最近の宅建試験は、難化傾向にあると言われています。

これから宅建士を目指そうと考えている方は、宅建試験がどれくらい難化しているのか気になっているのではないでしょうか。

本コラムでは、宅建試験が難化しているのかどうかについて解説しています。

難しかった年の合格率や、合格の可能性を高めるための方法なども紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

宅建試験は難化している？

結論から述べると、宅建試験は難化傾向にあると言えるでしょう。

宅建試験が難化していると言われる理由は、過去の合格率から読み取れます。

平成元年以降における宅建試験の合格率の推移は、以下の通り。

上記の資料からは、平成元年以降における宅建試験の合格率が約13〜17%で推移していることがわかります。

合格率の推移傾向をわかりやすく示すために、折れ線グラフの始点と終点を直線で結んだトレンドラインを追加してみましょう。

合格率の推移にトレンドラインを追加した資料は、以下の通りです。

上記の資料からは、平成元年以降の合格率は緩やかに上昇トレンドにあることがわかります。

つまり、合格率の観点からは、平成元年以降の宅建試験は難化していると言えるでしょう。

また、試験問題の質においても、「最近の宅建試験が難化している」という声が多く見受けられます。

例えば、過去の宅建試験では、4つの選択肢の中から「正しいもの」もしくは「誤っているもの」をひとつ選択する形式の問題が多く出題されていました。

このような形式の問題は、条件に合わない選択肢を除外する「消去法」によって答えを導き出せるため、得点に繋がりやすかったと考えられます。

一方で、最近の宅建試験では、「4つの記述の中に正しい記述がいくつあるか」を問われる形式の問題が一定数見受けられます。

このような問題に確実に正答するためには、消去法に頼らずすべての選択肢の正誤を判断しなければなりません。

つまり、最近の宅建試験は、より深い知識が必要な問題の出題割合が増加している傾向にあります。

このような出題傾向の変化によって、実質的に宅建試験が難化していると感じる方もおられるでしょう。

宅建試験の難しかった年は？

宅建試験が難しかった年は、合格率が低かった年であると考えられます。

令和元年以降における宅建試験の合格率は、以下の通り。

令和01年	16.98%
令和02年10月	17.59%
令和02年12月	13.07%
令和03年10月	17.92%
令和03年12月	15.59%
令和04年	17.04%
令和05年	17.16%

参考：試験実施概況（過去10年間）

令和元年以降における宅建試験の合格率は、約13〜18%で推移しています。

単純に比較した場合、最も合格率が低かった試験は令和2年12月の試験でした。

ただし、令和2年〜3年の試験は新型感染症の流行下で実施されたため、外的な要因が合格率に影響を及ぼしている可能性があります。

特に合格率が低かった令和2年12月および令和3年12月の試験を除いて比較した場合は、令和元年の合格率が最も低い結果となっています。

つまり、最近では令和元年が「難しかった年」であると言えるでしょう。

難しい宅建試験に合格する確率を高めるには？

本コラムでは、宅建試験が難化していると言われている理由や、本当に難化しているのかどうかについて解説しました。

宅建試験は、難易度が高い国家試験です。

試験範囲が広く、応用的な問題も出題されるため、最新の出題傾向に基づく重要なポイントをしっかりと理解しておく必要があります。

また、最近の試験ではより深い知識が問われる傾向があるため、過去問より難しいと感じる方も多いでしょう。

宅建試験合格の可能性を高めたい方や、最短距離で合格を目指したい方には、予備校や通信講座の活用がおすすめです。

アガルートの宅建試験講座は合格実績が高く、令和5年度の宅建試験におけるアガルート受講生の合格率は、全国平均の3.77倍にあたる64.8%となっています。

合格に必要な知識を網羅した充実のカリキュラムにより、初学者の方も一発合格を目指せるでしょう。

また、合格目標時期や学習レベルに応じた豊富なコースが揃っているため、自分に合った講座を選べます。

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