宅建士は仕事ない?仕事に困らない?需要や将来性など解説
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宅建士の仕事に将来性はあるのでしょうか?
AIの発展や人口減少などから、宅建士の需要が減り、仕事がない事になる可能性も考えられます。
宅建士の仕事には将来性がないのではないかと心配になる方もいるかもしれません。
実際、「宅建士になるのはやめとけ」等の意見を耳にすることもあります。
一方で宅建は仕事に困らないという声もあります。
そこで、宅建士の需要や将来性について解説していきます。
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宅建士の仕事は将来性がある?仕事がないって本当?
結論から申し上げますと、宅建士は将来性がある仕事です。
確かに、AIの発展により宅建士の仕事の一部をAIに任せることや、人口減少による不動産需要の減少も考えられます。そうした意味で「宅建には仕事がないのでは?」と考える人もいるでしょう。
しかし、宅建士の仕事は様々な理由から将来的にも長く続けることができると考えられます。
宅建士の仕事は将来性がある、そこまで仕事に困らない理由4つ
宅建士の仕事に将来性がある、そこまで仕事には困らないだろうと考えられる理由は主に以下4点。
- AIにはできない仕事ができる
- AIの苦手な分野にも対応できる
- 不動産需要は低下してもなくなることはない
- 宅建士の知識を必要とする新たな分野が生まれている
以下ではそれぞれの項目について詳細に解説していきます。
①AIにはできない仕事ができる
宅建士の仕事は、不動産取引の際の重要事項の説明と契約書などへの記名押印です。
これらの仕事は不動産の賃貸や売買を問わず必要であり、宅建業法という法律で宅建士だけが仕事にできる独占業務です。
そのため、AIは書類の作成など不動産業の事務仕事をすることはできますが、重要事項の説明などの宅建士の仕事をすることはできません。
宅建士の仕事はAIができない仕事が含まれており、今後も宅建士が必要とされ続けるでしょう。
また、宅建業法は事務所ごとに従業員の5人に1人以上の宅建士を置かなければならないと定めています。
そのためAIが発展し、機械的業務を全てAIに任せる場合であっても不動産事務所に宅建士が必要であり、宅建士の需要は現在と変わらないでしょう。
②AIの苦手な分野にも対応できる
不動産物件検索サイトなどにより不動産を調べることができる現在でも、不動産屋で物件の調査を依頼する人がいます。
例えば依頼者の希望住宅エリア付近では賃料が高く、依頼者の予算をオーバーしてしまうことがあります。
その場合、宅建士は依頼者の希望を総合的に判断して予算の範囲内に収まる住宅エリアを提案します。
このような代替エリアの提案では、依頼者の意見を踏まえつつ判断することが必要なため、AIが苦手な分野です。
また不動産の営業では、対面販売を行うことが多いです。
対面販売では、相手の性格に合わせて営業をしていくことが必要になります。
AIが苦手とする性格や感情を読み取る能力が必要なため、宅建士は将来的にも需要のある資格といえます。
③不動産需要は低下してもなくなることはない
人口減少などの影響で、不動産需要が減少していくことは考えられますが、不動産取引は人が生活していく基盤となるものなので、需要がなくなることはありません。
また、新駅の設置による周辺地域の開発など、人口減少社会でも不動産取引が活発になることもあります。
人口が減少していく中でも不動産取引の活発化により宅建士の需要が増加することもあり、人口減少社会の中でも宅建士には将来性があります。
④宅建士の知識を必要とする新たな分野が生まれている
近年、リバースモーゲージという金融商品が注目されており、今後取扱数が増えることが予想されますがこれには宅建士の知識が必要です。
リバースモーゲージとは、高齢者が居住する住宅や土地などの不動産を担保に銀行から融資を受け取り、居住者の死亡時に不動産を売却することで返済する仕組みです。
これは銀行などが取り扱うものですが、不動産への担保の設定や不動産売買を行うため、不動産の知識が必要になります。
不動産取引の専門家である宅建士の資格を保有することでこのような金融商品をより詳しく説明できるため、宅建士は不動産業界のみならず金融・保険業界からの需要も高いです。
このように、宅建士の知識を必要とする新たな金融商品などが生まれており、宅建士の需要はこの先も高いと考えられます。
長く働ける宅建士でいるために大事なこと
将来も長く宅建士として働くために、大事なポイントは以下の3点。
- スキルを伸ばす
- ダブルライセンスの取得
- 専門性を身につける
以下ではそれぞれについて詳細に見ていきます。
スキルを伸ばす
宅建士は不動産の営業なども行うことが多いです。
そのため売上を伸ばすためにコミュニケーション能力を高めるなど、スキルを伸ばすことで営業成績が良くなり、長く宅建士として働くことができるでしょう。
ダブルライセンスの取得
宅建士資格は、FPやマンション管理士など科目が重複し、かつ仕事上の関連性がある他の資格も多いです。
そのため宅建士と他の資格のダブルライセンスを取得することで、職域を広げることができます。
これにより宅建士の仕事以外にも対応でき、会社から重要な人材と位置づけられるので長く働くことができます。
専門性を身につける
宅建士の中でも専門性を身に着け、他の宅建士と差別化を図ることもできます。
例えばシェアハウス賃貸の専門性を身に着けた場合、これから入居を希望する人に対し不動産屋でシェアハウスのメリットとデメリットの説明を詳しくできるので、顧客や会社から信頼されやすくなります。
このように、あらゆる専門性を身につけることで大切な人材として長く働くことができるでしょう。
まとめ
以上、宅建士の将来性についての解説でした。
このコラムの要点は以下のようになります。
- 宅建士はAIにはできない仕事、AIが苦手とする分野の仕事ができる
- 不動産取引の需要がなくなることはない
- 宅建士の知識が必要な分野が創出されることから将来性がある資格
- 宅建士として長く働くためには、スキルを伸ばす、ダブルライセンスの取得、専門性を身に着けるなどが考えられる
宅建士は今後も長く働くことができる将来性のある資格といえるでしょう。
ぜひ宅建士の取得を目指してはいかがでしょうか。
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家業の不動産業にも深く関わり、現在、不動産専門行政書士としても活動中。
元アナウンサーの表現力で「つまらない・わかりづらい」を「面白い・聴きやすい」に変え、最小の努力でしっかり合格を目指す「リケ女ならではの」合理的な講座を提供します。(担当講座は、行政書士試験講座)
Twitter:@marikoaiga
ブログ:相賀 真理子のブログ
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