「ファイナンシャルプランナー3級の難易度と合格率はどのくらいなの?」
「ファイナンシャルプランナー3級は簡単って聞くけど本当なの?」
今回はこのような疑問にお答えしていきます。

インターネットでファイナンシャルプランナー3級について検索すると「簡単!」と目にすることも少なくありません。
しかし、いざ勉強をはじめてみると「意外と難しい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ファイナンシャルプランナー3級(3級FP技能士検定)の難易度について、「合格率」「勉強時間」などの視点から解説します。

それではさっそくファイナンシャルプランナー3級の難易度についてみていきましょう。

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ファイナンシャルプランナー3級試験の難易度は?

ファイナンシャルプランナー3級は、合格率が40%~80%と高く、比較的難易度が低い資格です。

ファイナンシャルプランナー3級の難易度が低いと言える理由を3つ挙げています。

  1. 合格率が約40~80%程度と高い
  2. 必要とされる勉強時間が「30時間〜100時間」と他の資格と比べて短い
  3. 問題形式がマークシート式

各理由を順番に解説していきます。

合格率が約40~80%程度と高い

ファイナンシャルプランナー3級試験の合格率は、40%~80%と高いことから、難易度が低いと言えます。

合格率の高さを見ると、他の国家資格と比べても合格しやすい試験だと言えるでしょう。

下記の表は、有名な国家資格とFP1級・2級・3級の合格率を比較したものです。

1位中小企業診断士(1次試験合格率×2次試験合格率)3~8%
2位社労士6~7%
3位簿記1級8~14%
4位FP1級(学科試験合格率×実技試験合格率)7~18%
5位行政書士11~15%
6位宅建士15~17%
7位管理業務主任者20~23%
8位簿記2級15~30%
9位FP2級20~60%
10位簿記3級40~50%
11位FP3級40~80%

FP3級の合格率は、簿記3級とほぼ同程度で、他の国家資格と比べても明らかに高水準です。

上記の合格率から、ファイナンシャルプランナー3級の難易度は低めだと言えます。

なお、ファイナンシャルプランナー3級の合格率の推移は、こちらの見出しで詳しく紹介しています。

必要とされる勉強時間が「30時間〜100時間」と他の資格と比べて短い

ファイナンシャルプランナー3級の合格に必要な勉強時間は、30~100時間と他の資格と比べて短いことから、難易度は低いと考えられます。

また、ファイナンシャルプランニングの知識がない人でも短期間の勉強で合格が可能です。

ファイナンシャルプランナー3級の試験内容は基礎知識であり、過去問に似た問題も多く出題されることから、合格に必要な勉強時間が短くなっています。

以下にファイナンシャルプランナー3級の合格率と近い、他の試験の勉強時間をまとめました。

FP3級30~100時間
管理業務主任約300時間
簿記2級250~500時間
簿記3級60~120時間
宅建300~400時間

ファイナンシャルプランナー3級は、合格に必要な勉強時間が他の試験よりも短いことから、試験難易度は低いと言えるでしょう。

問題形式がマークシート式

試験の出題形式がマークシートである点もファイナンシャルプランナー3級試験の難易度が低いと言われる理由の一つです。

ファイナンシャルプランナー3級の試験は、「学科試験」と「実技試験」の2つから構成されています。

学科試験の出題数は全部で60問。

そのうちの30問は「正誤問題(いわゆるマルバツ問題)」で、残りの30問は3つの選択肢から1つの正解を選ぶ「3択問題」です。

実技試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会(以下、きんざい)で次のようにそれぞれ異なる問題が出題されます。

  • 日本FP協会:資産設計提案業務
  • きんざい:個人資産相談業務 or 保険顧客資産相談業務

実技試験といっても面接官の前で何かしなくてはいけないのではなく、学科試験同様、マークシート形式の選択問題になります。

このように、2択、あるいは3択から正解を選べばよいので、比較的合格しやすい試験と言えるのです。

また、ファイナンシャルプランナー3級試験は絶対評価の試験。

受検者の上位何%のみが合格するといった相対評価ではないため、勉強をしっかりすれば、必ず合格できる試験となっています。

これらの理由から、他の国家資格と比べ、ファイナンシャルプランナー3級は比較的簡単に取得できると言われています。

ファイナンシャルプランナー3級試験の合格率とその推移

それぞれの公式HPによると、2024年1月のファイナンシャルプランナー3級の合格率は、FP協会の学科合格率が83.14%、実技合格率が86.56%、きんざいの学科合格率が46.40%、実技合格率が48.61%でした。

ファイナンシャルプランナー3級は、「日本FP協会」と「きんざい」の2つが指定試験機関となります。

それぞれの合格率を以下にまとめています。

FP協会学科合格率実技合格率
2024年1月83.14%86.56%
2023年9月74.78%77.67%
2023年5月88.25%86.83%
2023年1月85.25%88.34%
2022年9月80.78%84.44%
2022年5月83.37%90.33%
2022年1月87.01%90.75%
※参考:日本FP協会 FP技能士の取得者数 及び 試験結果データより
きんざい学科合格率実技合格率
2024年1月46.40%48.61%
2023年9月37.19%57.87%
2023年5月54.13%59.80%
2023年1月56.00%50.95%
2022年9月43.41%49.46%
2022年5月49.03%52.22%
2022年1月62.52%45.98%
※参考:一般社団法人 金融財政事情研修会 ニュースより
※きんざいの実技合格率は実技2種類の平均

日本FP協会のファイナンシャルプランナー3級合格率は、学科70%〜80%、実技80%〜90%前後。
きんざいのファイナンシャルプランナー3級合格率は、学科40%〜70%、実技40%〜50%前後となっています。

ファイナンシャルプランナー3級になるには、学科と実技両方に合格しなければならないため、実際の合格率は上記よりもやや低くなると考えられます。

実質的な3級の合格率は40%~80%といったところでしょうか。

他の国家資格と比べて、合格率が高い試験だと言えるでしょう。

学科試験は日本FP協会、きんざい、共に同じ問題が出題されるため、本来合格率に差が出るはずはありません。

にも関わらず、合格率が20%ほど異なるのは、受検者層の違いだと言われています。

団体(会社)受検者の多くはきんざいで受け傾向にあります。
会社指令で受検したものの、さしてモチベーションの高くない層が多く存在するため、きんざいの合格率が下がっているものと見られます。

ファイナンシャルプランナー3級の合格点

ファイナンシャルプランナー3級に合格するためには、満点を取る必要はありません。

では、どのくらい得点すれば合格できるのでしょうか。

上述した通り、ファイナンシャルプランナー試験は「日本FP協会」と「きんざい」の2つの団体が主催しています。
それぞれの合格点をみていきましょう。

【日本FP協会の合格点】

試験種類出題形式合格基準
学科マークシート(60問)36点/60点
実技マークシート(20問)60点/100点

※参考:3級FP技能検定・2級FP技能検定 試験要綱

【きんざいの合格点】

試験種類出題形式合格基準
学科マークシート(60問)36点/60点
実技マークシート(15問)30点/50点

※参考:ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級

日本FP協会ときんざいでは、実技の問題数が異なりますが、どちらを受検しても「6割以上」得点すると合格できます。

学科は基本的な問題が出題され、実技は応用力を試す問題が出題されます。

そうといっても、3級は個人の方が教養として身につける知識レベル。
6割以上を得点できるようにしっかりと対策すれば、合格がみえてきます。

※関連コラム:ファイナンシャルプランナー3級資格試験とは~内容・日程・費用・受検資格~

まとめ

ファイナンシャルプランナー3級は、国家試験の中では比較的合格しやすい試験です。

とは言え、試験範囲は決して狭くありません。
短期間での合格を目指すのであれば、効率的に学習を進めなければなりません。

通信講座を利用すると、合格に必要な知識だけが詰まった教材で、効率よく勉強できるメリットがあります。

短期での一発合格を目指すなら、通信講座の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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