年3月に15,000円へ改定されました。
社会保険労務士試験の申込方法等に関する変更について(お知らせ)より

例年の情報を掲載しております。
受験される方は,必ず当該年度の公式情報をご自身でご確認ください。
全国社会保険労務士会連合会 試験センター(試験実施機関)のホームページ

受験資格

社労士試験は誰でも受験できる試験ではありません。
以下のいずれかの受験資格を有している必要があります。

  • 短大卒と同等以上の学歴がある方
  • 概ね2年以上の実務経験がある方
  • 厚生労働大臣の認めた国家試験に合格している方

例えば、大卒の方であれば「学歴」での条件を満たしているので受験可能です。

高卒の方の場合、「2年以上の実務経験」か「行政書士などの厚生労働大臣が認めた国家資格に合格する」を満たしていれば受験することが出来ます。

※関連コラム「社労士試験の受験資格とは?大卒・高卒・専門学校・国家資格保有者はどうなる?

受験資格証明書を忘れずに

社労士試験の受験申込みをするにあたって受験資格を有していることを証明する必要があります。

そのため、受験申込みを行う際には受験資格証明書を提出しなければなりません。

例えば、「大学,短期大学又は高等専門学校(5年制)を卒業した者」の場合、「卒業証明書又はその写し」や「卒業証書の写し」、「学位記の写し」のうちいずれか1つを提出します。

※「社労士試験の受験資格・受験資格証明書」については変更される可能性がありますので,必ず実施団体である 「全国社会保険労務士会連合会試験センター」にて受験される年のものをご確認ください。

試験科目及び配点

試験科目 択一式 計7科目(配点) 選択式 計8科目(配点)
労働基準法及び労働安全衛生法 10問(10点) 1問(5点)
労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
10問(10点) 1問(5点)
雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
10問(10点) 1問(5点)
労務管理その他の労働に関する一般常識 10問(10点) 1問(5点)
社会保険に関する一般常識 1問(5点)
健康保険法 10問(10点) 1問(5点)
厚生年金保険法 10問(10点) 1問(5点)
国民年金法 10問(10点) 1問(5点)
合計 70問(70点) 8問(40点)

社労士試験の合格基準の推移(救済措置含む)

択一式、選択式それぞれで基準点以上の点数をとる必要があり、いずれも6~7割で推移しています。

しかし、それ以上にネックになるのが科目別必要最低得点です。

特に選択式は5問中3問とらなければならないので、非常にシビアな戦いになります。

そのため、難易度の高い問題については例年、科目別必要最低得点を引き下げる救済措置が講じられています。

※かっこ内は救済措置による合格基準を指す。

年度 択一式(計7科目) 選択式(計8科目) 
合格基準点 科目別必要最低得点 合格基準点 科目別必要最低得点
平成19年度 44点 4点 28点 3点
平成20年度 48点 4点 25点 3点
(健保→1点,厚年・国年→2点)
平成21年度 44点 4点 25点 3点
(労基安衛・労災・厚年→2点)
平成22年度 48点 4点 23点 3点
(国年→1点,健保・厚年・社常→2点)
平成23年度 46点 4点 23点 3点
(労基安衛・労災・社常・厚年・国年→2点)
平成24年度 46点 4点 26点 3点
(厚年→2点)
平成25年度 46点 4点 21点 3点
(社常→1点,労災・雇用・健保→2点)
平成26年度 45点 4点
(常識→3点)
26点 3点
(雇用・健保→2点)
平成27年度 45点 4点 21点 3点
(労常・社常・健保・厚年→2点)
平成28年度 42点 4点
(常識・厚年・国年→3点)
23点 3点
(労常・健保→2点)
平成29年度 45点 4点
(厚年→3点)
24点 3点
(雇用・健保→2点)
平成30年度 45点 4点 23点 3点
(社常・国年→2点)
令和元年度 43点 4点 26点 3点
(「社一→2点)
令和2年度 44点 4点 25点 3点
(労一・社一・健保→2点)

社労士試験の合格率の推移

近年、社労士試験は難化傾向にあり、そのことは社労士試験の合格率にも現れています。

社労士試験の過去10年間の合格者数を基に、近年の合格率(受験者数ベース)を確認してみましょう。

過去の社労士試験の合格率は概ね7%前後で推移していました。
例年5万人程度の方が受験され、3,500名程度の方が合格を勝ち取っています。

しかし、2015(平成27)年度に合格率が約2.6%とガクンと下がったのをきっかけに、近年は合格率が低下しています。

間違った傾向分析に沿った学習で遠回りをせず、最新の情報を手に入れられる環境を整えておくことは、社労士試験の一発合格・短期合格を目指すうえでとても重要です。

社労士試験の受験者数と合格者数の推移

社労士試験の受験者数が最も多くなったのは2010(平成22)年度で、55,445名の方が受験されました。

これを境に年々減少し、2018(平成30)年度の受験者数は38,427名となっています。

年々減少はしているものの、近年は受験者の減少も鈍化傾向にあることから、社労士試験は約4万人程度の方が受験するものだと考えてよいかと思います。

なお、社労士試験は申込者のうち約75%程度の方しか受験しません。

それぞれ受験されない事情があるかと思いますが、学習不足という理由であれば、是非来年に向けて本番の雰囲気を確認するためにも受験してください。

年度受験申込者数受験者数合格者数
令和2年度49,250人34,845人2,237人
令和元年度49,570人38,428人2,525人
平成30年度49,582人38,427人2,413人
平成29年度49,902人38,685人2,613人
平成28年度51,953人39,972人1,770人
平成27年度52,612人40,712人1,051人
平成26年度57,199人44,546人4,156人
平成25年度63,640人49,292人2,666人
平成24年度66,782人51,960人3,650人
平成23年度67,662人53,392人3,855人
平成22年度70,648人55,445人4,790人
平成21年度67,745人52,983人4,019人
平成20年度61,910人47,568人3,574人

合格者からみる社労士試験の特徴

年代別割合

年代別の割合を見た場合、社労士試験には40歳代以上の方が多く合格しているという特徴があります。

国家試験の場合、合格者の年齢階層別割合を見てみると、一般的に20歳代や30歳代が合格者の多くを占めており、40歳代以上の方の割合は徐々に減っていくという傾向があります。

しかし、社労士試験の場合、40歳代が30%、50歳代が20%を占めており、これは他の試験ではあまり見られない傾向です。

さらには60歳代が10%程度を占めており、合格者の占有率は20歳代とほぼ同じです。

このように、社労士試験の場合、40歳代以上の方が合格者の半数以上を占めています。

「年齢が上がることによって不利になるのでは……」とお考えになる方も多いですが、社労士試験に関しては必ずしもそうではないという結果が出ています。

職業別割合

職業別の割合を見ると、社労士試験は会社員の方が多く合格しています。

社労士試験は労働関係や社会保障関係に関する知識が問われます。

会社員の方の場合、これらの話に接する機会が多いため、日常で起こった出来事がそのまま社労士試験の勉強に直結することが多く、理解と記憶がしやすい面があります。

会社員の方が社労士試験の勉強を始めるきっかけとして、労災保険や失業保険を利用することになったことや、将来に向けた生活設計を考えるうえで、年金制度に関する正しい知識を身に着けたいと考えたことが挙げられます。

社労士試験用に勉強していることがそのまま日常生活に役立つとなれば、勉強を続けるモチベーションにもなるでしょう。
会社員の方は社労士試験において有利な立場にあるといえます。

また、健康保険や年金制度というのは、社労士試験における重要科目であると同時に、将来の人生設計を考えるうえで外すことのできない話題です。

社労士試験で勉強する内容は常に私たちの生活に影響を与える話題ばかりで、そういった面に興味・関心を持つというのも、社労士試験に一発合格・短期合格するためのポイントとなります。

男女別割合

社労士試験は女性の合格者が多いという特徴があります。
よく比較される行政書士試験の結果と比べてみましょう。

「合格者の男女別構成」を見てみると、行政書士試験の場合、男性が75%程度、女性が25%程度になっています。

男性と女性の比率が、おおよそ3:1程度です。他の国家試験の結果を見ても、おおよそ同じ比率になります。

これに対して、社労士試験の場合、男性が65%程度、女性が35%程度になっています。

行政書士試験の結果と比較してみても、合格者のうち女性が占める割合が高いことが明白です。

社会保険労務士という職業は、結婚や育児などで一度現場を離れた方が復職しやすいという面があることから、女性に人気のある資格です。
自身のキャリアに直結した資格であるといえ、これが合格を目指す女性の皆さんのモチベーションにつながっています。

社労士試験の効率的な勉強法

社労士試験の試験科目は10科目に上りますが,大きく「労働保険」と「社会保険」の2つの分野に分けることができます。

労働保険に分類される労働基準法、労働安全衛生法、雇用保険法などはそれぞれの関連性が強いため、まとめて学習するのが有益です。
社会保険に分類される健康保険法、厚生年金保険法なども同様となります。

また,労働保険では労働基準法が、社会保険では健康保険法がそれぞれの分野の基本となるので、これらの科目から順番に進めていくのがよいでしょう。

社労士試験は,出題範囲が膨大ですので,あまり深入りをせずに,メリハリを付けて学習していくことも重要です。

細かい知識は後回しにして,全体を俯瞰できるようになることを目標にどんどん進めていきましょう。

社労士試験は労働関係や社会保障関係の法律に関して学習していくことになります。

様々な科目から出題がされますが、各科目の間には似ている部分が多く存在します。

社労士試験における効率的な勉強法とは、似ている部分をうまく生かし、学習すべき量を圧縮すること。

例えば、「国民年金法」と「厚生年金保険法」はいずれも年金制度に関する法律ですが、社労士試験ではそれぞれ独立した科目とされています。

しかし、実際の年金制度というのは,国民年金制度と厚生年金制度がセットになって運用されているのが実情です。

そのため、国民年金制度と厚生年金制度はそれぞれ別の制度であるにもかかわらず,制度設計の面において似た部分が多く存在します。

似た部分を活かすことにより、2科目分の勉強ではなく、例えば1.8科目分にしたり、1.6科目分にしたりすることが可能となるでしょう。

社労士試験における勉強の順番として、まず「国民年金法」から始め、その後「厚生年金保険法」に進むことが推奨されているのは、効率的な勉強を追求した結果なのです。

※関連コラム「社労士試験の勉強方法、試験の傾向と対策

社労士試験における過去問の重要性

社労士試験では毎年似たような問題がいくつも出ていて、パターン化されています。

ここ数年の傾向として、組合せ問題や個数問題など出題形式に変化が見られるものの、問題のレベルや出題範囲にほとんど変化はありません。

過去問の中にはいわゆる奇問難問の類も存在しますが、解けるようにならなくてもかまいません。
むしろ深みにはまる危険がありますので、手を出さない方がよいでしょう。

試験で繰り返し出題されている基本問題を解けるようになることを指針にしながら学習を進めていきましょう。

社労士試験において、過去問の分析・検討はとても重要です。

なぜなら、合格するにあたりどのような分野を重点的に勉強する必要があるのかを知るためには、過去の出題実績を見るのが一番の近道だからです。

合格者の多くを会社員の方が占めているという結果からもわかるように、社労士試験は働きながら勉強をする方が多い資格試験です。

働きながら勉強をする場合、勉強時間を確保すること自体が大変なのですから,その貴重な勉強時間を無駄にするわけにはいきません。

時間を無駄にしないためにも、過去問の分析・検討をし、試験の傾向に沿って勉強する様に心がけてください。

また,テキストに掲載された知識をただ単に覚えているだけでは、問題が解けるようにはなりません。
覚えた知識を使って問題を解く練習をするうえでも、過去問は重要です。

▼更に詳しく知りたい方は,『社労士試験における過去問の重要性』もご覧ください

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