「ファイナンシャルプランナーの年収・給料はどのくらいなの？」
「年収が低いって本当？」
今回はこのような疑問にお答えしていきます。

令和5年度、ファイナンシャルプランナーの平均年収は約947.6万円と決して低くありません。
中には1,000万円以上稼いでいる方もおり、自分の力量次第で高収入を得られます。

このコラムを読めば、ファイナンシャルプランナーの年収は低いわけでなく、自分の能力次第で高年収を狙える職業であることがご理解頂けるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの平均年収・給料は？

ファイナンシャルプランナーを対象とした賃金調査というものは存在しません。
そのため、ファイナンシャルプランナーが就業していることが多い、金融保険業の数字を参考に見ていきましょう。

令和5年に国税庁が実施した「 賃金構造基本統計調査」によると、「金融業　保険業」の平均年収は、947.6万円でした。

給与月額：61.8万円/月
年間賞与：206.0万円/年
合計：約947.6万円

日本のサラリーマンの平均年収は約458万円なのに対し、ファイナンシャルプランナーの推定平均年収は約947.6万円と、倍近くも高くなっています。

年収の男女比

	男性	女性
給与月額	66.88万円	50.8万円
年間賞与	246.34万円	118.81万円
合計	約1,049万円	約728万円

男性がファイナンシャルプランナーとして働く場合、目安となる平均年収は約1,049万円。
女性がファイナンシャルプランナーとして働く場合、目安となる平均年収は約728万円です。

ファイナンシャルプランナーの年収は、男女差が大きいことが見受けられます。

とはいえ、この数字はファイナンシャルプランナーの年収としては不正確である点には注意しなければなりません。

ファイナンシャルプランナーが企業で働く場合、証券会社や銀行、不動産会社、保険業界など、さまざまな働き口があります。
ファイナンシャルプランナーが必要とされるお金に関する分野は、広範囲にわたるからです。

そのため、上記の年収には、ファイナンシャルプランナーだけでなく、他の人の年収も含まれてしまっています。

このように、正確な平均年収を算出することは難しいものの、少なくともファイナンシャルプランナーが働く業界は、比較的高い年収を得られる傾向にあるとは言えるでしょう。

ファイナンシャルプランナーは年収が低いという噂は本当？

ファイナンシャルプランナーの平均年収は約947万円。
この数字を見ると、決して低い数字ではないことがお分かりいただけたかと思います。

しかし、なぜか「ファイナンシャルプランナーは年収が低い」という噂が広まっているのです。

どうしてなのでしょうか。

それは、日本FP協会の「ファイナンシャル・プランナー業務調査」による、2010年の日本FP協会会員の平均年収は305.3万円という情報が原因だと思われます。
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「年収が305.3万円」と聞くと、年収が低いと感じる方もたしかに少なくないでしょう。

しかしこの数字には、経験年数が少ない方や副業の方、主婦の方、企業で定年まで勤めその後週2〜3回程度働いている方などの年収も反映されています。

このような層が一定数いるため、平均年収が低くなっているというわけです。

一般的に、ファイナンシャルプランナーの年収は経験年数が上がるにつれ増えていきます。
相談者の資産運用や家計相談に長期間かかわることで信頼度が上がり、成約数が増えていくためです。

年収が低いと言われるのは、経験年数が少ない人や副業的に働く人などを含んでいるため。

ファイナンシャルプランナーの年収は勤務年数や働き方で大きく変わってくるのです。

※関連コラム：ファイナンシャルプランナーの資格とは？仕事内容は？FPになるには？

ファイナンシャルプランナーは年収は個人のスキルに大きく左右される

ファイナンシャルプランナーはお金の専門家。
家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、年金制度など幅広い知識をもとに、ファイナンシャル・プランニングを立てて、相談者のサポートを行います。

ファイナンシャルプランナーの中には年収が少ない人もいますが、1000万円以上稼いでいる人が多く存在しているのも事実です。

企業に勤めていても、独立開業の道を選んでも、ファイナンシャルプランナーの年収はスキル次第で大きく変わります。

まさに「高い年収を得たい！」と考えている方にはピッタリな職業だと言えるでしょう。

なお、ファイナンシャルプランナーは名称独占資格です。

資格を持っていなくてもファイナンシャルプランナーとしての業務には従事できます。

しかし資格を持っていることで、相談者の安心感を得られます。
その分成果を上げやすくなり、年収アップも期待できるでしょう。

特に将来、独立開業を目指しているのであれば、資格は欠かせません。

「顧客の信頼獲得」「高年収」「独立開業」などを目指すのであれば、ファイナンシャルプランナー資格の取得を検討してみると良いでしょう。