本コラムでは、気象予報士になるメリット・デメリットや、気象予報士が多すぎるという噂の真偽について解説しています。

気象予報士は専門性が高い国家資格であり、就職や転職に役立つと言われています。

また、気象予報士の資格は更新不要であるため、一度資格を取得すれば生涯有効です。

一方で、気象予報士は人数が多すぎる・資格の使い道がないといった意見も見受けられます。

気象予報士に興味をお持ちの方は、ぜひ本コラムを参考になさってください。

気象予報士のメリットとは？何ができる？

気象予報士の主なメリットは、以下の5つ。

• 気象予報士の資格を活かした仕事ができる
• 資格は一生有効
• 受験資格がない
• 専門性が身につく
• 日常の役に立つ

それぞれについて、詳しく解説します。

気象予報士の資格を活かした仕事ができる

資格を活かした仕事に携われることは、気象予報士になるメリットのひとつです。

気象予報士は、天候に関する唯一の国家資格。

専門性が高い資格であるため、周囲との差別化を図りやすく、企業の中でも特別なポジションを得られるでしょう。

また、気象予報士の仕事は、誰にでもできる仕事ではありません。

専門的な知識を活かし、気象や地象を予報することで、地域の人々の安全な暮らしを支える重要な専門職です。

自分の出身地や、愛着のある土地に貢献できるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

気象予報士の就職先について詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考になさってください。

関連コラム：気象予報士の就職先4選！未経験でも転職できる？

資格は一生有効

気象予報士のメリットは、一生有効な資格であるという点です。

多くの国家資格は定期的な更新が必要であり、更新を怠ると資格が失効してしまう恐れがあります。

また、更新時に手数料がかかる資格の場合は、資格を維持するために継続的な費用が発生します。

対して、気象予報士は更新が不要であるため、一度取得した資格は一生有効です。

そのため、履歴書の資格欄に記載しやすく、転職や就職の際のアピールにも役立つでしょう。

また、国家試験に合格し、登録を行えば資格を得られるため、原則として手数料の支払いは登録時の一回のみで完結します。

受験資格がない

気象予報士のメリットとして、気象予報士試験に受験資格がないことがあげられます。

気象予報士試験には、年齢・実務経験・性別などの受験資格が設けられていないため、原則として誰でも受験できます。

また、学歴による制限なども設けられていないため、出身学部や学歴も不問です。

実際に、11歳の小学生が気象予報士試験に合格した例もあります。

気象予報士試験は決して簡単な試験ではありませんが、しっかりと対策を行えば、誰でも合格を目指せる試験であると言えるでしょう。

専門性が身につく

専門的な知識が身につくことも、気象予報士になるメリットのひとつです。

気象予報士試験は合格率が低く、合格するためには専門的な知識が必要です。

そのため、気象予報士資格を保有していれば、難易度が高い国家資格に挑戦し、結果を出したという点を評価される可能性があります。

また、企業によっては、気象予報士のスキルを評価され、キャリアアップに繋がる場合があります。

さらに、気象予報士は知名度が高い資格であるため、就職や転職時のアピールにも役立つでしょう。

日常の役に立つ

気象予報士になれば、専門知識が日常生活に役立つというメリットを得られます。

気象に関する知識は、日々の天候予報や防災などに役立ちます。

家族や友人との旅行やアウトドアなどの場面で天気を予報できれば、周囲から一目置かれるでしょう。

また、気象予報士は専門性が高いため、気象予報士の資格を持っているだけで周囲に強い印象を与えられ、権威性が高まります。

名刺やプロフィールに気象予報士の資格を記載すれば、初対面の人の記憶に残りやすくなるでしょう。

気象予報士のデメリット

気象予報士はメリットが多い資格ですが、以下のデメリットに注意しましょう。

• 資格を活かせる就業先が限られる
• 判断力が求められる

資格を活かせる就業先が限られる

資格を活かせる就職先が限られていることは、気象予報士になるデメリットのひとつです。

気象予報士は非常に専門性が高い資格であるため、気象予報士にしかできない仕事がある反面、就職先の選択肢は多くありません。

気象予報士の主な就職先は、気象庁や防衛省などの公的機関や地方自治体に加え、気象庁長官の許可を受けた民間気象会社や、一部のメディア関連企業などです。

気象予報士の資格を活かして働くためには、自分の専門性を高めるための工夫が求められるでしょう。

判断力が求められる

気象予報士には判断力が求められるため、プレッシャーに弱い方にとってはデメリットになる可能性があります。

気象予報士が発信する情報は、時として生活や人命に影響を及ぼします。

また、結果が目に見えるため、予報を外してしまった場合は、責任を問われることもあるでしょう。

精神的な負荷がかかるため、気象予報士の仕事が辛いと感じるかもしれません。

気象予報士は多すぎるって本当？使い道はある？

結論から述べると、気象予報士の人数は、決して多すぎるとは言えません。

また、気象予報士資格を活かした働き方は多様であるため、「資格の使い道がない」という噂は、すべての気象予報士に当てはまるものではないと考えられます。

気象予報士といえば、多くの方がお天気キャスターを思い浮かべるのではないでしょうか。

テレビに出演しているお天気キャスターを見て「気象予報士が多すぎる」と感じる方もおられるでしょう。

しかし、実際には、気象予報士資格を保有しているお天気キャスターはごく一部であると言われています。

また、気象予報士の資格には多くの使い道があるため、メディアへの出演状況だけで安易に人数が多すぎると判断することはできません。

令和6年3月29日現在の気象予報士の人数は、12,095人です。（参考：気象予報士の統計データ│気象庁）

気象予報士の仕事はテレビやラジオでの天気予報だけでなく、防災や気象リスクの管理、および自治体の災害対策など、活躍の場面はさまざまです。

また、時代の変化とともに、天気予報の伝え方も進化しています。

近年の大きな震災や水害などの影響によって、国民の防災意識は高まっており、詳しい気象情報を提供する必要性が増しています。

各地域や企業に特化した気象予報士が増加すれば、個々のニーズに応じた深い情報提供が可能になるでしょう。

まとめ

本コラムでは、気象予報士になるメリット・デメリットや、気象予報士に関するネガティブな噂の真偽について解説しました。

気象予報士資格は専門性が高く、生涯有効な国家資格です。

非常に専門性が高い資格であるため、就職や転職はもちろん、日常生活にも役立つでしょう。

また、気象予報士の働き方は多様であり、一定の将来性が期待できると考えられます。

気象予報士試験には受験資格がないため、年齢や性別を問わず誰でも合格を目指せます。

気象予報士に興味をお持ちの方は、気象予報士試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。