2級造園施工管理技士の過去問と解答一覧【経験記述あり】
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資格試験の勉強には、繰り返し過去問を解くことが効果的です。
2級造園施工管理技士を目指すなら、最新の過去問を確認しておきたいですよね。
本コラムでは、令和5年(2023年)における2級造園施工管理技士の過去問と解答を紹介します。
第一次検定・第二次検定両方の過去問を掲載していますので、ぜひ参考になさってください。
目次
令和5年度(2023年)2級造園施工管理技士の過去問・解答
ここでは、令和5年度(2023年)における2級造園施工管理技士の過去問と解答を掲載します。
なお、過去問は、一般財団法人全国建設研修センターのサイトより無料で閲覧することができます。
令和5年度(2023年)2級造園施工管理技士第一次検定の過去問
令和5年度(2023年)2級造園施工管理技士第二次検定の過去問
試験問題 |
試験問題 第二次検定 |
解答・正答肢 |
未公表 |
2級造園施工管理技士の問題例
ここでは、令和5年度(2023年)における2級造園施工管理技士の第一次検定試験および第二次検定試験の問題例を記載します。
2級造園施工管理技士第一次検定試験の問題例
【問題5】
次の記述の症状を示す樹木の病名として、適当なものはどれか。
葉や花や若芽の全体もしくは一部が膨らんで、その表面が白粉に覆われる。葉全体の厚さが数倍に膨張する樹種もある。
(1)てんぐ巣病
(2)白紋羽病
(3)炭そ病
(4)もち病
解答:4
【問題11】
秋期の剪定により翌年の開花に大きな支障が出る花木として、適当なものはどれか。
(1)サツキツツジ
(2)サルスベリ
(3)ハギ
(4)ムクゲ
解答:1
【問題18】
コンクリートに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)セメントペーストとは、セメント、水及び必要に応じて加える混和材料を練り混ぜたものである。
(2)フレッシュコンクリートとは、まだ固まらない状態にあるコンクリートのことである。
(3)鉄筋コンクリートは、コンクリートと鉄筋が一体となった複合材料であり、圧縮に対してはコンクリートが、引張りに対しては鉄筋が抵抗する。
(4)高い所からシュートを用いてコンクリートを下ろす場合は、斜めシュートの使用を標準とする。
解答:4
2級造園施工管理技士第二次検定経験記述問題の問題例
以下に、2級造園施工管理技士第二次検定経験記述問題の問題例を記載します。
なお、第二次検定の解答は公表されていないためご注意ください。
問題1
あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった工事を1つ選び、その工事に関する以下の設問(1)~(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)
【注意】記述した工事が、あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。
(1)工事名を具体的に記述しなさい。(例:〇〇公園整備工事など)
(2)工事内容など
(1)の工事に関し、以下の①~⑤について具体的に記述しなさい。
①施工場所(例:〇〇県△△市××町地内)
②(ア)この工事の契約上の発注者名又は注文者名
(イ)この工事におけるあなたの所属する会社などの契約上の立場を、解答欄の( )の該当するものに〇を付けなさい。
「その他」に〇を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。
③工期(例:令和×年×月×日〜令和×年×月×日)
④工事金額又は請負代金額(1万円未満は切り捨てて記入してもよい)
⑤工事の概要
(ア)工事内容及び工事数量(例:工事の内容及び工種種別細別規格数量など)
(イ)現場の状況及び周辺の状況(必要に応じ、関連工事の有無など当該記事の施工に
影響などを与える事項及び内容などを含む)
(3)工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。
(4)上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。
(5)(4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。
2級造園施工管理技士第二次検定記述式問題の問題例
以下に、2級造園施工管理技士第二次検定記述式問題の問題例を記載します。
なお、第二次検定の解答は公表されていないためご注意ください。
問題2
(工事数量表)及び【工事に係る条件】に基づく通園工事の施工管理に関して、
以下の設問(1)~(3)について答えなさい。
工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 | ||
植栽工 | 高木植栽工 | クスノキ | H(m) | C(m) | W(m) | 本 | 10 | * |
3 | 0.15 | 0.8 | ||||||
地被類植栽工 | ノシバ | 36cm×28cm×10枚 | ㎡ | 500 | 目地張り整地を含む | |||
移植工 | 高木移植工 | ケヤキ | H(m) | C(m) | W(m) | 本 | 3 | * |
4 | 0.2. | 2.5 |
注)表中の*にの欄に入る語句は、出題の趣旨から記入していない。
【工事に係る条件】
・本工事は、関東地方の臨海部に位置する近隣公園の未供用区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
・高木移植工のケヤキは、約1km離れた圃場から移植する。
・本工事の工期は、12月1日から翌年の5月31日までとする。
(1)高木植栽工に関し、以下の(イ)(ロ)について替えなさい。
(イ)下図は、本工事でクスノキの植栽工に用いる支柱の模式図である。これに関して、以下1)、2)について答えなさい。
1)この支柱の名称を記述しなさい。
2)この支柱の取付けに当たり、図中の①(丸太と樹幹部)②(丸太と丸太)の箇所の結束方法をそれぞれ具体的に記述しなさい。
(ロ)クスノキの植付けに際し、樹木の養生として、寒冷砂かけを行った。この作業の一般的な目的を具体的に2つ記述しなさい。
(2)高木移植工に関し、以下の(イ)、(ロ)について替えなさい。
(イ)圃場において、以下の作業によりケヤキの掘取りの準備を行った。
下記の(A)〜(C)に当てはまる適当な作業名称を記述しなさい。
・根鉢の崩れや乾燥を防止するため、掘取り作業の2日前に十分な灌水を行った。
・地表に近い根の状態を確認するとともに、雑草を持ち込まないようにするため、(A)を行なった。
・下枝が掘取り作業の支障になったため、下枝を解に縛る(B)を行うとともに、枯枝、弱っている枝や密生している枝などは切除した。
・掘取りに伴う倒伏を防ぐため、(C)を設置した。
(ロ)堀り取ったケヤキについて、積込み・運搬から笠込みまでの間に、乾燥防止のため、又は水分供給と消費のバランスをとるため、樹木に対して行う作業内容を具体的に2つ記述
(ただし、灌水に関する内容は除く。)
(3)地被類植栽工に関し、以下の(イ)〜(ハ)について替えなさい。
(イ)下図に示す作業手順で張芝工事を行うこととした。図のA〜D
に当てはまる適当な作業名称を下記のア〜エの中から選び、その記号を記入しなさい。
(ただし、同じ記号は繰り返し選べないものとする。)
伐開 | → | A | → | B | → | 軽点圧 | → | C | → | 目土かけ | → | D | → | 潅水 |
ア.ローラかけ
イ.不陸整正
ウ.耕耘
エ.植付け
(ロ)目土かけを行う際の作業方法に関する留意事項を具体的に3つ記述しなさい。
(ただし、目土の材料安全管理に関する内容は除く。)
(ハ)張芝の施工後から工期末までに行う芝生養生の作業名称を2つ記述しなさい。
(ただし、目土及び灌水に関する内容は除く。)
問題3
次に示す【工事数量表】および【工事にかかる条件】に基づく造園工事の安全管理に関して、以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。
【工事数量表】
工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 | ||
樹木整姿工 | 高中木整姿工 | イチョウ | H(m) | C(m) | W(m) | 本 | 20 | |
12 | 1.5 | 6 | ||||||
移植工 | 高木移植工 | クスノキ | H(m) | C(m) | W(m) | 本 | 5 | 支柱取付け |
4 | 0.2. | 2.5 | ||||||
自然育成植栽工 | 林地育成工 | 下刈り | – | ㎡ | 1,500 |
【工事にかかる条件】
・本工事は、供用中の総合公園(20ha)の一部区域(約5ha)の再整備工事として、上記の
工事数量表に基づく工事を施工するものである。
・高木移植工の施工箇所は平坦地である。
・移植するクスノキは、再整備工事を行う区域内において移植する。
・林地育成工は、本公園の既存林において、林床の植物育成を目的とした下刈りを行う。
・既存林内には一部斜面地がある。
(1)工事現場での作業中に作業員の事故が発生した場合に備えて、作業現場において目頭より準備しておくことを具体的に2つ記述しなさい。
(ただし、作業員の服装や保護具、熱中症対策及び責任者の選定等安全管理体制の整備に関する内容は除く。)
(2)樹木整姿工における安全管理に関し、次の(イ)(ロ)について替えなさい。
(イ)労働安全衛生規則に基づく、高木の剪定作業における安全管理上の措置に関し、次の記述の(A)〜(F)にあてはまる最も適当な語句または数値を下記のア〜コの中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。
・高さ(A)m以上の箇所で剪定作業を行う場合には、高所作業車の使用、足場の設置などにより作業床を設ける必要がある。
・その場合、高所作業車の作業床において、要求性能墜落制止用器具を(B)。
・要求性能墜落制止用器具はCを原則とし、墜落時に(C)の要求性能墜落制止用器具を着用する者が地面に到達するおそれのある場合は、(D)の使用が認められる。
・三脚脚立を用いる場合には、脚と水平面の角度を(E)度以下とする。
・(F)m以上の高所から定等を投下する場合は、適当な投設備を設け、監視人を置くなど労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。
ア.2
イ.3
ウ.5
エ.60
オ.75
カ.90
キ.使用する必要がある
ク.使用する必要はない
ケ.フルハーネス型
コ.胴ベルト型(一本つり))
(ロ)イチョウの枝葉の剪定において、高さ2m以上の高所で樹上作業を行うに当たり、樹上の作業員が作業上の危険を回避し、自らの安全を確保するために留意すべき事項を具体的に2つ記述しなさい。
(ただし、移動はしご、要求性能墜落制止用器具、服装及び保護帽(ヘルメット)に関する内容は除く。)
(3)高木移植において、移動式クレーン及びバックホウを用いてクスノキの移植作業を行う
ことにした。同作業における安全管理に関し、以下の(イ)、(ロ)について替えなさい。
(イ)次の記述の(A)、(B)にあてはまる、最も適当な語句を下記のア〜エの中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。
・樹木の移植にあたって吊り上げ荷重4.9tの移動式クレーンを用いることとし、「労働安全衛生法」に従い、その運転業務を(A)が行い、玉掛け業務を(B)が行うこととした。
ア.小型移動式クレーンの運転技能講習を修了した著
イ.移動式クレーンの業務に関する安全のための特別の教育を受けた者
ウ.玉掛け技能講習を修了した者
エ.玉掛けの業務に関する安全のための特別の教育を受けた者
(ロ)バックホウを用いて樹木の植え穴掘りの作業を行うに当たり、バックホウの運転者が行うべき安全管理上の措置について具体的に2つ記述しなさい。
(ただし、点検など作業を開始する前に行う措置、及びバックホウの使用中に異常が発見された場合に行う措置に関する内容は除く。)
(4)林地育成工において、肩掛け式草刈り機を用いた下草刈り作業を行うことにした。同作業における安全管理に関し、以下の(イ)(ロ)について答えなさい。
(イ)肩掛け式草刈り機の使用に当たり、飛散物による傷害から作業員の身体を護るための保護具を1つ記述しなさい。(ただし、保護帽及び安全靴は除く。)
(ロ)肩掛け式草刈り機を用いた作業に関し、次の記述の(A)〜(C)に当てはまる語句を解答欄に記述しなさい。
・作業員の疲労や高温による影響を軽減するとともに、(A)による障害から身体を護るため、一連続作業時間は概ね30分以内とし、一連続作業の後、5分以上の休止時間を設けることとした。
・斜面地において、複数の作業員で肩掛け式草刈り機を用いた作業を行うに当たり、安全管理上、(B)作業又は近接作業とならないよう留意した。
・下刈り作業において、刈刃が左回転(反時計回り)の肩掛け式草刈り機を使用するに当たり、草木の草刈り機への絡み付きや根株などによるキックバックを避けるため、刈刃の(C)で草木を刈るようにした。