国税徴収法の難易度は高めで、過去5年の合格率は12％〜13％前後を推移しています。

独学で合格を目指すなら、理論の主旨を理解しながら覚えられるテキスト・参考書が必要です。

このコラムでは国税徴収法の独学におすすめのテキスト・参考書をご紹介します。

自分に合ったテキスト・参考書選びのポイントも解説しているので、教材選びの参考にしてください。

国税徴収法の独学におすすめのテキスト・参考書4選

国税徴収法の試験問題は理論問題中心ですので理論暗記の精度が合格を左右します。税の徴収手続・納付期限・納付期限などの規定に関する網羅的な知識を、正確に理解しなくてはなりません。

内容が整理されていて、国税徴収法の条文・用語を覚えやすいテキスト・参考書は次の4冊です。

1. 税理士試験教科書国税徴収法
2. 税理士 46 国税徴収法 理論マスター
3. 税理士 国税徴収法 理論サブノート
4. 税理士試験理論集国税徴収法

それぞれのテキスト・参考書の特徴を解説していきます。

1. 税理士試験教科書国税徴収法

「税理士試験教科書国税徴収法」は、税理士試験の合格実績に定評がある、ネットスクール作成の独学者向け教科書です。

独学でも理解しやすく、確実に合格できる教材づくりをコンセプトに、指導経験豊富な講師が制作に携わりました。

国税徴収法の出題範囲を網羅し、最新の法令・出題傾向を反映した内容なので、国税徴収法を0から学びたい方に最適です。

初学者にも理解しやすい解説文と豊富なイラストで、場面を想定しながら学べるので理解が早く、記憶にも残りやすいでしょう。

ネットスクールの講義の余談で話される事項を脚注で解説。独学中の不安や疑問が生じにくい、かみくだいた説明や図解で構成されています。

2. 税理士 46 国税徴収法 理論マスター

「税理士 46 国税徴収法 理論マスター」は、資格の学校TAC税理士受験コースで使用される「理論マスター」と同内容のテキストです。

重要論点をすべてカバーし、合格答案作成に必要なテーマも網羅しています。

理論問題対策に特化した構成が特徴で、各理論問題や項目の重要度も掲載しているので、理論学習が効率的に進められます。

国税徴収法の基本構造を体系的に説明することで、初学者でも重要論点を無理なく確実に習得できます。

法令の体系的な学習をサポートするために、各理論問題はテーマごとに分けて収録しているので、複雑な国税徴収法も整理して覚えることができるでしょう。

3. 税理士 国税徴収法 理論サブノート

「税理士 国税徴収法 理論サブノート」は、資格の大原 税理士講座の受験指導ノウハウを活かした理論対策用テキストです。

この1冊で個別理論の暗記から体系的な学習まで対応できます。

国税徴収法の膨大な量の条文規定から、合格に必要な重要項目を選び、条文体系に合わせて整理しているので、効率の良い暗記学習ができるでしょう。

過去問の出題実績等を基にした重要度を示す★印を、理論問題の各規定につけています。

重要度の高い規定から優先的に覚えていくことで、得点効率の高い答案を作成できるようになります。

4. 税理士試験理論集国税徴収法

「税理士試験理論集国税徴収法」は、ネットスクール税理士資格講座の講師が制作した理論暗記に特化したテキストです。

出題範囲を網羅しつつも、最新の出題傾向・法令等を踏まえた学習内容となっているので、無駄なく、得点に結びつく項目に絞って学ぶことができます。

理論暗記の方法・出題パターン・解答作成テクニックなど、初学者向けの「理論必勝法」を掲載しています。短時間で答案作成力を高めるためのコツがつかめます。

理論暗記を効率的に進めるために、暗記項目の優先順位がわかる「出題年度」や「優先マーク」などをつけていますので、学習順番に迷うことがありません。

国税徴収法の独学におすすめの問題集2選

国税徴収法は他科目と比べて試験範囲は狭めですが、法令の趣旨を答える問題が多いので理論はすべて暗記しましょう。

改正の少ない国税徴収法は、過去問の反復練習が得点アップに直結します。

国税徴収法のおすすめ問題集は以下の2冊です。

1. 税理士 32 国税徴収法 総合問題+過去問題集
2. 税理士試験ラストスパート模試＆過去問国税徴収法 

充実した問題数と詳細な解説で答案作成力を養います。

1. 税理士 32 国税徴収法 総合問題+過去問題集

「税理士 32 国税徴収法 総合問題+過去問題集」は、資格の学校TACが制作した、オリジナル総合問題と5年分の過去問題を収録したトレーニング問題集です。

国税徴収法の重要テーマをすべて確認できる構成となっています。

総合問題は応用理論問題・事例理論問題・例示問題のような本試験と同形式のものを反映。試験傾向を徹底分析し、合格に必須な論点を抽出した問題で実践力を養います。

第1章のテーマ別問題は、問題が重要度でランク分けされているので、無駄のないメリハリのある学習が可能です。

テーマ別の総合問題でトレーニングした後は、過去問で実力チェックが行えます。過去問の冒頭に、出題内容一覧表が掲載されているので、確認や復習がスムーズです。

2. 税理士試験ラストスパート模試＆過去問国税徴収法

「税理士試験ラストスパート模試＆過去問国税徴収法」は、安定した合格率を誇るネットスクールの本試験レベル問題集です。

合格に必要な論点・問題を多数掲載。国税徴収法の基本学習を終えて、本試験に向けて実践力を高めたい方におすすめです。

難易度・ボリュームの精度が高い4回分の予想問題と、直近8回分の過去問題で構成されているので、必要十分な演習ができるでしょう。

本試験でのボリューム・難易度に合わせた時間配分ができるように、解答・解説で大問別に難易度・時間配分・目標点を記載しています。

現時点での合格可能性も把握できるので、学習スケジュールも立てやすくなります。

国税徴収法のテキスト・問題集の選び方

税理士試験の国税徴収法のテキスト・問題集を選ぶ際には、次のポイントを確認しましょう。

• 解説が詳しく、わかりやすいものを選ぶ
• 最新年度版を選ぶ
• 難易度・頻出度が記載されているものを選ぶ

それぞれ詳しく解説していきます。

解説が詳しく、わかりやすいものを選ぶ

国税徴収法のテキストは、法令の解説・事例が詳細なもので、図や表の多いものを選びましょう。

覚えにくい項目も、具体的な事例で学ぶことで理解が深まり、記憶に残りやすくなります。

問題集は、解答に解き方や考え方が詳しく書かれているものを選びます。

また、関連するテーマや難易度、重要度も記載されていると、復習や解き直しに便利です。

最新年度版を選ぶ

国税徴収法は改正が少ないものの、税法や法律の改正は絶えず行われるので、問題集やテキストは最新の情報を反映したものを選びましょう。

近年の改正事項については、高確率で出題されます。

口コミ・評判の良いテキスト・問題集であっても、過去の年度のものは古い情報が含まれていることがあります。

現在の出題範囲・内容と一致しない可能性があるので注意しましょう。

難易度・頻出度が記載されているものを選ぶ

難易度・頻出度が記載されていると、重要な論点や出題頻度の高い問題に焦点を当てて学べます。

得点に直結する重要項目から習得するので、学習効率も良いでしょう。

難易度の情報があることで、自分の理解度・合格可能性を確認できます。

知識のインプットを終えたばかりの方でも、難易度の低い問題から、無理なく問題演習がスタートできます。

国税徴収法の独学におすすめのテキスト・問題集6選！まとめ

国税徴収法の独学におすすめのテキスト・問題集6選をご紹介しました。

税理士試験は難易度の高い国家資格です。

他科目と比較して国税徴収法の難易度は中程度ですが、税制の深い理解と、完璧な理論暗記が求められるため、独学での合格が難しい科目です。最新年度の書籍で解説の詳しいものを選びましょう。

資格予備校・通信講座が出版しているテキスト・問題集は、指導実績や過去の出題データを基に作られていて、効率よく学べます。

それでも独学に不安がある方、モチベーションが続かない方は、通信講座を活用しましょう。

質の高い教材と専任講師の学習サポートで、最短合格が目指せます。

アガルートでは、無料の受講相談を実施しています。国税徴収法の学習法に疑問・お悩みのある方は、お気軽にご相談ください。