マンション管理士試験の5問免除とは?条件やメリットを解説
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マンション管理士試験の5問免除とはどのような制度なのでしょうか?
マンション管理士を目指している方にとって気になると思います。
少しでも合格しやすくなるのであれば、是非活用したいですよね。
そこで、マンション管理士試験の5問免除の概説、免除される範囲、免除の条件、5問免除により合格率は上がるのかといった点について解説します。
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▶資料請求して特典を受け取るマンション管理士試験の5問免除とは?
まず、マンション管理士試験の5問免除とは、マンション管理士試験全50問のなかから特定の5問が免除される制度です。
これにより通常の受験生より合格点が5点下がります。
そのため5問免除者は45問のマンション管理士試験を解答することになります。
5問免除は、マンション管理士試験を受ける方にとって、有利になるため利用した方が良い制度といえるでしょう。
その理由は
①5問免除により勉強する範囲が縮小し、他の科目の勉強に集中できる
②5問免除で合格点が下がることにより合格しやすいと考えられる
③1問当たりにかけることのできる時間がわずかながら長くなる
といった3点にあります。
5問免除で免除される範囲
マンション管理センター『マンション管理士試験関係Q&A』によれば、5問免除になると試験で免除される出題範囲は、「マンション管理適正化法」の5問となっています。
マンション管理適正化法の5問が免除されることは、有利になるといえます。
この範囲では、出題される問題の内容が毎年似通っています。
そのため、免除を受けない方は得点源として落とすことができず、1点を争うマンション管理士試験では大きなアドバンテージといえます。
また、5問が免除されることで、試験1問当たりにかけることのできる時間が長くなります。
5問免除者以外の受験生は、50問を2時間(120分)で解答する必要があるため、1問あたり2.4分での解答が必要になります。
一方、5問免除者はそれ以外の受験生より試験時間が10分短くなります。
つまり、45問を110分で解答します。
1問あたりにかけることのできる時間は、2.44分と通常の受験生より0.04分(2.4秒)ほど長く解答ができます。
たった1問では2.4秒ですが、10問で24秒、30問で72秒の差があると考えると決して侮ることができない時間です。
5問免除になる条件
5問免除になる条件は、以下の2つのうち、どちらかに当てはまる必要があります。
①管理業務主任者試験に合格し、受験申込み受験申込時に受験整理票の所定欄に管理業務主任者試験の合格証書の「合格番号」を記入した方
②平成14年4月までに行われた移行講習の課程を修了し、受験申込時に受験整理票の所定欄に移行講習修了証書の「修了番号」を記入した方
マンション管理士試験で5問免除を受けようとする場合には、管理業務主任者の合格又は移行講習の修了が必要であり、受験者の誰もが5問免除の制度を利用できるわけではありません。
現在、移行講習は終了しているため基本的に5問免除を利用する際には、管理業務主任者試験という別の試験に合格する必要があります。
また、管理業務主任者試験合格者または移行講習の修了者であっても、マンション管理士試験の受験申込みで5問免除の申請を行うことが必要になります。
そのため、5問免除を受けようとする場合には忘れずに申請を行いましょう。
5問免除を受けると合格率は上るのか
5問免除を受けると合格率が上がるのかについて、5問免除者とそれ以外の受験生の合格率を公的に示したデータはありません。
もっとも、
①1問にかけることのできる時間がわずかに長くなる
②合格に必要な得点率が通常の受験生より5問下がる
という点から、5問免除を受けた方が合格率は上がると予想されます。
②について軽く触れると、5問免除者の合格基準は、5問免除者以外の受験生より5点下がります。
5問免除者と5問免除者以外の受験生が合格に必要な得点率は以下のようになります。
5問免除者以外 | 5問免除者 | |||
年度 | 合格基準点(50点中) | 得点率 | 合格基準点(45問中) | 得点率 |
2023 | 36 | 72.0% | 31 | 68.9% |
2022 | 40 | 80.0% | 35 | 70.0% |
2021 | 38 | 76.0% | 33 | 73.3% |
2020 | 36 | 72.0% | 31 | 68.9% |
2019 | 37 | 74.0% | 32 | 71.1% |
出典:公益財団法人マンション管理センター|マンション管理士試験
5問免除者は、合格に必要な得点率も下がるため合格しやすいでしょう。
5問免除の申し込み方法
5問免除の申し込み方法は、以下のようになります。
管理業務主任者試験合格者の場合
①管理業務主任者試験への申し込み
マンション管理士試験で5問免除の対象者となるためには、管理業務主任者試験に合格することが必要です。
そのため、管理業務主任者試験をまずは申込みましょう。
②管理業務主任者試験の受験
管理業務主任者試験を受験します。
管理業務主任者とマンション管理士の出題範囲は重複しているため、管理業務主任者の勉強はマンション管理士試験の勉強にもなります。
③管理業務主任者試験合格
管理業務主任者試験に見事合格した場合、合格証書が交付されます。
マンション管理士の5問免除を受ける場合には合格者番号が必要なため、分かりやすい場所に保管しておきましょう。
④マンション管理士試験での5問免除の申請
マンション管理士試験では、受験申込み時に5問免除の申請が必要です。
マンション管理士試験受験申込書「試験一部免除の有無」欄の「有」にチェックをしたうえ、「マンション管理士試験受験整理票」の所定欄に管理業務主任者試験の合格証書にある合格番号を記入します。
合格番号を失念した場合には、マンション管理業協会のホームページから、「管理業務主任者試験合格番号照会書・移行講習修了番号照会書」を印刷し、必要事項を記入の上、FAX で照会を行う必要があります。
確認には数日かかる場合があるため、早めに照会しましょう。
移行講習修了者の場合
移行講習は平成14年4月までで終了しています。
講習の修了者もマンション管理士試験の申込時に5問免除の申請が必要です。
マンション管理士試験受験申込書「試験一部免除の有無」欄の「有」にチェックをしたうえ、「マンション管理士試験受験整理票」の所定欄に移行講習修了証書の修了番号を記入しましょう。
修了番号を失念した場合の取り扱いは、管理業務主任者試験合格者の場合④と同様です。
※関連コラム:マンション管理士試験・管理業務主任者試験の概要【最新版】
まとめ
以上、マンション管理士試験の5問免除についての解説を終わります。
5問免除を受けると有利になることが分かったのではないでしょうか。
管理業務主任者の資格を持っている方は是非利用してマンション管理士を受験してはいかがでしょうか。
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