造園工事業は、工事を施工するのに建設業許可が必要な建設業29業種のうちの一つです。 

造園施工管理技士は、この造園工事業において有資格者として認定され、施工管理の立場で工事の指導・監督を行うのが仕事です。 

造園施工管理技士も他の6種類の施工管理と同じように、国家資格であり、技術検定試験に合格する必要があります。 

当コラムでは、造園施工管理技士の仕事内容や試験内容を解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。 

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造園施工管理技士とは? 

造園施工管理技士は、建設業の中でも緑地・緑化に関連する工事全般を担当します。 

電気や上下水道、道路などのようにライフラインに属する工事ではありませんが、市民が快適に心地よく生活するために必要な空間を造り維持する重要な仕事です。 

また近年の地球環境や循環型社会への関心の高まりから再評価されており、将来性についても不安はないと言えるでしょう。 

造園施工管理技士が施工管理の対象とする主な工事は、具体的には公園工事広場工事道路緑化工事などが挙げられます。 

その他、墓園住宅団地各種施設の造園工事など幅広い分野で緑(植物)に関わる工事の施工管理をします。

造園施工管理技士には1級と2級があり、それぞれの検定試験には第一次検定と第二次検定があります。

また1級と2級では、担当できる業務範囲に違いがあり、受験資格や試験内容にも違いがありますので注意が必要です。 

造園施工管理技士の資格取得を検討している方は、これらの違いを把握した上で、十分な準備をして検定試験に臨まれることをおすすめします。

造園施工管理技士は何ができる?1級・2級の業務範囲 

造園施工管理技士の1級・2級の業務範囲の違いは、監理技術者と主任技術者という2つの立場で考えると分かりやすいです。 

1級施工管理の資格があれば監理技術者と主任技術者両方になることができます。2級しか取得していない場合は主任技術者のみです。 

この視点から1級と2級の業務範囲を解説します。

1級の業務範囲 

1級も2級も施工管理者として、建設現場の施工計画書の作成から品質管理・工程管理などの施工管理を担うことに変わりありません。 

ただし、1級は、監理技術者の立場で、施工管理者(主任技術者など)の指導・監督及び下請負人の技術的な指導・監督も行います。 

建設業法では、下請契約の請負代金総額が4,500万円以上(建築一式工事は7,000万円以上)の工事では、監理技術者の配置が必要となっています。

監理技術者がいる場合は、主任技術者の配置は必要ありません。

2級の業務範囲 

2級の業務範囲は、主任技術者の立場で、建設現場の施工計画書の作成から品質管理・工程管理などを行います。

しかし担当できる工事は、請負契約の代金総額が4,500万円未満(建築一式工事は7,000万円未満)の工事のみとなります。

造園施工管理技士の仕事内容 

造園施工管理技士による施工管理の対象となる工事は、植栽、公園、庭園、街路樹、壁面・屋上緑化など緑(植物)に関わる工事全般になります。

公園や庭園の工事では、修景としての池や滝、水の流れ、景石などの設置工事も含まれますので、給排水・送水設備の知識も必要です。

その他、園路では舗装工事、照明では電気工事など幅広い知見が求められます。 

植物を直に扱う分野以外の施工は、下請契約した専門工事業者に任せることが多いですが、一定の見識がないと施工管理に支障がでるでしょう。 

造園施工管理技士の主な仕事内容は造園工事の施工管理ですが、もう一つ、「業務」と呼ばれる仕事を管理するケースもあります。 

造園工事業でいう業務とは、既設の緑地を適切に育成管理する仕事です。業務内容としては、病害虫防除、剪定、施肥、除草などがあります。 

たとえば国や自治体、各種法人が運営する道路や施設に付属する緑地の育成管理をする仕事です。 

また近年、公的な施設の管理を「指定管理者制度」で、民間に業務委託するケースが増えています。 

造園業者と関係の深い公的な施設には、公園、墓園、運動・競技場、パークゴルフ場などがありますが、これらの施設の運営管理と緑地に関わる育成管理を合わせて行う責任者に、施工管理資格取得者が任命されることが多いです。 

植物は生きている限り成長します。公園や庭園などの緑地は飽和状態で新設工事は減少傾向ですが、公園や庭園が存在する限り育成管理の業務は無くなりません。 

造園施工管理技士検定の試験内容

 造園施工管理技士の試験内容について1級と2級、それぞれ第一次検定と第二次検定に分けて、その概要を解説します。

なお1級、2級とも、第一次検定のみの合格者は、1級・2級造園施工管理技士補となります。 

1級造園施工管理技士検定の試験内容

1級造園施工管理技士検定の試験内容の概要を、第一次検定と第二次検定に分けて説明します。

第一次検定 

第一次検定試験の科目、問題数、試験時間、出題形式、合格基準、受験資格、試験日などを表にまとめました。 

最新の情報を引用し記載しています。例年おおよそ同じ内容、似たようなタイムスケジュールで実施されています。 

項目 内容
科目  造園言論、造園材料、植栽、造園施設、土木工学、関連工事、測量・設計図書、施工管理、法規 
問題数  65問
試験時間  午前の部 2時間30分
午後の部 2時間
出題形式  マークシート方式(四肢択一)
合格基準  39問以上の正解(60%以上)尚且つ
施工管理法の応用問題で6問中2問以上の正解 
受験資格  学歴や取得資格により違いますので、詳しくは以下のサイトで確認してください。
(一財)全国建設研修センター
https://www.jctc.jp/exam/zouen-1/ 
試験日  令和6年9月1日(日)

第二次検定 

第二次検定試験の科目、問題数、試験時間、出題形式、合格基準、受験資格、試験日などを表にまとめました。 

最新の情報を引用し記載しています。例年おおよそ同じ内容、似たようなタイムスケジュールで実施されています。 

項目 内容
科目  造園言論、造園材料、植栽、造園施設、土木工学、関連工事、測量・設計図書、施工管理、法規 
問題数  大問5つ
問題1と2が必須問題
問題3~5が選択問題 
試験時間  2時間10分 
出題形式  記述式
合格基準  60%以上の正解(配点は公開されていない)
受験資格  学歴や取得資格により違いますので詳しくは以下のサイトで確認してください。
(一財)全国建設研修センター
https://www.jctc.jp/exam/zouen-1/ 
試験日  令和6年12月1日(日)

試験範囲は第一次検定と変わりませんが、実務経験をベースにした応用

力が重視され、難易度は高くなります。

2級造園施工管理技士検定の試験内容 

2級造園施工管理技士検定では、第一次検定と第二次検定が同日実施されます。 

第一次検定のみの受験に限り、前期と後期の2度受験することができます。後期は第一次検定・第二次検定受験日と同日です。

第一次検定

 第一次検定試験の科目、問題数、試験時間、出題形式、合格基準、受験資格、試験日などを表にまとめました。 

最新の情報を引用し記載しています。例年おおよそ同じ内容、似たようなタイムスケジュールで実施されています。 

項目内容
科目 造園言論、造園材料、植栽、造園施設、土木工学、関連工事、測量・設計図書、施工管理、法規 
問題数 40問
試験時間 午前2時間10分
出題形式 マークシート方式(四肢択一)
合格基準 40問のうち24問以上の正解
受験資格 ・第一次検定のみ受験
17歳以上の方(在学中も受験可能)
実務経験年数は問わない 

・第一次・第二次検定受験
学歴や取得資格により違いますので詳しくは以下のサイトで確認してください。

 (一財)全国建設研修センター
https://www.jctc.jp/exam/zouen-1/ 
試験日第一次検定(後期)含む 令和6年11月17日(日)

第一次検定(前期試験)の試験日は、令和6年6月2日(日)です。

第二次検定 

第二次検定試験の科目、問題数、試験時間、出題形式、合格基準、受験資格、試験日などを表にまとめました。 

最新の情報を引用し記載しています。例年おおよそ同じ内容、似たようなタイムスケジュールで実施されています。 

項目内容
科目 造園言論、造園材料、植栽、造園施設、土木工学、関連工事、測量・設計図書、施工管理、法規 
問題数 3問 
試験時間 午後2時間
出題形式 記述式
合格基準 60%以上の正解(配点は公開されていない)
受験資格 学歴や取得資格により違いますので、詳しくは以下のサイトで確認してください。
(一財)全国建設研修センター
https://www.jctc.jp/exam/zouen-1/ 
試験日(第一次検定(後期)含む) 令和6年11月17日(日)

試験範囲は第一次検定と変わりませんが、より施工管理法が重視され、難易度は格段に高くなります。記述式という解答スタイルに慣れておくことも重要です。

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造園施工管理技士の仕事内容や資格取得のための試験内容について解説しました。 

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