気象予報士試験の受験生にとって「一般知識試験(以下:一般知識)」は対策の第一歩となります。

良いスタートを切り学習を軌道に載せることができるかどうかは、受験の正否に大きく関わってきます。

スタートダッシュで躓くと、合格までに余計なコストが発生したり、受験自体を諦めてしまう挫折に繋がりかねません。

本記事では、「一般知識」の試験の特徴を踏まえた、対策のコツやおすすめの教材をまとめていきます。

良いスタートを切るために、ぜひ参考にしてください。

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気象予報士試験の学科試験:一般知識とは?どんな内容?

気象予報士試験の「一般知識」の概要です。

  • 試験時間:60分
  • 合格基準:15問11問以上正解(難易度・平均点によって基準の変動あり)
  • マークシートによる多肢選択式(ほとんどの問題で選択肢は5つ)
  • 一般知識の科目
    大気の構造
    大気の熱力学
    降水過程
    大気における放射
    大気の力学
    気象現象
    気候の変動
    気象業務法その他の気象業務に関する法規

参考:【気象業務支援センター:気象予報士試験】

なお、「一般知識」は、2科目で構成される学科試験の内の1科目であり、正確には「予報業務に関する一般知識」という名称です。

一般知識では気象学の基礎が問われ、主に「各気象現象の発生原理」・「構造、発達・衰弱などのプロセス」・「特徴」といった、気象予報に絡んでくるそれぞれの現象や要素を、物理学や数式を用いて理解したり、知識として暗記していく必要があります。

上述した試験内容に「熱力学」や「力学」とあるように、方程式・公式の理解や計算が必要な単元も多く、初学者や文系受験生には鬼門とされています。

理数分野に不慣れな受験生にとって難易度は決して低くはありません。

しかし、「数学」の試験ではなく「気象学」の試験なので、それぞれの数式が何を意味し、どのように活用されているかをしっかり日本語として理解できれば、十分合格は目指せる試験です。

2024年6月時点での最年少合格者は当時11歳11ヶ月の小学6年生です。誰にでも合格のチャンスがあると言えるでしょう。

また、「一般知識」の15問のうち、4問は「気象業務法」や「災害対策基本法」といった「気象予報業務に関する法律問題」が占めています。

暗記と反復が対策のメインとなり、この単元の出来によっては理数系の弱点を補い合格を目指す事も可能です。

気象予報士試験の学科試験(一般知識)のおすすめの参考書

気象予報士試験の「一般知識」対策におすすめ参考書は以下です。

  1. 気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉
  2. よくわかる気象学

各テキストの概要とどんな受験生におすすめなのかを紹介していきます。

1.気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉

参考:Amazon

テキストの特徴

らくらく突破!気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・一般知識編〉は、「一般知識」のみの学習範囲で1冊が構成されてます。

ボリュームはありますが、その分合格に必要な知識が過不足なく網羅されており、解説も手厚いです。

章末の付属問題はもちろん、各法律の条文の原文がまとめられていたりと、1冊で学習をどんどん進められる造りになっています。

おすすめしたい受験生

らくらく突破!気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・一般知識編〉は、愛用者の多いテキストを使いたい方や読解力に自信のある方にお勧めです。

分かり易くまとめられてはいますが、テキスト本文は実際の試験の難易度に合わせてやや実践的な文章となっているので、読解力に自信のある方や学習慣れしている方におすすめです。

2.よくわかる気象学

参考:Amazon

テキストの特徴

よくわかる気象学は、気象法令単元を除いた「一般知識」の学習範囲で1冊が構成されてます。

特徴は、非常に平易な文章でまとめられているという点です。

難解な理数系分野も、たくさんの挿絵や易しい日本語によって丁寧に噛み砕いた説明がされています。

とはいえ、合格に必要なエッセンスはしっかり網羅されているので、初めての1冊にももってこいです。

おすすめしたい受験生

よくわかる気象学は、理系分野が苦手な方や抵抗のある方、学習を継続出来るか不安な方におすすめです。

ただし、上述のように、気象法令に関する内容は割愛されているため、別途テキストを準備し対策する必要があります。

気象予報士試験の学科試験(一般知識)の勉強法5選

「一般知識」のおすすめ学習法をまとめていきます。

  1. 法規を覚える
  2. 気象学を理解する
  3. 過去問で理解を深める
  4. 気象庁のホームページをチェックする
  5. オンライン講座を利用する

1.法規を覚える

まず、気象法規問題をしっかり暗記しましょう。

上述したように、気象法規は15問中4問を占めており、且つ純粋な暗記学習とそれによって身に着けた知識だけで得点が目指せ、対策が行いやすいためです。

法規以外の問題では、複雑な計算問題や思考問題もあり、安定して得点をするのが難しく、法規で得点を如何に稼ぐかが攻略のカギとなります。

また、出題される問題もパターン化されているため、気象業務法などの法律を全て暗記する必要はないので、要点暗記と過去問の反復で十分満点が目指せます。

法規問題の勉強法を詳しく知りたい方は、下記コラムを参照ください。

参考コラム:気象予報士試験の法規(気象業務法)をわかりやすく解説!頻出問題やおすすめの勉強法

2.気象学を理解する

合格には気象学の基礎をきちんと理解・暗記することも必要です。

理系分野の単元でも全てが計算問題・思考問題というわけでなく、知識のみで回答できる問題や消去できる選択肢もあります。

なので、テキストの重要事項や要点は、漏らさずに暗記し理解していくことが重要です。

テキストで見かけたままの文章や内容でそのまま出題されることもあれば、同じ内容でも視点や角度を少し変えて出題されることもあるので、表面的な理解だけではなく本質的な理解を目指しましょう。

具体的には、テキストと同じ内容を別の言い回しで出題したり、テキストや過去問にはないマイナーな知識を既存の基礎知識から導かせたりといった出題に対応できる応用力が求められます。

しかし、学習の初期では「理屈が分からない現象」や「説明が理解できない項目」もあるでしょう。

最初から完璧な理解をしようとすると学習の停滞や挫折に繋がるので、その時は無理せずに本文をそのまま暗記したり、なんとなく理解して次に進んでください。

他の単元の学習に入ったり実践問題に触れていく中で、自然と理解できるようになっていったりするので、完璧主義になりすぎないのがコツです。

そのために、複数のテキストに手を出すのでなく、1冊のテキストをしっかり何度も読み込むようにしていきましょう。

新たに得た知識や、知識同士の縦と横の繋がりや因果関係をまとめるために、自作のオリジナルノートを作るのもおすすめです。

3.過去問で理解を深める

テキスト学習が一通り進んだ後は、過去問や実践問題に取り組んでみましょう。

まずは過去問で「テキストの知識がどのように使われているのか」や「正解するために知識をどのようにアウトプットすればいいか」、実際の難易度を肌で感じてください。

そこからは、過去問でのアウトプットとテキストでのインプットを反復していきましょう。

ただし、いたずらに過去問演習を行うのは避けてください。

気象予報士試験は、他の資格試験に比べて模擬試験や有用な市販問題集が少なく、過去問は実力を試す貴重な試金石でもあります。

過去問は1つ1つしっかり復習し、実力に変換していきましょう。

また、気象予報士試験では、過去問そっくりの問題が出題される焼き直し問題は少なく、類似問題であっても角度や表現に変化をつけて出題される場合がほとんどです。(気象法規は除く。)

そのため気象法規以外の単元において、過去問を丸暗記するだけでは試験本番の初見問題が解けません。

過去問で触れた新しい知識等はもちろん暗記が必要ですが、それだけではなく、正解を導くまでの考え方や自分に足りなかった知識をテキストでしっかり復習しましょう。

4.気象庁のホームページをチェックする

テキストや過去問だけではなく、気象庁ホームページのチェックも定期的に行いましょう。

気象予報士試験は、「法律の変更」・「気象観測の技術革新」・「予報の公開のシステム変更」など、情報の更新がある試験となります。

変更点や最新の情報は出題され易いため、随時チェックが必要です。

また、気象庁ホームページにしか載っていない問題や知識が出題されることもあります。

学習の息抜きや日々の天気の確認のついでに、気象庁のホームページを覗く癖をつけておきましょう。

講座などを受講されている方は、講師やスクールが情報の更新をサポートしてくれることも多いですが、独学受験生は主体的に情報を収集していく必要があるので、意識しておくことが重要です。

5.オンライン講座を利用する

もし、オンライン講座などの利用の検討が可能な場合は「対策のスタート」や「一般知識だけ」といったピンポイントの使い方だけでもサポートを受けることを考えてみましょう。

というのも、気象予報士試験合格に必要な勉強時間は1000時間と言われています。

合格するためには

  • 理系分野から法律分野までの幅広い学習
  • 長期的且つ継続的な学習
  • 自身の適性を見極めた効果的な受験戦略の作成
  • 進捗度に応じた学習計画の修正
  • 独力での積極的な最新情報の収集

などの総合的な力が求められ、独学では全てを一人で行う必要があります。

気象予報士試験の完全独学合格は決して容易ではありません。

もし独学で上手くいかなかった場合、合格が先延ばしになるだけでなく、想定以上の費用や受験料がかかったり、挫折してしまったりと、独学を選んだ事が逆効果になってしまうリスクもあります。

オンライン講座であれば、テキストや映像授業に加え、試験に出題され得る最新情報の提供や、独学における諸々の相談といった各種サポートを最小限の費用で受けることができるので、独学の延長線としても活用しやすいでしょう。

特に、これから学習を始める方や理数系に苦手意識のある方は、良いスタートダッシュを切り、学習を軌道に乗せるためにも、分かりやすくまとめられたテキストや映像授業で理解をサポートしてくれるオンライン講座はお勧めです。

まとめ

気象予報士試験の一般知識試験は学習の導入です。

一般知識の対策が合否だけではなく、今後の対策の効率や学習の継続に直結しています。

気象学の基礎となる物理学や数学などの理数系の学習から、気象予報を正しく運用するための法律の学習など試験範囲は幅広く、合格までには約1000時間という長期的な学習も必要です。

着実且つ最短距離での気象予報士試験合格には、自分に合った参考書やテキスト選び、学習計画や情報収集などが欠かせません。

合格までにかかる費用や時間、労力といったコストを最小限に抑えるために、手軽に利用できるオンライン講座などを検討してみてください。

アガルートアカデミーの一般知識対策のオンライン講座は、理数系分野が苦手な方にも分かりやすくまとめた映像講義となっており、一般知識の複雑な力学や熱力学の理解をサポートできます。

また、テキストは学習効率を最大限にあげるため、過去問を徹底的に研究・分析し、出題率の高いポイントや要点がまとめられています。

そのほか、独学での疑問点を講師にオンラインで直接質問できるオンライン質問制度や、受講生の相談を解消するための毎月一回の動画配信ホームルームといった、講師と生徒の双方向のフォロー体制が整っていることも特徴です。

アガルートアカデミーのホームページでは、サンプル講義の視聴も無料で可能なため、実際に自分に合った講義かや講師との相性も、吟味したうえで判断が可能。

気になる方はまず、無料の受講相談資料請求講座の無料体験から始めてみてください。

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この記事の著者 そら坊

・文系出身で0から完全独学で気象予報士試験に合格

・気象予報士以外に宅地建物取引士資格も保有

・独学で気象予報士合格を活かした経験をもとに、受験者をサポートする学習サイト文系フリーターの【気象予報士試験】完全独学合格の勉強方法を運営中

・サイトではオンライン個人指導も行い、気象予報士試験合格者を輩出している