「気象予報士の試験会場はどこ?いつわかるの?」
「当日は何が必要?持っていった方がいいものはある?」

試験前は、なんだか不安な気持ちになりますよね。

万全な状態で試験に挑むためには、事前準備をしっかりすることが重要です。

本記事では、試験会場や試験時間や当日の過ごし方を詳しく解説します。

また、持ち物や試験当日の注意点なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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2024年(令和6年度)気象予報士試験の会場は?試験会場は選べる?

令和6年度の試験地は以下の全国6カ所となっており、希望の地域を選択できます。

  • 北海道
  • 宮城県
  • 東京都
  • 大阪府
  • 福岡県
  • 沖縄県

令和6年8月25日(日)に実施される、令和6年度第1回目の試験会場は以下のとおりです。

  • 北海道
    • TKP 札幌駅カンファレンスセンター
      北海道札幌市北区北7条⻄2−9 
  • 宮城県
    • 東北電⼦専⾨学校
      宮城県仙台市⻘葉区花京院1−3−1 
  • 東京都
    • 東京⼤学 駒場キャンパス
      東京都⽬⿊区駒場3−8−1
    • 成蹊⼤学
      東京都武蔵野市吉祥寺北町3−3−1
    • TFTビル 東館
      東京都江東区有明3−6−11 
  • 大阪府
    • 天満研修センター
      ⼤阪府⼤阪市北区錦町2−21
  • 福岡県
    • 福岡商⼯会議所
      福岡県福岡市博多区博多駅前2−9−28 
  • 沖縄県
    • 沖縄⼤原簿記公務員専⾨学校
      沖縄県那覇市旭町114−5 

出典:一般財団法人 気象業務支援センター 気象予報士試験受験資料の入手

受験生は上記の6つの地域から好きな受験地域を選ぶことができます。

受験申請書の記入項目の一つに「希望受験地」という欄があり、そこで好きな受験地を選択し申請することで、自動的にその希望地域の試験会場に振り分けてもらえます。

全国に6地域と決して開催地域は多くなく、愛知県や広島県など比較的人口の多い一部地域も受験地から外れているため、受験生によってはどの地域を選択するのかもしっかり検討する必要があります。

また、「受験地域」は選択できますが「どの会場がいいか」は指定できないので、その点も留意しておきましょう。

東京のように同一地域に複数の会場があるケースでは、受験生ごとの免除科目の有無などを基準に割り振られている可能性もあるため、どの会場に決定しても問題ない地域を選択してください。

最終的に自分の試験会場が判明するタイミングは「受験票到着」のタイミングになります。

受験申請・受験料振り込みが期限内に完了していた場合、試験日の約半月前ごろに受験票が自宅や指定した住所に届くことになっており、その受験票に自身の受験会場と受験番号等が記載されています。

受験地や受験番号は、受験票でしか確認できないようになっているので、絶対に紛失しないようにしましょう。

気象予報士試験の試験時間は?途中退室できる?

気象予報士試験当日の試験時間は例年以下のようになっており、試験開始後30分以降であれば挙手することで途中退出も可能です。

各科目の試験時間はセンターHPにも記載されています。まとめると以下のようになります。

  • 学科試験:一般知識試験 60分
  • 学科試験:専門知識試験 60分
  • 実技試験Ⅰ       75分
  • 実技試験Ⅱ       75分

参考:一般財団法人気象業務支援センター 気象予報士試験概要

また、試験の時間割は以下のとおりです。

試験時間試験科目試験方式
09:40 〜 10:40学科試験一般知識試験マークシートによる
多肢選択式
11:10 〜 12:10 専門知識試験
13:10 〜 14:25実技試験実技試験Ⅰ記述式
14:55 〜 16:10実技試験Ⅱ

一般知識試験と専門知識試験の間、及び、実技試験Ⅰと実技試験Ⅱの間には30分間の休憩が、専門知識試験と実技試験Ⅰの間には昼休憩として1時間が、それぞれ設けられています。

ただし、免除科目は受験できません。学科試験が両科目免除の場合、実技試験だけを受験します。

学科試験の一科目合格を目指す方や手応えがなかった方などは、実技試験まで残らず帰宅するケースが一定数見受けられます。

例えば、実技試験まで受験される方で【専門知識】のみ免除している場合、【一般知識】を受験した後、【実技試験Ⅰ】までは空き時間となり、実技試験を受験する予定のない方は、試験終了となります。

しかし、その試験で実技試験の合格を目指してない場合でも、雰囲気を味わえたり問題を持ち帰れるメリットがあるため、初めて受験する方は実技試験まで受験するとよいでしょう。

ご自身の受験戦略や状況、スケジュールに合わせてどの科目を受験するか決めることができると捉えておいてください。

ちなみに実技試験Ⅰが終わり実技試験Ⅱが始まるまでの間に帰宅することもできますが、これは試験の仕組み的にあまり意味がないです。

試験開始後は、全ての試験で途中退室が認められています。

試験開始から30分経過後、試験中に挙手し係員に合図することで、解答用紙を提出し退出することが出来ます。

しかし退出後は、戻ってきて再受験することは出来ません。

試験当日にも試験官から途中退出のアナウンスがあるはずなので指示に従いましょう。

試験中に持て余しそうな時間を、次の科目に向けての対策・準備・休憩に利用したい方や試験後早めに帰宅したい方は、途中退出も視野に入れてよいかもしれませんね。

気象予報士試験の持ち物

試験当日の持ち物をまとめていきます。

  • 必須の持ち物
  • 任意の持ち物
  • おすすめの持ち物

持ち込めるものや規約は変更される可能性もあるため、必ず最新の試験案内を確認してください。

必須の持ち物

まず、必ず持参しなければいけないものをまとめます。

受験票

試験本番の約半月程前に自宅に届く「受験票」を必ず持参してください。

自身が受験生であることの証明になることはもちろん、試験中も常に机上においておかなければいけません。

試験中に試験官が会場内を回り、本人確認を行っていきます。

鉛筆・シャープペンシル

筆記具として、鉛筆かシャープペンシルのどちらかは必ず持参しましょう。

どちらも数本準備しておくことが理想的です。

学科試験のみ受験予定の方はマークシートとなるので鉛筆のみでも良いですが、氏名や受験番号の書き込み、余白に計算過程を書き込むなど、シャープペンシルの方が好ましいシーンも多々あるので、必要な方はシャープペンシルも準備しましょう。

実技試験受験予定の方は、記述問題や作図問題など幅広い出題内容となっているので、問題に合わせて使い分けできるように、やはりそれぞれを準備しておくと安心です。

芯の濃さ・固さはHBかBで、色は黒と指定されていますので、従いましょう。

プラスチック製消しゴム

鉛筆やシャープペンシルに付属の消しゴムを利用すると、記入跡が残り意図した解答と認識されない場合があるので、プラスチック製消しゴムも別途用意しておきましょう。

一般的な長方形タイプのものはもちろん、実技試験では部分的な修正が出来るスティック型の消しゴムも重宝します。

ただし、消しゴムのカバー等はなるべくシンプルなものをチョイスしましょう。

カンニング等の疑いがかかると、机上におけなくなる可能性があります。

ものさし・定規

ものさし、定規も必須です。

作図問題が出題される可能性のある実技試験はもちろん、学科試験でも問題によっては解答導出のために定規を用いた作業を行う場合があります。

なお、定規は直線定規と三角定規のみ持ち込み可です。

分度器機能のついているものや折り畳み式のもの、マルチ定規、縮尺定規、分度器などの持ち込みは不可となっています、気を付けましょう。

コンパス・ディバイダ

コンパス及びディバイダも必須持ち物となっています。

ディバイダで出来ることの多くはコンパスでも代用できるので、余裕があれば両方、無ければ最低限コンパスだけでも準備しましょう。

なお、コンパス・ディバイダにおいても持ち込めるタイプに制限があります。

⽐例コンパスや等分割ディバイダ、⽬盛り付きディバイダなどの特殊な機能がついたものは不可となるので気を付けましょう。

任意の持ち物

続いて、持ち込みが任意とされている持ち物をまとめていきます。

色鉛筆・色ボールペン・マーカーペン

筆記具には、鉛筆やシャープペンシル以外にも、色付きの鉛筆・ボールペン・マーカーなどを持ち込むことができます。

使用用途としては、天気図や表を考察・分析し易くするための色分けに用います。

例えば「空気が暖かい領域はオレンジのマーカー」で「空気が冷たい領域は水色のマーカー」で塗り分けることで、天気図内の情報を視覚的に整理し、回答に役立てることができます。

どのように使うかは受験生の好みによるので、一切持ち込まない方もいれば何色も持ち込む方もいます。

日々の対策の中で自分に必要な物を見極めておく必要があります。

なお、解答用紙・解答欄への記入は「黒の鉛筆orシャープペンシル」と指定されているので、解答用紙内に色付きの筆記具を用いることは避けましょう。

あくまで、問題用紙の余白や天気図に書き込むだけに留めてください。

鉛筆削り

鉛筆・色鉛筆を持参する方は、鉛筆削りも机上への持ち込みが許可されています。

ただし、電動式やナイフ式のものは不可となっています。

机上のスペースも限られているので、コンパクトなタイプのものを選びましょう。

ルーペ

試験では、天気図の細部の確認が必要なこともあり、受験生の視力による不公平が生まれないように、ルーペの持ち込みと使用が許可されています。

実技試験はもちろん、学科試験でも天気図を解析する問題は出題されますので、日々の対策の中で肉眼での解析に不安のある方は持参しましょう。

ペーパークリップ

主に実技試験において、与えられた天気図などの各種資料を一時的にまとめたり分類するためのペーパークリップの持ち込みも認められています。

必須ではないので、不必要な方は持ち込む必要はありません。

普段の学習の中で必要性を感じる方は、ペーパークリップも持参しましょう。

形・色・サイズに特に制限はないので、日頃から色々試してみて自身の使い易いものを探しておくとよいです。

時計

試験会場に時計が設置されていない場合もあります。

学科試験・実技試験どちらにおいても適切な時間配分は、合格における重要なファクターの一つなので、出来る限り時計は持参することをおすすめします。

なお、時計に関しては持ち込めるものに制限があり、辞書や計算、通信などの多機能なもの、俗に言うスマートデバイス等も原則持ち込み禁止です。

もちろん、スマートフォン端末や携帯電話などを時計の代用として机上に持ち込む事も禁止されています。

余分な機能のついていない、アナログ式の置時計や腕時計を準備しておきましょう。

おすすめの持ち物

受験案内に記載はないですが、持参しておくと心強いものや安心なものもいくつかあるのでまとめておきます。

ただし、あくまで試験の最中に持ち込める・机上に置いておけるものは上述した、受験案内にて必須及び任意と指定された持ち物のみとなるのでご注意ください。

予備の鉛筆や替芯

鉛筆やシャープペンシルの替芯の予備は、いざというときのためにきちんと準備しておきましょう。

ただし、会場によっては、シャープペンシルの替芯ケースが試験に持ち込めない場合があります。

試験本番に持ち込める物一覧の中に【シャープペンシルの替芯】と【シャープペンシルの替芯ケース】は含まれていません。

受験資料にも、「シャープペンシルの替芯は、本体に補充しておくこと」と記載されています。基本的には替芯を補充するのは試験時間外になると考えておきましょう。

試験中にどうしても机上にケースや替芯を備えておきたい場合は、許可が下りるかはわかりませんが、都度、試験官に確認・相談した方がよいです。

昼食・軽食

会場内の飲食に関するルールに則れば、各試験の合間の時間に食事を取ることが可能となっています。

休憩時間は30分、昼休憩は60分と設定されており、一見ゆとりがあるように見えますが、次の科目に向けての準備や見直し、最終確認や最後の詰め込みなどを行いたい受験生にとっては、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

加えて後述しますが、各試験の開始10分前の着席が義務付けられているので、意外と時間はありません。

会場によってはお手洗いも混雑し、思うように時間を活用出来ない受験生が例年見受けられます。

そのため、昼食や軽食は事前に購入し持参しておくと、時間を節約出来るため安心です。

また、会場付近にコンビニやスーパーマーケットが見当たらない事もあるため、自身の受験会場が判明し次第、事前に会場近辺のリサーチを行って、試験当日のプランを立てておきましょう。

コンパクトな学習アイテム

移動中や休憩中にも最後の学習が出来るように、コンパクトな学習アイテムを持参しましょう。

当日の時間の使い方を事前に決めておき、自分専用の学習アイテムを作成して持参する人が多いです。

単語帳、単語カード、ルーズリーフに当日見返しておきたいことや暗記事項をまとめておきましょう。

特に、休憩時間にお手洗いや軽食を済まそうと考えている方は「ながら勉強」が出来るように整理しておくと時間を有効活用できます。

試験直前は不安になり、あれもこれも見返したくなりますが、限られた時間で効果的な振り返り・詰め込みをするためにも、なるべく事前に決めたこと以外は手を出さないようにすることをおすすめします。

飲み物やチョコレート

飲み物やちょっとしたお菓子も事前に準備しておきましょう。

飲み物は言わずもがなですが、試験で最大限のパフォーマンスを発揮できるように糖分が摂取できるチョコレートやラムネなどがあると安心です。

試験本番のプレッシャーや緊張で、いつもよりも喉の渇きが気になったり、ストレスが溜まるはずなので、お気に入りの飲み物やお菓子がすぐに取り出せるようにしておきましょう。

お菓子は食べ散らからない、一口サイズのチョコレート・ラムネ・キャラメルなどが良いです。

チョコは夏試験だと溶けるかもしれないので、気を付けてください。

両面テープ・セロハンテープ

試験の最中に試験官が受験生の本人確認に回るため、机上に受験票を出し続けておかなければいけません。

受験票は軽く、机上でヒラヒラ動くため、床に落ちてしまわないか気になったりと、試験中の思わぬストレスの種となってしまいます。

それを防止するために、試験開始前に持参した両面テープやセロハンテープで机に受験票を貼り付けておくと、不必要なストレスを感じずに試験に集中できるのでおすすめです。

プリントアウトした受験案内の会場詳細ページ

最近はお手元のスマートフォンなどを用いて、会場までの経路を検索し会場に向かう人が殆どだと思います。

ですが、道中での端末の故障や紛失、充電切れなどのトラブルが起きた場合にも、慌てず会場に到着できるように、紙面やメモなどに会場の名称・住所・最寄り駅等を控えておくと安心です。

受験はがきにも記載があるので、それを持参する形でも良いですし、公開される受験案内の会場詳細のページだけプリントアウトしておくなどでも問題ありません。

万一の備えをしておきましょう。

ハンドタオル・ハンカチ

エチケットの範囲ではありますが、特に8月の試験では余分にハンドタオルやハンカチを持参しておきましょう。

試験会場の空調や室温が自分に合うか分からないため、想定以上に汗を欠いてしまうかもしれませんし、会場のお手洗いも混雑するので自身のハンカチなどを使用したほうがスムーズです。

ただし、試験時間中に机上に置けるものの一覧にタオルやハンカチは入っていないので、もし机上に備えておきたい方は、事前に試験官に確認・相談し、許可をとらなければいけないので気を付けましょう。

ホッカイロ

逆に1月の冬試験では、寒さによる手先のかじかみで、思うように回答が出来ないことがあります。

試験中はホッカイロの机上への持ち込みは許可されていませんが、試験直前までホッカイロで手先を暖めておくことで、ある程度対策することが可能です。

ベストコンディションで受験できるように、事前に準備しておきましょう。

気象予報士試験の当日の注意点

ここでは、試験当日の注意点について解説します。

  • 試験開始の10分前までに着席
  • 遅刻は試験開始時刻の30分後まで
  • 会場までのアクセスは公共の交通機関

試験開始の10分前までに着席

当日は必ず、自身が受験する予定の試験科目開始の10分前までに着席しましょう。

試験開始前に係員が試験の説明を行うためです。

一般知識試験、専門知識試験、実技試験Ⅰ、実技試験Ⅱのすべての試験で事前説明が行われるので、受験する科目すべてで10分前の着席が必要となるので気を付けましょう。

会場は、大きなビル・大学・専門学校の貸会議室や教室を利用する場合がほとんどで、エレベーターでの移動等の可能性も十分あるため、余裕をもって会場へ到着出来るようにしてください。

目安としては、試験開始の40分前には会場やその付近で待機しておきましょう。

教室からお手洗いまでも少し距離があったり受験生で混雑していたりするため、試験の合間の休憩時間も移動は最低限に留め、試験直前に慌てることのないようにしてください。

遅刻は試験開始時刻の30分後まで

万一、トラブルや寝坊などで試験に遅れてしまう場合、試験開始から30分以内であれば、入室し受験することができます。

しかし、試験開始から30分後以降は入室・受験は認められません。

ICカードの残高の確認・チャージなどは事前に済ませ、道中でのお手洗いなども可能な限り後回しにし、慌てず、余裕を持って会場に到着しておきましょう。

会場までのアクセスは公共の交通機関

会場までは自家用車やバイクではなく、公共交通機関での来場と定められているため、事前に会場までのルート・アクセスを確認しておきましょう。

試験会場や会場周辺の駐車・駐輪は禁止されているので気を付けてください。

また、交通機関ではダイヤの乱れが想定されるため、第一候補のルートでトラブルがあった場合に備えて、別のルートも考えておくと安心です。

タクシー移動やICカードへのチャージも想定し、いつもより少し多めに現金も持っておいても良いかもしれません。

まとめ

本コラムでは、試験会場や当日の持ち物について詳しく解説しました。

要点をまとめます。

  • 試験地は全国6カ所から選べるが、試験会場は選択できない。試験会場は受験票に記載。
  • 試験時間は自分の受験科目のスケジュールを確認し、余裕を持って会場入りする。
  • 必須の持ち物は以下の通り。
    ・受験票
    ・鉛筆・シャープペンシル
    ・プラスチック製消しゴム
    ・ものさし・定規
    ・コンパス・ディバイダ

今までの努力を最大限に発揮するためには、ベストコンディションで試験に挑むことが何よりも大切です。

ぜひコラムを参考にイメージトレーニングをして、万全の状態で試験当日に備えてください。

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