宅地建物取引士、通称「宅建士」という資格、一度は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、宅建試験の合格点や合格率、難易度や勉強時間・勉強法などについて解説していきます。

宅建試験の合格を目指す方や、興味がある方はぜひご覧ください。

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宅建試験の合格点・合格ラインや推移について!2024年最新

令和5年度宅地建物取引士資格試験結果の概要』によると、令和5年度における宅建試験の合格点は36点(合格者数40,025人)という結果でした。

宅建試験はマークシート形式の試験であり、50点満点の試験です。

1問1点のため、50問出題されます。

そして合格点は一律に固定されているわけではなく、毎年変動します。

以下では、過去数年間の合格点・合格ラインや合格率の推移について見ていきます。

宅建試験の合格点(合格ライン)・合格率の推移

過去の宅建試験の合格点・合格率の推移を見ていきましょう。

直近の合格率は、『令和5年度宅地建物取引士資格試験結果の概要』によると令和5年度宅建試験の合格率は17.2%(受験者数233,276人 、合格者数40,025人)という結果でした。

年度合格点合格率受験者数合格者数
令和5年度
(10月実施)
36点17.2%233,276人40,025人
令和4年度
(10月実施)
36点17.0%226,048人38,525人
令和3年度
(12月実施)
34点15.6%24,965人3,892人
令和3年度
(10月実施)
34点17.9%209,749人37,579人
令和2年度
(12月実施)
36点13.1%35,261人4,610人
令和2年度
(10月実施)
38点17.6%168,989人29,728人
令和元年度35点17.0%220,797人37,481人
平成30年度37点15.6%213,993人33,360人
平成29年度35点15.6%209,354人32,644人
平成28年度35点15.4%198,463人30,589人
平成27年度31点15.4%194,926人30,028人
平成26年度32点17.5%192,029人33,670人
平成25年度33点15.3%186,304人28,470人
平成24年度33点16.7%191,169人32,000人
平成23年度36点16.1%188,572人30,391人
平成22年度36点15.2%186,542人28,311人
出典:不動産適正取引推進機構 「試験実施概況」

最高点と最低点の差は大きいですが、合格ラインはマークシート(4択)で50問中、31〜38問正解する必要があります。

そのため、まず目標として34~38点を安定して得点できるように勉強するのが大切であるといえます。

この数値は決して高いものとは言えないため、しっかりと対策を行うことが必須条件となります。

もっとも、宅建試験には受験資格がないからこそ受験者数が非常に多いのが特徴です。

したがって、受験者数が多いからこそ合格者の割合が少なくなっているともいえますので、あまり合格率を見て躊躇する必要はありません。

計画的な学習が合格へと繋がります。

宅建の合格点は高すぎ?合格ボーダーラインの決め方など

宅建の合格点は高すぎ?という声があります。実際はどうなのでしょうか?

また、合格点(ボーダーライン)はどのように決められているのでしょうか?以下で詳しくみていきます。

宅建の合格点は高すぎる?

以下は、過去5年間の宅建の合格点・合格率の推移です。

年度合格点合格率受験者数合格者数
令和5年度(10月実施)36点17.2%233,276人40,025人
令和4年度(10月実施)36点17.0%226,048人38,525人
令和3年度(12月実施)34点15.6%24,965人3,892人
令和3年度(10月実施)34点17.9%209,749人37,579人
令和2年度(12月実施)36点13.1%35,261人4,610人
令和2年度(10月実施)38点17.6%168,989人29,728人
令和元年度35点17.0%220,797人37,481人

上記の資料から、宅建試験の合格点は50点満点中34〜38点で推移していることがわかります。

およそ7割の得点が求められるため、この基準について「合格点が高すぎる」といった声もあるようです。

以下では、この合格点、すなわち合格のボーダーラインの決め方について解説します。

宅建の合格ボーダーラインの決め方

宅建の合格点について、公式から発表された明確な基準はありません。

そのため、正確な合格ボーダーラインの決め方は不明です。

ただし、過去の合格率がほぼ15%前後で推移していることから、ある程度合格率を調整している可能性があることが伺えます。

資格試験の多くは、実施回によって難易度に大きなばらつきが生じないよう配慮されています。

しかし、仮に受験者の平均点数が高かった場合には、一定の合格率を維持するために合格点の基準を引き上げなければなりません。

そのため、このような調整が行われた場合、「今年の合格点は高すぎる」といった感想に繋がると考えられます。

各科目の目標点数を大まかに決めておこう

宅建試験では、5つの科目が出題されます。

それぞれ出題数は異なりますが、合計で7割以上の得点を目指すためには各科目の目標点数を大まかに定めておくのがおすすめです。

以下は、宅建の各科目における目標正解数です。

科目出題数目標点・目標正解数
権利関係14問7~8問正解
法令上の制限8問5~6問正解
税その他3問2問正解
宅建業法20問17~18問正解
免除科目5問4~5問正解
※配点は1問につき1点

最も出題数が多い宅建業法は、宅建試験の中心となる重要度の高い科目です。

そのため、出題数に対する目標正解数の割合を高めに設定しています。

宅建試験において得点源とすべき科目であるため、満点を目指すつもりで取り組みましょう。

対して、宅建業法に次いで出題数が多い権利関係は学習範囲が広く、高得点を目指すことが非効率な場合があります。

そのため、目標正解数の割合を控えめに設定し、余力に応じて得点を狙うのが望ましいでしょう。

2023年(令和5年)度 宅建試験の解答

以下が解答となります。

問01 問02 問03 問04 問05 問06 問07 問08 問09 問10
1 1 2 4 4 3 3 3 2 3
問11 問12 問13 問14 問15 問16 問17 問18 問19 問20
4 3 2 2 4 1 3 1 1 4
問21 問22 問23 問24 問25 問26 問27 問28 問29 問30
2 1 1 4 4 3 4 3 2 1
問31 問32 問33 問34 問35 問36 問37 問38 問39 問40
4 4 1 3 4 3 3 2 2 4
問41 問42 問43 問44 問45 問46 問47 問48 問49 問50
2 3 4 1 4 2 2 1 2 3

2023年 宅地建物取引士(宅建)試験 解答速報|アガルートアカデミーより

宅建の試験概要について

宅建の試験概要は以下の通りです。

2024年6月7日官報公告
2024年7月1日試験案内の配布・申し込み受付開始
2024年8月下旬試験会場の通知
2024年10月2日受験票発送
2024年10月20日宅建試験日
2024年11月26日合格発表

宅建の難易度や勉強時間・勉強法について

宅建の難易度を同じ不動産業界の試験で比較した場合、マンション管理士が8~9%、管理業務主任者が20~30%となり、宅建の難易度はこの中間くらいとなります。

勉強時間に関しては、一般的には300時間~400時間程度。

宅建試験の勉強法に関しては、最初は細かい部分は気にせず、最後までたどり付くことが重要です。
また、過去問を積極的に使うこともおすすめです。

まとめ

合格率、合格点から、宅建試験合格は容易ではないということがいえます。

もっとも、各試験科目の特徴をおさえつつ、効率的に、計画的に学習を進めていけば決して合格不可能な試験ではありません。

ぜひアガルートの講座等を活用して合格を確実なものにしましょう。

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