通関士試験は、試験問題の約75〜80％が過去問から出題されるといわれています。

大部分が過去問から出題されるとなると、「過去問演習だけで合格できるのでは」と考えている受験生もいるかもしれません。

しかし、結論として過去問の学習だけでは通関士試験は合格できません。

本コラムでは、なぜ通関士試験は過去問だけで合格できないのかわかりやすく解説します。

通関士試験に合格するためのポイントも紹介するため、受験を控えている方はぜひ参考にご覧ください。

通関士試験は過去問だけで合格できる？

通関士試験は、過去問だけの学習で合格することは難しいです。

なぜなら過去問だけを勉強すると、試験範囲全体を体系的に学ぶことができないからです。

過去問の問題文と解答を暗記するだけでは理解力は身に付きません。

試験勉強は、各科目やジャンルごとの要点理解が重要となっています。

テキストなどで全体の知識を身に付けたあとに、過去問演習を実施するという流れで勉強すると、インプット学習とアウトプット学習が両方でき、知識の定着にも繋がります。

また、いきなり過去問演習を始めても、専門用語がわからなかったり、問題文を理解できなかったりして試験へのやる気がなくなってしまうこともあるでしょう。

同じような内容の問題でも、試験本番で新しいタイプの問題や応用問題になると回答できない可能性もあります。

さらに、通関士試験は法改正の影響を受ける試験です。

過去問だけを見ていると最新の情報がわからず、法律が変わった際に対応することはできません。

通関士試験は内容を理解したうえで過去問対策を行う

通関士試験に合格するためには、まずは試験範囲の内容を理解したうえで過去問対策を行うようにしましょう。

通関士試験の試験科目は、通関業法、関税法等、通関実務の3科目です。

まずは各科目の試験範囲全体の基礎知識を学習し、ある程度理解できたら過去問に挑戦すると効率良く勉強ができます。

過去問対策を行う際には、なるべく多く繰り返し過去問を解くようにしましょう。

何度も繰り返し解くと、出題される問題の形式や例年の傾向を把握することに繋がります。

さらに、自分が得意な分野やすでに理解が深まっている部分と苦手な部分を分析することが可能です。

苦手な教科や部分が把握できたら、該当する箇所を勉強し直したり、過去問を解き直したりして克服しましょう。

また、試験日が近づいてきたら、実際の試験に近い状況で過去問演習を行うと良いでしょう。

タイマーなどで時間を計測し、本番を意識しながら過去問を解く練習を行うのがおすすめです。

試験と同じような緊張感の中で時間配分の感覚を養っておけば、本番当日でも落ち着いて試験に集中できます。

通関士試験に合格するための3つのポイント

通関士試験に合格するためのポイントとして、以下の3つを紹介します。

• テキストなどで内容をインプットする
• インプットとアウトプットを繰り返す
• 通信講座を利用する

テキストなどで内容をインプットする

まずは、テキストなどを使って各教科の内容をしっかりインプットしましょう。

通関士に関する専門用語や言葉の定義をしっかり区別し、正しく理解することを意識して勉強するのがおすすめです。

どのようなテキストでも3週繰り返して読むことを目標にすると、知識が定着しやすいでしょう。

インプットとアウトプットを繰り返す

インプット学習がある程度進んだら、アウトプット学習を行いましょう。

アウトプット学習とは、テキスト内の例題やチェック問題を解いたり、過去問を解いたりして、得た知識の理解力を確かめることです。

覚えた知識を使って問題を解くとより理解が深まり、さらに自分が今覚えられていない部分を把握することができます。

ただし、インプットとアウトプットは1回ではあまり効果が期待できません。

何度も繰り返し実施することで、苦手な部分でも少しずつ記憶が定着していきます。

なお、過去問演習を行う際には、80％以上の正答率を目指すと良いでしょう。

実際の通関士試験は約60％が合格基準だといわれていますが、その年の問題によっては誤差が生じることも考えられます。

余裕を持って合格を目指すためには、80％以上の正答率を目標に学習を進める必要があるでしょう。

通信講座を利用する

通関士試験は、難易度が高い試験です。

独学での試験勉強だと不安、今年こそは合格したいという方は、通信講座の利用がおすすめです。

通信講座であれば、講師による講義動画や頻出事項の要点がまとめられたテキストを活用して効率的に通関士試験の勉強ができます。

中でもアガルートの講座であれば、短時間で視聴できる必要十分なコンパクトな講義と、アウトプット重視のカリキュラムで最短合格が目指せます。

また、アガルートは計算問題に苦手意識を持っている方にも最適です。

基本的に通関士試験の計算問題は、素早く電卓を打つ技術は不要で、計算が得意でなくても解ける問題です。

テキスト動画や過去問題で、1問ずつ講師が丁寧に解説しているため、初学者でも安心して学ぶことができます。

さらに、質問制度などの講師によるフォローやサポートも用意されているため、通信講座でもモチベーション高く学習を進めることができるでしょう。

効率的に学べる通信講座であれば、仕事などで忙しい方でも問題なく合格を目指せます。

まとめ

本コラムでは、通関士試験に過去問の勉強だけで合格できるのかどうかについて解説しました。

コラムの要点を、以下にまとめます。

• 通関士試験は過去問の勉強だけでは合格はできない
• 各教科の内容を理解したうえで過去問対策を行うと効率的に学習できる
• 通関士試験に合格するためには、テキストなどで内容を理解してから問題を解くというインプットとアウトプットの繰り返しが大切
• 通関士試験の難易度は高いため、通信講座の利用もおすすめ

通信講座を利用する場合は、質の高いカリキュラムと講師によるフォロー制度が整っているアガルートがおすすめです。

計算問題なども丁寧に解説しているため、初学者や計算問題に苦手意識がある方でも安心して受講できます。

詳しい内容はアガルート公式ホームページに記載されています。

気になる方はぜひチェックしてみてください。