令和5年(第73回)税理士試験の酒税法の合格率は12.7%でした。令和元年~令和5年の平均合格率は13%ですので、他の科目と同様に難易度が高めと言えます。

専門性の高い分野である酒税法は、複雑な税制の理解が求められるため、わかりやすい解説のテキストと解説の充実した問題集が必要です。

このコラムでは税理士試験の酒税法を独学する方におすすめのテキスト・問題集をご紹介します。

自分に合ったテキスト・問題集の選び方もまとめていますので、参考にしてください。

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酒税法の独学におすすめのテキスト・参考書3選

酒税法のテキスト・参考書は、酒税法の体系的理解がしやすい、条文等の解説が詳しいものを選びましょう。

酒税法の学習・独学におすすめのテキスト・参考書は次の3冊です。

  1. 税理士 40 酒税法 理論マスター
  2. 税理士 酒税法 理論サブノート
  3. 図解 酒税

それぞれの概要・おすすめポイントを解説していきます。

1. 税理士 40 酒税法 理論マスター

税理士 40 酒税法 理論マスター」は、資格試験専門予備校『資格の学校TAC』編著の税理士試験酒税法の理論問題対策用のテキストです。

内容はTAC税理講座の通学講座・通信講座の教材「理論マスター」と同じ。

酒税法の基本構造を体系的に解説し、初学者でも無理なく網羅的に学べる構成となっています。

合格ラインを超えるための、すべての重要論点と頻出テーマをカバーしているので、この1冊で理論問題対策は万全です。

また、各理論問題と項目の重要度をランク分けしているので、優先順位をつけて効率的に学習をすることができます。

2. 税理士 酒税法 理論サブノート

税理士 酒税法 理論サブノート」は、『資格の大原』が作った理論対策用テキスト。

膨大な量の酒税法に関する条文規定を、重要項目に絞り、条文体系に合わせて整理して解説しています。

税理士試験の出題実績等に基づき、出題頻度の高いものを中心に必須暗記箇所を抜粋し、学習内容に沿ってグループ分けして掲載しているので、体系的に学ぶことができます。

丸暗記ではなく、内容を理解することで理論全体を覚えることができる「赤シート対応!合格を可能にする暗記法」を採用。

次の3ステップで理論暗記が効率的に進みます。

  1. 赤シートで重要語句を暗記
  2. 暗記した内容を説明する文章を組み立てる練習を繰り返す
  3. 理論全体を暗唱できるまで繰り返し練習

丸暗記ではなく、内容を理解できるので、理論全体を覚えることができるでしょう。

2. 図解 酒税

図解 酒税」は、『初学者でもわかる』をコンセプトとしたテキストです。

図表やチャートを多用することで、複雑な酒税法や関連法令をわかりやすく解説しています。

合否を左右する酒類の判定も、内容をイメージしながら覚えられるので、丸暗記よりも記憶しやすいでしょう。

覚えにくい酒類の税率と課税標準を整理して学べるので、税理士試験の酒税法対策はもちろん、税務関係の実務にも役立ちます。

措置法87条の改正(新特例の導入等)、ウイスキー等類似スピリッツに係る承認制度の見直し、取引基準の改正など、最新の法改正にも対応しています。

酒税法の独学におすすめの問題集2選

酒税法の試験では計算問題が7割を占めます。

テキスト・参考書でインプットした酒税法の知識を用いて、これまでの出題傾向を反映した演習問題に繰り返し取り組むことが合格率を高めます。

そんな演習におすすめの問題集は、次の2冊です。

  1. 税理士 酒税法 総合計算問題集
  2. 税理士 24 酒税法 計算問題+過去問題集

初学者の方でも基礎レベルから演習がスタートできる問題集となります。

1. 税理士 酒税法 総合計算問題集

税理士 酒税法 総合計算問題集」は、『資格の大原』が手掛けた総合計算問題集。

過去の試験傾向、出題実績を徹底分析して作られた、合格に必要な基本項目から応用項目まで、全てを網羅した問題集です。

例年、必ず出題される「税額計算問題」と「酒類の判定問題」で確実に正解するための演習力を養えます。

過去問を徹底分析して作られた本試験に近い形式の問題で、解答手順と解答方法を習得できます。

基礎問題・応用問題共に十分な問題量があるので、初学者も学習経験者も自分の習熟度に合わせた問題演習が可能です。

発泡酒の定義の改正や承認酒類製造者に対する酒税の税率の特例にも対応しています。

2. 税理士 24 酒税法 計算問題+過去問題集

税理士 24 酒税法 計算問題+過去問題集」は、『資格の学校 TAC』が作成した、酒税法の計算問題対策のトレーニング問題集です。

過去問を徹底的に分析し、頻出されてきた論点と、今後出題が予想される論点を取り入れた精度の高い計算問題が特徴。

これまでの出題実績に基づいた実践的な計算問題集で、基礎〜応用まで問題を解きながら無理なくレベルアップさせます。

過去5年間の過去問と出題内容の分析も掲載しているので、効率的な試験対策ができます。

過去に出題された本試験の問題を徹底的に分析し、過去に出題された論点および今後出題が予想される論点も盛り込んだ実践的な計算問題集です。

難易度別に構成されているので、初学者の方も理解度に応じた問題演習ができるでしょう。

酒税法のテキスト・問題集の選び方

酒税法のテキスト・問題集を選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

  • 法改正に対応した最新年度のものを選ぶ
  • 解説が詳しいテキスト・問題集を選ぶ
  • 重要度・難易度が記載されているものを選ぶ

それぞれ詳しく解説していきます。

法改正に対応した最新年度のものを選ぶ

試験には最新の法令や制度が出題されます。法改正に対応した最新の情報を掲載したテキスト・問題集を選びましょう。

酒税法のテキスト・問題集は一見すると数多く出版されていますが、古い年度のものも混在しているので注意が必要です。

口コミ件数が多く、評判の良い書籍でも、最新版でないものは避けた方が無難でしょう。

解説が詳しいテキスト・問題集を選ぶ

テキストは解説がわかりやすく、例題や問題演習を通じて理解を深めることができるもの、問題集は法律用語の解説と計算方法を詳しく書いているものを選びましょう。

講師の講義、質問制度等のサポートがない独学では、テキスト・問題集の解説が理解を助けます。

また過去問の出題傾向や解答解説が掲載されているテキスト・問題集は、効率的な直前対策ができるのでおすすめです。

初学者向けなのは図や表が豊富な書籍。イメージしながら理解でき、記憶にも残りやすいです。

重要度・難易度が記載されているものを選ぶ

過去の試験傾向や予備校の出題分析等を基にした、重要度・難易度が条文や問題に記載されているテキスト・問題集を選びましょう。

学習優先順位をつけた理論暗記や、自分の理解度に適した問題演習が行えるので、効率よく学習が進められます。

学習計画の見直しや試験直前の復習にも大いに役立つでしょう。

酒税法の独学におすすめのテキスト・問題集5選!まとめ

独学で酒税法を体系的に理解することは、簡単ではありません。今回おすすめしたテキスト・問題集は、解説や練習問題の多い独学向けのものです。

酒税法は他科目よりも試験範囲が狭いため、受験者の習熟度は高い傾向があります。

そのため論理暗記の精度を高め、計算問題のケアレスミスを失くすための反復練習が必要になります。

酒税法の合格ラインを独学で超えるには、自己管理能力・計画性が必須です。独学での合格が難しいと感じる方は、通信講座の利用を検討してみましょう。

通信講座であれば、学習計画を任せられるので、勉強だけに集中できます。

またスマートフォン、パソコン、タブレットなどで、場所や時間を問わず学習可能なので、忙しい社会人の方でもスキマ時間を活用しながら合格が目指せます。

アガルートの税理士試験講座では、プロ講師による学習相談や個別カウンセリングが受けられるので、初学者の方でも安心です。

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