司法書士試験は独学で合格を目指せるでしょうか。

できればなるべくお金をかけずに自分のペースで勉強して試験に合格したいと思うかもしれませんが、独学のメリットがデメリットを上回るのか、自分には本当に独学が向いているのかは冷静に判断する必要があります。

この記事では、司法書士試験に独学だけで合格できるのか、独学のメリット・デメリット、予備校や講座を使うメリット・デメリットなどについて解説します。

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司法書士試験は独学で合格できる?

司法書士試験に独学のみで合格できるかというと、可能性はゼロではないものの非常に難しいのが実情です。

司法書士試験の合格率は4~5%と非常に低く、とても難易度の高い試験です。

実際、ほとんどの合格者が予備校や通信講座を利用しています

10月から勉強を初めて来年の試験に間に合う?

司法書士試験の学習範囲はとても広く、合格に必要な勉強時間の目安は3000時間以上とされています。

10月から、来年7月の司法書士試験までは8ヵ月。10月スタートで翌年合格を目指すのは、かなり難しいでしょう。

最低ラインの3000時間をクリアするには、1日12時間以上勉強する必要があり、現実的とはいえません。

独学の場合 勉強時間3000時間では足りない可能性も

司法書士試験合格に必要な時間が3000時間というのは、スムーズに勉強が進む場合の目安の時間であり、独学の場合にはさらに多くの時間がかかると言われているため、1000時間程度は余分に必要になるケースが多いでしょう。

独学の場合、テキスト選びや学習スケジュールを自分で組み立てること、疑問点を自力で解決することなどの作業が必要になってしまうので、予備校や講座を利用する場合よりもどうしても効率が悪くなってしまうからです。

ただし、長時間勉強すれば独学でも合格できるかというと、そうとは言えません。

司法書士試験のレベルになると、どうしても試験対策のコツやノウハウ、効率的な学習法が必要となり、それを自力で身につけることはとても難しいでしょう。

ただ漫然と長時間勉強してもなかなか太刀打ちできない人がほとんどです。

本気で試験合格を目指す人にとっては、予備校や講座を利用するのが最良の選択肢だと言えるでしょう。

【司法書士試験】独学のメリット・デメリット

独学で合格を目指すメリットとデメリットは、どのようなことがあるでしょうか。

独学のメリット

司法書士試験に独学で挑戦するメリットについて紹介します。

お金がかからない

独学の場合には、基本的にはテキスト代以外にはお金がかからないため、最小限の金銭的負担で受験勉強ができます

ただし、テキストや問題集は法改正などに対応した最新の年度のものが必要なため、古い年度の中古品などを買うのは避けるべきです。

また、独学の場合でも、最低でも1度は模試は受けた方がよいので、テキスト代以外に模試の費用は用意しておく方がよいでしょう。

とにかく最低限のお金で合格を目指したい、という人には独学はメリットがあると言えるでしょう。

自分のペースで勉強できる

独学の場合、自分で学習スケジュールを立てて勉強を進めることになります

自由に自分のペースで勉強したい、という人にとってはこれがメリットだといえるでしょう。

逆に、非常に広い学習範囲・科目を自分で計画的に勉強するのが難しい、という人の場合には、独学は避けた方がよいでしょう。

他の資格試験などの学習経験があり、受験慣れしているような人の場合には、独学で自分のペースで勉強するのもよいかもしれません。

自分で教材が選べる

独学の場合、テキストや問題集などの教材を、一つ一つすべて自分で選んで購入することになります

科目ごとに違う出版社のテキストを使うなどということも可能です。

そのため、自分で教材を吟味したうえで、自由な組み合わせのテキストや問題集を使いたいという人には、独学のメリットがあると言えるでしょう。

ただし、次々に新しいテキストに手を出すのは逆効果なので避けた方がよいでしょう。

また、テキストと問題集の相性が悪い場合も勉強がスムーズに進まなくなってしまうため注意が必要です。

独学のデメリット

司法書士試験に独学で挑戦する場合のデメリットについて紹介します。

合格まで時間がかかる

独学で自己流の勉強をする場合、合格するまでに時間がかかってしまったり、いつまでも合格できなかったりするという可能性が高くなるのです。

司法書士試験は合格率4~5%の非常に難しい試験です。独学の場合、試験によく出るポイントを重点的に学んだり、効率の良い順序で学習スケジュールを組んで無駄のない学習をしたり、正解を導き出すためのノウハウを身につけるのはとても難しいのが実情です。

そのため、よほどほかの資格試験の勉強などで受験慣れしている人以外では、短期合格を目指すのはとても難しいでしょう。

講座などを利用した場合でも最低3000時間以上の学習時間が必要とされていますが、独学はさらなる時間を要するのは覚悟しましょう。

質問できない

独学をしていて途中で挫折してしまう人が多い理由の一つに、分からないことがあったときに質問できないため、いつまでも解決ができずに諦めてしまうということがあります。

実際、十分な理解ができていない状態でそのまま勉強を進めても、問題を解けるようなレベルには到達できません。

そのため、一つでも理解できない項目にあたって躓いてしまうと、それを解決するのが非常に難しくなってしまうのが大きなデメリットと言えます。

勉強を続けるのが難しい

独学の場合、かなり強い意志のある人でないと勉強を続けること自体が難しいでしょう。

講座などを利用している場合は自動的にスケジュールが組まれているためそれに沿って勉強していけばよいですが、独学の場合には自分で日々の学習スケジュールを考えなければなりません。学ぶ順序によっても効率が大きく変わってきます。

苦手なポイントも自力で解決して乗り越えていかなければならず、どうしても挫折しやすい環境です。

法改正など最新情報の対応が難しい

司法書士試験の試験科目は11科目あり、毎年何かしらの法改正や先例変更、新しい判例が出るなどということがあります

そういった最新の情報を常に自力でもれないようにキャッチアップするのは大変です。

改正された点は試験にも出やすいため、決してないがしろにはできず注意が必要です。

【司法書士試験】予備校・講座を使うメリット

予備校・講座を使って勉強するメリット・デメリットはどのようなものがあるでしょうか。独学と比較してみましょう。

予備校・講座を使うメリット

予備校や講座を利用する場合のメリットについて紹介します。

短期合格が目指せる

独学に比べて予備校や講座を利用した方が効率よく学習することができるため、短期での合格を目指すことができます

予備校や講座では自動的に効率の良い学習プログラムを組んでくれるため、それに従って余計なことを考えずに勉強だけに専念することができます。テキストを選んだり各科目の学ぶ順序を自分で考える必要もありません。

本気で合格を目指す人、できるだけ短期合格を目指す人の場合には、予備校や講座を利用するのがおすすめです。

質問できる

予備校や講座を利用すると、勉強中に疑問点や理解しきれないことがあった時に質問することができます

質問ができないとそこで学習がストップしてしまい挫折につながりやすいため、質問できる環境があるのは大きな利点です。

疑問点があった時に自力で解決できるかどうか不安がある人の場合、予備校や講座を利用するのがおすすめです。

学習に必要な教材・資料を提供してもらえる

講座を利用する場合、基本的に学習に必要なテキスト・問題集など教材一式は提供してもらえます

自分で選ぶ必要がないため、教材を探す・選ぶ工数を削減できます。

モチベーションが保てる

講座を利用すると、モチベーションを維持して勉強を継続しやすくなります

インプット・アウトプットをどういうペースでやるべきか、合格までの距離はどれくらいで、どんな対策が必要なのかは、予備校・講座が教えてくれます。

質問できて疑問を解決できること、勉強仲間ができやすいこともモチベーション維持に繋がります。

予備校・講座を使うデメリット

予備校や講座を使う場合のデメリットについて紹介します。

お金がかかる

予備校や通信講座を利用する場合、受講料金がかかります

費用は各学校、講座によって異なりますが、一般的には通学型の予備校が一番学費が高くなり、通信講座は通学型よりは費用は低いことがほとんどです。

いずれにしても、完全独学に比べれば受講料がかかる分お金の負担が増えることはデメリットと言えるでしょう。

授業や講師が合わなかった場合辛い

どんなに素晴らしい講座や講師であっても、人間ですから相性、合う合わないがあります

ある合格者が絶賛している予備校や講座であっても、それが自分に合うかどうかはわかりません。

自分に合わない予備校や講座を選んでしまうと、勉強を続けることが苦痛になったり、知識がすんなりと定着しないということがあります。

このようなミスマッチを防ぐためには、資料請求したり体験版を視聴するなどして、世間の評判だけでなく自分に合うかどうかを見極めてから申し込みをすることが大切です。

司法書士試験対策は独学と講座どっちがよい?

結局のところ、独学と講座利用のどちらがよいかというと、自分に合った方法であればどちらでもよいというのが結論です。

どちらか片方にこだわらなくても、状況に応じて講座利用と独学を上手に組み合わせるのもおすすめです。

最初は講座➡独学に切り替えるのもおすすめ

ゼロから独学で司法書士試験のレベルの学習に取り組むのは実際にはかなり大変です。

そのため、まずは講座を利用してどのように勉強を進めればよいのか、正しい学習方法の習慣を身につけるのがおすすめです。

特に働きながら勉強する人などは、いかに効率の良い学習ができるかがポイントなので、受験対策に特化した講座を上手に利用するのが短期合格を目指すうえで重要です。

また、講座受講中に自分の苦手な分野を把握したり、疑問点を質問して解決することも大切です。

その後、受験が2年目に入ってからは独学に切り替えるという人も大勢います。

判断するために資料請求・無料体験を有効活用しよう

せっかく講座を利用するなら、自分と相性の良いものを選ぶことが何よりも大切です。

他の人から勧められても、それが自分に合うかどうかは未知数です。

ミスマッチを防ぐためには、自分の目で実際の講座を確かめるのが一番でしょう。

そのためには、気になる講座をいくつかピックアップして資料請求や無料体験をしてみるのがおすすめです。

【司法書士試験】独学合格のためのポイント6つ

司法書士試験を独学で目指す場合、下記がポイント・注意点となります。

  1. 適切な教材を選ぶ
  2. 自分で勉強計画を立てる
  3. 法改正など最新情報を常に自分で収集する
  4. 模試は受験する
  5. 疑問点は自分で解決する
  6. モチベーションを維持する

1.適切な教材を選ぶ

独学の場合、自分の知識の源になるのは市販のテキストだけなので、自分にとって適切な教材を選ぶことが不可欠です。

テキストの質や、自分とテキストの相性次第で、勉強の効率やモチベーションの維持などにも大きく影響を受けます。

テキストは次々に新しいものに手を出すよりも、一つのテキストの知識を完ぺきに理解し、暗記することの方が大切です。中途半端な知識を次々に仕入れても得点にはつながりません。

とはいえ、相性の悪い、質の悪いテキストで間違った学習方法を続けても効果は上がりにくいでしょう。

市販のテキストは沢山販売されているため、選ぶのも大変ですが、口コミなどを参考にしつつ、実際にテキストを手に取って自分にとって分かりやすい解説がされているもの、必要な情報がカバーされていると思うものを選ぶとよいでしょう。

関連コラム:司法書士の独学におすすめのテキスト11選!必要な参考書・選び方とは?独学の注意点も解説

2.自分で勉強計画を立てる

司法書士試験は試験科目が多く、限られた時間の中でいかに効率的な学習計画を立て、ペース配分に気を付けて学習を続けられるかがポイントです。

いつ頃までにどこまで学習を進めればよいのか、どういうペース配分でどのような順序で勉強を進めていくべきかなど、合格者の口コミや市販テキストのガイダンスなども参考にしながら計画を立てましょう。

あまりにガチガチの計画を立てると、少しでも計画通りにいかなくなるとかえって挫折しやすいこともあるので、ある程度柔軟性を持ち、メリハリのある計画を立てるほうがよいでしょう。

個人でそれを実行するのは簡単なことではありませんが、不可能なわけではありません。

3.法改正など最新情報を常に自分で収集する

司法書士試験は試験科目が11科目あり、毎年のように何かしらの法改正や新しい判例・先例が出ることがあります。

改正点は試験でも問われる可能性があり、常に最新の情報にアップデートしておく必要があります

予備校や通信講座を利用する場合には、自動的にアップデートされた情報が提供されるので安心ですが、独学の場合は自分で情報収集をしなければなりません。

信頼できる情報源から常に最新の情報を入手するようにしましょう。

そして、テキスト等は必ず最新版を買う必要があります

4.模試は受験する

司法書士試験は、出題される問題の傾向が変わったり、今までに問われたことがない問題が出題されることも多く、過去問だけで対策しても限界があります。

そのため、独学の場合でも模試は受験して、予想問題を解いたり、見たことがない問題を解く訓練をする必要があります

模試を受験すると、他の受験生との成績の比較をすることにもなるため、客観的に自分の現在の立ち位置を知ることもできます。

自分の弱点がどこなのかを知ったり、試験の雰囲気を肌で感じるためにも、模試を何度か受けることをおすすめします。

関連コラム:現役講師に質問!司法書士試験の前に模試は必要か?

5.疑問点は自分で解決する(独学は質問ができない)

独学の注意点として、疑問点があったり、自分の理解があっているか不安があるときに質問することができません

分からないまま放置して学習を進めれば、いつまでも合格に必要な実力はつきません。そのため、自力で疑問点を解消しなければなりません。

インターネットの掲示板などで質問することはできますが、匿名の回答が信用できるものとは限らないため注意が必要です。

質問できないことに不安がある場合は、通信講座や予備校の利用を検討するのが賢明です。

6.モチベーションを維持する

モチベーションを保つことができるかはとても大切です。

絶対に合格する!という強い意志がなければ、合格率1桁の試験に合格することはできません。「いつか受かればいい」と思って勉強に取り組んでも永遠に合格できません。

とはいえ、がむしゃらに勉強を続けても、途中で息切れしてしまったり、挫折してしまいがちです。

時には休息を取り気分転換することも必要です。

また、自分がなぜ司法書士試験に合格したいのか、合格したらどんな人生設計を描いているのか、といったことを具体的に意識することもモチベーション維持に役立ちます。

独学者は孤独感を感じやすいため、合格者の体験談を読んだり、他の受験生と何かしらの形でつながることなどもおすすめです。

まとめ

いかがでしょうか。

司法書士試験は独学で合格できるようであれば、お金がかからずに済みますが、難易度が高いので一筋縄ではいきません。

予備校・講座を使えば効率的に合格を目指すことができますが、やはり費用はかかります。

少しでも安く済ませたい場合は、通信講座がおすすめです。

司法書士試験の通信講座は、通学タイプの資格予備校よりは安く済むことが多いです。

独学でいくか、最初は講座を利用してみようか、どちらにするかを判断するためにも、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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