気象予報士は、地象および気象の予報業務を行うための国家資格。

気象予報士試験には特別な受験資格が設けられていないため、幅広い年代の方が受験しています。

気象予報士の資格に興味をお持ちの方は、全国にどれくらい気象予報士がいるのか、気になっているのではないでしょうか。

本コラムでは、気象予報士の人数や、男女比について解説します。

都道府県別・年齢別の人数も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

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気象予報士の人数は?全国に何人いる?

気象庁による気象予報士の統計データによると、令和6年3月29日時点における気象予報士の人数は、全国に12,095名です。

気象予報士になるためには、国家試験である気象予報士試験に合格し、気象庁長官による登録を受ける必要があります。

気象予報士試験は、学科試験と実技試験で構成されており、気象庁長官の指定を受けた試験機関である「一般財団法人気象業務支援センター」によって、年2回実施されます。

また、気象予報士試験には受験資格が設けられていないため、気象業務法による処分を受けた場合を除き、原則どなたでも受験可能です。

学科試験および実技試験の両方で合格点を取得し、登録の申請を行えば、気象予報士の資格を得られます。

気象予報士試験の合格後にするべきことについて詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。

関連コラム:気象予報士試験の合格発表はいつ?発表方法と合格後にやるべきことは?

気象予報士の男女比は?

気象庁が実施した気象予報士現況調査結果によると、平成25年における気象予報士の男女比は、男性88%・女性12%です。

なお、気象予報士現況調査は令和2年にも行われていますが、男女比のデータは掲載されていません。

上記の男女比は10年以上前の調査結果であるため、ご注意ください。

普段メディアで目にするお天気キャスターは女性が多いため、気象予報士は女性比率が高いというイメージを持たれがちです。

しかし、お天気キャスターの役割は、あくまで気象予報士が予報した結果を視聴者に伝えることであり、自ら予報を行っているとは限りません。

また、お天気キャスターとして気象予報を読み上げる際に、特別な資格は不要です。

そのため、実際に気象予報士の資格を保有しているお天気キャスターは、一握りであると言われています。

気象予報士は、気象衛星画像に基づき気象予想の結果を提供するという役割を担っており、メディア以外にもさまざまな場所で活躍できます。

気象予報士の就職先について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。

関連コラム:気象予報士の就職先4選!未経験でも転職できる?

気象予報士の都道府県別人数

気象予報士の人数が最も多い都道府県は東京都であり、令和6年3月29日時点における気象予報士の人数は、2,337名です。

また、2番目に気象予報士が多い都道府県は神奈川県・3番目は千葉県であり、全国の気象予報士の約半数が関東地方に集中しています。

対して、気象予報士の人数が最も少ない都道府県は高知県・2番目に少ない都道府県は、島根県および鳥取県です。

気象予報士が最も多い都道府県と、最も少ない都道府県を比較すると、約2,300名以上の差があります。

関東地方に気象予報士が集中している理由は、気象予報士の資格を活かせる就職先が限られていることであると考えられます。

気象予報士が資格を活かせる主な就職先は、民間機関・公的機関・日本気象協会などが中心です。

そのため、これらの就職先が多い地域は、気象予報士の人数が多い傾向があるでしょう。

気象予報士の年齢別人数

令和2年に実施された気象予報士の現況調査によると、現在の気象予報士は、40代〜60代が多いことがわかっています。

平成25年の調査時には、40代が最も多くの割合を占めていましたが、令和2年の時点では全体的に年齢が上昇し、50代が最多となっています。

若い世代である20代・30代の気象予報士が減少し、40代50代が増えていることが読み取れるでしょう。

一方で、気象予報士の登録時の年齢については、20〜40代が全体の約8割を占めています。

平成25年の調査時と令和2年の調査時において、大きな変化は見られません。

つまり、気象予報士になった年齢は、約10年間同じ傾向であり、長期的に見ても年齢分布は安定していることが伺えます。

なお、気象予報士の登録は、「気象予報士試験合格後、随時」とされており、更新もありません。

受験資格に年齢制限もないため、幅広い年齢層の方が気象予報士試験に挑戦し気象予報士になっていることが分かります。

まとめ

本コラムでは、気象予報士の人数や、男女比について解説しました。

本コラムのまとめは、以下の通り。

  • 令和6年3月29日時点における気象予報士の人数は12,095名
  • 平成25年における気象予報士の男女比は、男性88%・女性12%
  • 全国の気象予報士の約半数が関東地方に集中している
  • 気象予報士が多い年齢は40代〜60代、登録時の年齢は20〜40代

気象予報士試験は、受験資格の制限がありません。そのため、性別や年齢を問わず、原則として誰でも受験できます。

気象予報士試験に合格し、登録が完了すれば、気象予報士として活躍できるでしょう。

気象予報士は専門性が高い国家資格であり、一度取得すれば生涯有効です。

気象予報士に興味をお持ちの方は、本コラムを参考に、資格取得後の働き方をイメージしてみてはいかがでしょうか。

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