気象予報士の就職先にはどのような例があるのでしょうか。

気象予報士は働き口が少ないという噂もあり、未経験でも転職できるのか不安に思っている人は多いです。

実は、気象予報士の資格を活かせる分野は幅広く、就職先も少なくありません。

こちらのコラムでは、「気象予報の就職先5選」や「気象予報士には未経験でも挑戦できるのか」などについて解説していきます！

気象予報士の就職先4選！

気象予報士の就職先は、放送関連や新聞会社、気象会社、気象庁や地方自治体、一般企業があげられます。気象予報士は、気象を専門とする会社だけではなく、航空業界や建設業界でも需要が高いです。

それぞれの就職先を詳しく見ていきましょう。

放送関連や新聞の会社

気象予報士は、放送局、テレビ局、新聞社などで活躍しています。

気象予報士と聞くと、ニュース番組のお天気キャスターをイメージする人が多いのではないでしょうか。気象予報士は、メディアでの気象の説明や台本作りなどの業務を担っています。また、新聞に掲載される気象予報などにも携わることもあります。

報道系の会社では、テレビに映って報道をするだけでは無く、台本作りなどの裏方として活躍することも可能です。

気象会社

気象会社では、多くの気象予報士が活躍しています。

気象予報士は、気象関連のアプリ開発やクライアントとなる企業へのコンサルティングに携わっています。具体的な仕事内容は、クライアントが求める情報に合わせて、特定の地域や時間帯に合わせた気象予報です。様々な業界と関わることができます。

気象庁・地方自治体

気象予報士は、気象庁や地方自治体で公務員として働くことも可能です。

気象庁や地方自治体で働くには、公務員試験が必要ですが、気象予報士の資格は必須ではありません。しかし、資格を取得していれば知識の深さを示すことができるため、就職時に有利になるでしょう。

空港・建築業界などの一般企業

気象予報士は、航空業界や建築業界、メーカーなどで需要が高いです。

航空業界や建設業界は天候の影響を受けやすいため、業務の安全を保つために気象予報士が必要となります。また、メーカーでは、商品の売れ行きが天候で左右されることもあるため、気象予報士を必要としているのです。

このように、気象予報士は幅広い分野で需要があります。紹介した就職先の他にも、流通、農業、水産業や林業など、気象予報士の力を必要としている業界は多いです。就職活動の際には、自分がどのような分野で活躍したいかを考えると良いでしょう。

気象予報士には未経験でも転職できるのか

気象予報士は、未経験でも転職可能です。気象予報士を求めている企業は、複数あります。

例えば、株式会社ウェザーニュースは、気象予報士を随時採用しています。また、讀賣新聞によると、三井住友海上火災保険は、2025年度までに社内の気象予報士を現在の5人から50人規模に増やす方針を固めました。

このように、気象予報士の活躍の場は増えつつありますが、働き口が多いというわけではありません。気象予報士の資格取得も難関であり、未経験からの転職は簡単ではないでしょう。転職を目指す人は、求人を細かくチェックし、チャンスを逃さないようにすることが大切です。

出典：株式会社ウェザーニュース　気象予報士採用情報
出典：讀賣新聞オンライン「【独自】「モネをたくさん育てたい」…三井住友海上、社内の気象予報士を１０倍に」

気象予報士には30代でも転職できる？

気象予報士には、30代でも転職できます。

令和6年度第1回(通算第62回)気象予報⼠試験結果によると、合格者の平均年齢は36.7 歳です。合格者数も20～30代が最も多く、中には資格を活かして転職する人もいるでしょう。

しかし、働き口が少ないため、気象予報士として転職することは簡単ではありません。

資格を活かして転職することは十分に可能なので、情報収集をし、転職活動に向けた入念な準備を行いましょう。

出典：気象業務支援センター　令和6年度第1回(通算第62回)気象予報士試験の試験結果

気象予報士資格取得者の就職率

気象予報士資格取得者の就職率に関する明確なデータはありませんが、気象庁の「令和2年度気象予報士の現状に関する調査　概要」によると資格取得に「満足」「どちらかと言えば満足」と答えている人は約80%です。

そのうちの29％が、満足している理由を「就職や転職、起業に有効と考えたから」と答えました。また、全体の58%が、「資格取得により従事している業務や社会活動へ役に立った」と回答しています。

気象予報士には働き口が無いという噂もありますが、資格を活用して就職したり、キャリアアップしている人は多いです。

出典：気象庁　令和2年度気象予報士の現状に関する調査　概要

まとめ

気象予報士は就職先が幅広く、未経験でも挑戦できる職業です。

また、合格者には20～30代が最も多く、30代での転職も不可能ではありません。しかし、働き口は多く無いため、求人情報をこまめに確認するようにしましょう。

さらに、自分がどの分野で業務を行いたいのかを考えておくこともキャリアを作る上で重要です。資格を活かして、理想のキャリアを手に入れましょう。