京都大学法科大学院の特徴・入試情報!出身大学や難易度、合格率について解説
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司法試験を受験するために法科大学院(ロースクール)への入学を考えているが、どの大学院に入学したらよいのかわからないとの悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、法科大学院(ロースクール)選びのヒントとして、平成26年以降司法試験合格率でトップ3を維持し続けている京都大学法科大学院(以下、京大ロー)の特徴や入試の内容、倍率などを見ていきます。
目次
【キング オブ ロースクール】京都大学法科大学院の攻略法を徹底解説!
京都大学法科大学院(ロースクール)の基本情報・特徴
司法試験合格者
【令和5年度司法試験】
・受験者数:275名
・合格者:188名
・合格率:68.4%
※参考:司法試験の結果について
京都大学法科大学院の令和5年度の司法試験合格者は受験者数275人、合格者188人、合格率は68.4%と、法科大学院の中では高水準を維持しています。
所在地
京都市左京区吉田本町にキャンパスを構えています。
アクセスは京阪本線・「出町柳駅」から徒歩15分です。
入学料・授業料
入学料 | 282,000円(予定) |
授業料 | 年額:804,000円(予定) |
特色
(1)少人数教育による思考力・対話力の育成
司法試験の採点実感では繰り返し「単に論証パターンを吐き出すような答案」に対しては厳しい評価をする旨が述べられています。
そのような答案から脱却するには、法律問題に対する思考力を磨き、自ら問題点を発見できるようになる必要があります。
京都大学法科大学院でその思考力を磨くため討議・対話を重視した少人数教育が行われています。
(2)研究者・実務家教員の密な連携によるサポート
京都大学法科大学院では、最高水準の研究能力に豊富な教育経験を持つ研究者教員と、豊かな実務経験と高い識見を備えた実務家教員の両者が、連携を図りながら充実した教育を展開しています。
このような環境は、現在の学説を問う設問と実務的な視点を問う設問が混在する司法試験にマッチしたものであると言えるでしょう。
(3)整った自習環境
京都大学の法科大学院棟には自習室が合計3室あり、学生全員が利用するのに十分な数の座席が用意されています(座席総数486席)。
したがって、試験直前でも自習室の確保に奔走するといった心配はありません。
その自習室のすぐそばには個人用ロッカーが設置され、学生全員に貸与されています。
このように、京都大学法科大学院の自習環境は極めて整ったものであると言えます。
京都大学法科大学院の入試情報
(1)入試の日程
法学未修者一般選抜 | 2024年11月16日(土) |
法学未修者特別選抜 | 2024年9月15日(日) |
法学既修者(2年制) | 2024年11月16日(土)、 2024年11月17日(日) |
3年次生出願枠 | 2024年11月16日(土)、 2024年11月17日(日) |
5年一貫型教育選抜 | 2024年11月16日(土) |
(2)募集人員
法学未修者枠 | 35名程度 (うち法学未修者特別選抜に15名程度) |
法学既修者枠 | 125名程度 (うち、 法学部3年次生出願枠30名以内、 及び5年一貫型選抜20名程度含む) |
※参考:令和7年度募集要項
(3)合格者数・倍率・難易度
京都大学法科大学院の2024年度入試は全体で受験者数479人、合格者数が198人となっており、実質倍率は2.42でした。
2022年度の2.33倍で倍率で見た難易度は、全35法科大学院中17番目となっていましたが、2024年度は若干倍率が上がる結果となりました。
京都大学法科大学院の倍率から見た入試難易度は中程度ですが、司法試験の合格率が高いことからも受験生のレベルが高く、入試難易度は高いと考えられます。
関連コラム:法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析!
志願者数 | 合格者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|
2024既修 | 432 | 162 | 2.67倍 |
2024未修 | 171 | 26 | 6.58倍 |
2023既修 | 361 | 155 | 2.33倍 |
2023未修 | 167 | 35 | 4.77倍 |
2022既修 | 384 | 150 | 2.56倍 |
2022未修 | 145 | 38 | 3.82倍 |
2021既修 | 318 | 141 | 2.26倍 |
2021未修 | 139 | 38 | 3.66倍 |
※参考:令和5年度 結果概要
京都大学法科大学院の試験内容・配点
法学未修者一般入試
出願者が200名を上回った場合には、一段階選抜として、学部成績や願書の記載を基にした書類審査が行われます。
その後、第一段階選抜の合格者を対象に、第二段階審査として小論文試験が実施されます。
小論文試験は、「人間や社会の在り方に関する思索を問うものとし、長文を提示して出題する」とされています。
法学未修者特別選抜
出願者が30名を上回った場合には、学業成績等出願書類の内容に基づき、第一段階選抜を実施することがあります。
その後、第一段階選抜合格者を対象に、第二段階選抜として1人30分程度の口述試験が実施されます。
この口述試験は、「試験室で提示される題材(1000字程度以上の長文)に基づく試問と出願者の提出書類に関する試問であり、法律の知識を問うものではない」とされています。
法学既修者一般入および3年次特別枠
出願者が380名(3年次特別枠に関しては90名)を上回った場合には、一段階選抜として、学部成績や願書の記載を基にした書類審査が行われます。
その後、第一段階選抜の合格者を対象に、第二段階選抜として法律科目試験が実施されます
法律科目試験の科目と配点は以下の通りです。
科目 | 配点 |
---|---|
憲法 | 100点 |
行政法 | 50点 |
民法 | 100点 |
商法 | 100点 |
民事訴訟法 | 50点 |
刑法 | 100点 |
刑事訴訟法 | 50点 |
※関連コラム:京都大学法科大学院(ロースクール)入試過去問の出題傾向と対策
合格者の出身大学
京都大学法科大学院合格者の主な出身大学は、京都大学、大阪大学、同志社大学、神戸大学です。
京都大学 | 大阪大学 | 同志社大学 | 神戸大学 | 九州大学 | 立命館大学 | 名古屋大学 | 中央大学 | その他(左記に人数記載がある大学以外) | |
令和6年 | 84名 | 17名 | 16名 | 10名 | 5名 | 5名 | – | – | 21名 |
令和5年 | 74名 | (非公開) | (非公開) | (非公開) | (非公開) | (非公開) | – | – | 83名 |
令和4年 | 89名 | 12名 | 9名 | 6名 | – | – | 5名 | 5名 | 29名 |
令和3年 | 77名 | 11名 | 9名 | 13名 | – | – | – | – | 49名 |
令和2年 | 84名 | 17名 | 16名 | 10名 | 5名 | 5名 | – | – | 21名 |
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