通関士は、物品の輸出入を行うための国家資格。

通関士試験を受けた方や、これから受けようと思っている方は、合格発表日が気になるのではないでしょうか。

合格発表の時期や、発表方法を把握し、スムーズに結果を確認したいですよね。

本コラムでは、通関士の合格発表について解説します。

過去の合格発表日や、通関士試験に落ちてしまった時の対処法についても触れているため、ぜひ最後までご覧ください。

通関士の合格発表はいつ？

2024年に実施される第58回通関士試験（令和6年）の合格発表日は、まだ公表されていません。

ただ過去の合格発表日から、今年の通関士の合格発表日は、11月の2週目もしくは3週目に行われる可能性が高いでしょう。

以下に、2020年（令和2年）～2023年（令和5年）における、通関士試験の試験日と合格発表日を記載します。

年	試験日	合格発表日
2023年（令和5年）	令和5年10月1日	令和5年11月7日
2022年（令和4年）	令和4年10月2日	令和4年11月8日
2021年（令和3年）	令和3年10月3日	令和3年11月26日
2020年（令和2年）	令和2年10月4日	令和2年11月27日

通関士試験は、例年10月の第1または第2日曜日に実施されます。

また、例年は試験日の1か月後に合格発表が行われています。

そのため、2024年（令和6年）における第58回通関士試験は2024年10月6日に実施され、合格発表はその約1か月後に行われる可能性が高いのです。

なお、最新の通関士試験の日程は、税関の公式サイトで発表されます。

また、毎年7月上旬になると官報に詳細が公告されるため、受験を予定している方は確認してみましょう。

参考：8004 通関士試験の日程（カスタムスアンサー） : 税関 Japan Customs

通関士の合格発表はどこから確認できる？

通関士試験の合格発表は、税関の公式サイトで行われます。

合格発表日になると、試験地ごとに合格者の受験番号が掲載されるため、自分の受験番号が掲載されているかどうかを確認できます。

受験者の氏名は掲載されないため、受験票などで自分の受験番号を把握しておきましょう。

なお、通関士試験の合格発表では、願書提出者数・受験者数・合格者数・合格率などの情報も公開されます。

また、通関士試験の試験問題や、各試験科目における配点および正答も公開されているため、過去の実施回の結果を確認することも可能です。

各科目の合格基準や税関別のデータも確認できるため、自分が受験した回の合格率などが気になる方はチェックしてみましょう。

通関士の合格発表は官報から確認できる

通関士試験の合格発表は、官報でも行われます。

11月下旬に合格者の氏名および受験番号が官報で公告されるため、インターネット版官報をご確認ください。

なお、税関の公式サイトに合格者の情報が掲載されるのは11月上旬であるのに対し、官報による公告は11月下旬に行われます。

早く合否結果を知りたい方は、税関の公式サイトからの確認がおすすめです。

参考：8007 通関士試験の合格発表（カスタムスアンサー） : 税関 Japan Customs

通関士の合格発表の結果は郵送で届く？

通関士試験に合格した方には、郵送で通関士試験合格証書が送付されます。

合格証書の発送は、官報掲載日以降に行われます。

そのため、合格者の手元に合格証書が到着するタイミングは11月下旬以降になるでしょう。

ただし、税関の公式サイトや官報によって自分が合格者であることを確認できているにもかかわらず、合格証書が到着しない場合には、受験した試験地を管轄する税関の通関業監督官への問い合わせが必要になる場合があります。

合格証書の発送日および問い合わせが必要となる期日は実施回によって異なるため、税関の公式サイトをご確認ください。

参考：通関士試験 : 税関 Japan Customs

不合格の場合は結果通知なし

通関士試験に不合格の場合、郵送による試験結果の通知は行われません。

通関士試験の合格証書は合格者にのみ送付されるため、不合格の場合は、郵送で届く書類はありません。

また、税関の公式サイトや官報公告による合格発表では、合格者の情報のみが掲載されます。

そのため、合格発表時に自分の受験番号等が掲載されていなかった方は、不合格であったということになります。

なお、通関士試験は合否の発表のみが行われ、受験者の得点は本人に通知されません。

自分の点数を知りたい方は、自己採点によって確認しましょう。

参考：8007 通関士試験の合格発表（カスタムスアンサー） : 税関 Japan Customs

通関士の合格率はどのくらい？

通関士の合格率は、例年約10〜15％で推移しています。

通関士試験では、合格発表と同時に試験結果が公開されるため、受験者数や合格率なども参考にしてみましょう。

以下に、2019年 （令和元年）〜2023年（令和5年）における通関士試験の合格率を記載します。

年	合格率
2023年（令和5年）	24.20%
2022年（令和4年）	19.10%
2021年（令和3年）	15.80%
2020年（令和2年）	16.90%
2019年 （令和元年）	13.70%

過去5年間の通関士試験において、最も合格率が低かった2019年の合格率は13.7％でした。

また、過去5年間において最も合格率が高い2023年の合格率は、24.2％となっています。

約10〜15％という合格率は、難関資格として知られている行政書士と同程度です。

受験者5名のうち4名以上が不合格になると考えれば、難易度の高さが伺えるでしょう。

なお、通関士と同じ貿易系資格である貿易実務検定の合格率は、受験級にかかわらず約50％で推移しています。

通関士試験はほかの資格と比較しても合格率が低く、難易度が高い試験であるといえるでしょう。

通関士試験に落ちたらどうする？

残念ながら通関士試験に落ちてしまった方は、対策の見直しが必要です。

特に、独学によって不合格となった方は、勉強方法が誤っている可能性があります。

通関士試験は出題範囲が広く、長期間の学習が必要であるため、学習スケジュールの設定や、モチベーションの維持が課題となります。

また、自分に合わない教材や、内容が不十分な教材を選んでしまうと、スムーズに学習を進めることができません。

自己管理に自信がない方や、要点を押さえた教材を使って効率良く学習したい方は、通信講座の利用を検討してみましょう。

アガルートの通関士試験対策講座なら、最短距離で通関士試験の合格を目指せます。

フォロー制度が充実しているため、学習に不安がある方にもおすすめ。

また、無料の資料請求によって、講座の内容を事前に確認できます。

通関士試験の通信講座に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

本コラムでは、通関士試験の合格発表について解説しました。

通関士試験は例年10月に実施され、例年11月に合格発表が行われます。

合格発表は、税関の公式サイト、および官報公告によって行われるため、受験された方はいずれかの情報を確認しましょう。

通関士試験は合格率が低く、難易度が高い試験です。

スムーズな合格を目指したい方は、通信講座などの利用も検討してみましょう。