ファイナンシャルプランナーの将来性・需要は?仕事がなくなる可能性はある?
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「ファイナンシャルプランナーの仕事の需要や将来性について漠然と不安がある…」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
働き方の多様化やAIなどの技術進歩もあり、仕事の将来性に不安を感じてしまうのは仕方のないことです。
しかし、顧客や世間のニーズをしっかりと把握し、満足度を高める工夫をすれば、ファイナンシャルプランナーの仕事が無くなることはありません。
こちらのコラムでは、今後の展望などを通じてファイナンシャルプランナーの仕事の需要や将来性に関する不安を解消していきます。
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目次
ファイナンシャルプランナーの仕事がなくなるとされる理由
まずは、「ファイナンシャルプランナーの仕事が無くなってしまうのでは?」と考えられている理由を紹介していきます。
ネット型保険の発達
これまでの保険販売といえば、営業員からセールスを受け、丁寧に説明してもらうのが一般的でした。
しかし、近年はネット型保険が発達し、保険の販売手法も変わりつつあります。
「対面だと面倒だから、インターネット上で全て済ませたい」
このように考える人が増えていることから、「ファイナンシャルプランナーは今後不要になる」と言われてしまっています。
さらに、ネット型保険で販売している保険はシンプルな商品が多いので、ファイナンシャルプランナーなどのプロから説明を受けなくても理解できる人が多いのです。
AIによる資産運用の流行
「ロボットアドバイザー」という言葉を聞いたことはありませんか。
簡易的なアンケートに答えるだけで、AIが自動的に回答者にとってベストな資産運用のポートフォリオを組んでくれる、という投資商品です。
資産運用について相談したいことがあれば、銀行や証券会社の窓口にいるファイナンシャルプランナーなどのプロに聞くのが一般的でした。
しかし、ロボットアドバイザーの登場で、「ファイナンシャルプランナーの仕事は今後無くなるのでは?」と言われています。
事務処理やデータ解析は、人間よりもAIの方が圧倒的に優れているので、ファイナンシャルプランナーの将来が不安視されてしまうのは仕方のないことと言えるでしょう。
家計管理をAIがやろうとしている
資産運用だけでなく、家計管理もAIの手に移り変わろうとしています。
近年は簡単に家計管理ができるアプリも多く出ており、実際に多くの方が利用しています。
現状のアプリも、従前の紙の家計簿と比べて記録や分析が楽になっていますが、今後ますます優れた機能を持つようになるでしょう。
そのため、家計管理や支出改善のプロであるファイナンシャルプランナーの出る幕は、今後無くなっていくと考えられてしまっているのです。
ファイナンシャルプランナーの需要は増えつつある
前述したように、ファイナンシャルプランナーの将来性について悲観的な意見があるのは確かです。
しかし、実際にはファイナンシャルプランナーの需要は増えつつあり、下記のようにファイナンシャルプランナー試験(FP技能検定)の受験者数は増加の一途をたどっています。
一体なぜなのでしょうか。
学科 | 実技 | |
2024年1月 | 39,370人 | 38,531人 |
2023年1月 | 39,839人 | 38,633人 |
2022年1月 | 39,495人 | 40,324人 |
2021年1月 | 31,272人 | 31,607人 |
2020年1月 | 25,170人 | 24,237人 |
2019年1月 | 23,270人 | 21,950人 |
2018年1月 | 21,305人 | 19,936人 |
2017年1月 | 19,165人 | 17,988人 |
※参考:FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ | 日本FP協会
老後不安からの需要増
「老後2,000万円問題」が注目を浴びたこともあり、老後の生活に不安を抱えている人が増えています。
実際、年金制度の破綻までは考えにくいものの、支給額は今後減っていくことが想定されています。
自助努力で老後不安を払拭する重要性は高まっていくでしょう。
自身の老後に必要な貯蓄額の目安を知るために、そしてその対策を立てるためにも、お金のプロであるファイナンシャルプランナーが頼られる場面は多く出てくるはずです。
※参考:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」
投資人口の増加
老後不安の話ともリンクしますが、資産を増やすために投資を始める人が増えています。
日本では欧米とは違い、学校でお金や投資に関する知識を学ばないので、日本人の金融リテラシーは高くありません。
つまり、大人になってから全くの素人の状況で投資デビューせざるを得ないことから、資産運用にも精通しているファイナンシャルプランナーが頼られる場面は多くあります。
実際、証券会社の求人では「ファイナンシャルプランナー2級以上」が応募条件となっているものが少なくありません。
今後投資人口がますます増えれば、ファイナンシャルプランナーの仕事も増えていくことでしょう。
節約志向の上昇
投資資金を捻出するために、副業を始めたり節約に励む人も多くいます。
ファイナンシャルプランナーは家計改善のプロでもあるので、家計の無駄な支出を炙り出し、具体的な節約方法を指南することも可能です。
節約志向の上昇はファイナンシャルプランナーの活躍の余地を広げるでしょう。
ファイナンシャルプランナーに将来性がある2つの理由
お金のプロにしか解決できない課題も多いことから、ファイナンシャルプランナーには十分に将来性があると考えられます。
独立系FPとしての市場はまだ未開拓
アメリカでは「各世帯に1人のファイナンシャルプランナーが付く」と言われているほど、頼られる存在として活躍しています。
しかし、日本では、ファイナンシャルプランナーに相談料を支払うという文化が根付いていません。
独立系のFPの市場はまだまだ未開拓と言えるでしょう。
日本でも資産運用の重要性が認知されていることから、今後は「有意義な情報提供や相談の対価」として相談料を支払う文化が広がっていく可能性があります。
もしもそうなれば、爆発的に需要が増えると見込まれます。
潜在的な需要を引き出せるのは人間(FP)だけ
お金に関する相談をする際、「AIで本当に大丈夫なの?」と違和感を感じる方も多いのではないでしょうか。
AIには膨大なデータが蓄積されているので、データに基づいた論理的な提案ができるのは確かです。
しかし、AIでは人間の心や精神的な機微までは読み取ることができません。
人生を送る上で非常に重要な「お金の問題」を取り扱う以上、生身の人間に相談したいと考えるのは一般的なことです。
また、相談者ですら気付いていなかった「想い」に気付くことができるのは、AIではなくプロの人間だけです。
お金にまつわる潜在的な仕事の需要を引き出せるという観点からも、AIに全ての仕事を奪われれるとは考えにくく、ファイナンシャルプランナーは長くお金のプロとして活躍できるのではないでしょうか。
※関連コラム:ファイナンシャルプランナーの資格とは?仕事内容は?FPになるには?
まとめ
- 老後不安からの需要増
- 投資人口の増加
- 節約志向の上昇
- 独立系FPとしての市場はまだ未開拓
- 潜在的な需要を引き出せるのは人間(FP)だけ
AIの発達に伴って人間の仕事が奪われてしまう、という懸念は様々な業界で論じられています。
しかし、お金という非常に重要な事項を扱う以上、ファイナンシャルプランナーが提供できる付加価値は非常に高く、これはAIが太刀打ちできない領域です。
心理的に「AIに相談するのは抵抗がある」と考える人も少なくありません。
自分ならではの強みを持ち、顧客に寄り添いながらサポートすることを心掛ければ信頼を得られるでしょう。
ファイナンシャルプランナーの需要と将来性は悲観するべきものではなく、むしろ明るい展望すら見てとれます。
興味がある方はぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
FP技能試験の合格を
目指している方へ
- 直前期の総仕上げがしたい
- 過去問の解説を読むだけでは不十分
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