宅建は独学で合格可能なのでしょうか?
独学が難しい人に特徴はあるのでしょうか?
また、独学で合格するための効率の良い勉強法はあるのでしょうか?

このコラムでは、こうした疑問に答えていきます。ぜひ最後までご覧ください。

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宅建は独学で合格可能?

結論としては、宅建試験は独学でも十分合格可能であると考えられます。

事実、アガルートのアンケートでは、宅建に独学で受かった人は10%ほどと算出されています。

但し万人が独学で合格可能であるという訳ではありません。

宅建試験の合格に必要な勉強時間は一般に300~400時間程度と言われ、誰もが楽に合格できる類の試験ではありません。

以下ではまず、独学が難しい人の特徴について見ていきます。

独学が難しい人の特徴

自分に合った学習スタイルを、適切に選ぶことは、結果を確実に出すうえで重要です。

そこで、ここでは「独学は難しいかも…」という方の特徴も明らかにしておきましょう。

結論としては以下の通り。

  • なかなか決断できない方
  • 適切な情報を選び出すのが難しい方
  • 計画性をもって物事を進められない方

以下でそれぞれについて詳細に見ていきます。

特徴その1:なかなか決断できない方

なかなか判断できない方は、様々存在するテキストや問題集の中から「これ!」と選び出すのが困難です。

また、こういうタイプの方は、一度選んだテキストや問題集も、最後までやり切らずに途中で別のものに切り替えてしまうことが多い傾向です。

「最後までやり切らないと宅建試験の学習範囲をすべて網羅できない」とわかっていながらです。

これでは、いつまで経っても勉強が終わらず合格は遠のく一方です。

宅建試験に独学で合格するにはしっかりとしたスケジュールを立てる必要があります。

特徴その2:適切な情報を選び出すのが難しい方

どこに出かけようかといつまでもスマホで調べ続ける人や、調べてみたものの解決策が一向に見つからない人というのもいるのではないでしょうか?

こういった方というのは、「独学」で合格を勝ち取るのは難しい傾向にあります。

確かな情報をつかみ取る力がなければ、古い情報や不確かな情報、間違った情報を掴まされ、そのまま試験に突入し結果が出ないことが十分起こり得ます。

そして、「独学の場合」先生がいないことから、掴まされた情報が古い・間違っていると誰も指摘してくれません。

そんな状態で何年も勉強を続けることになってしまいます。

特徴その3:計画性をもって物事を進められない方

計画性をもって物事を進めるのはなかなか辛い話ですよね。

計画性がないと、10月の第三日曜日までに準備を間に合わせることができません。

ここまで「独学」は難しいと思われる方のタイプを挙げてきました。

そのような方には、やはり受験指導校を利用していただき、宅建試験の合格を目指していただきたいです。

「独学」の悪い面をカバーしているのが、受験指導校のメリットとなります。

宅建に独学で合格するための効率の良い勉強法

最短で合格するための勉強法

ここでは、宅建試験に独学で合格するための効率の良い勉強について見ていきます。

  1. 最初は細かなところは気にしない
  2. テキストだけでなく、過去問集も積極的に使いましょう
  3. 分かっている人に積極的に聞いてみる

1.最初は細かなところは気にしない

上記のとおり、宅建の勉強では、時期によってやるべきことが変わります。

「理解重視の時期」「記憶重視の時期」ですね。

最初の「理解重視の時期」に関しては、細かなところは気にせず、まずは最後までたどり着くことを優先させましょう。

細かなところにいちいち立ち止まっていると、余計に時間が必要になります。

2.テキストだけでなく、過去問集も積極的に使いましょう

「過去問をやっておけばOK」という科目・分野も、宅建ではあります。

そのようなところは、過去問集を用いた問題演習だけで済ませるという手を採用するのもアリです。

すると、テキストを読むための時間を節約することができますから、総勉強時間を圧縮することが可能です。

いろいろな問題集に手を出さず、決めたテキストや問題集を使いこなすようにしましょう。

宅建テキストのおすすめを参考にしながら、テキストや問題集を選んでみて下さい。

3.分かっている人に積極的に聞いてみる

分からないからといって、そこで立ち止まっていれば前へ進むことができません。

かといって、分からないことをいつまでも分からないままにしておくわけではいきません。

そこで、ネットで検索する等してどうにか解決しようとするわけですが、分からないことですから当然どうやって調べてよいやら分かりません(汗)。

なので、ここは思い切って分かっている人に質問してしまいましょう。

何十分もかけて調べていたことが、一言二言で解決することも多々ありますよ。

宅建試験におけるおすすめの学習順・学習スケジュール

では、ここからは宅建試験を受験するまでの間に学習する順番(学習順)や学習スケジュールの話をしていきましょう。

宅建試験は例年「10月第3日曜日」に実施されますから、この日までに、合格に必要なことをマスターすることを目指すことになります。

宅建試験が実施される日までに、合格に必要なことをマスターするには、まず試験日までの期間を3つに分けます。

具体的には、「基礎力養成期」「実力養成期」「直前対策期」の3つです。

まず春開始(4月頃スタート)の場合、以下のようになります。

・基礎力養成期(4~6月の3か月間)

「基礎力養成期」のこの時期には、テキスト(教科書)を使って試験で問われる知識を学んでいきます。

いわゆるインプットを行う時期で、ゼロからのスタートになりますから、テキストに掲載されている項目の1つ1つをしっかりと読み進めていきましょう。読み進めていくと、新しい用語が数多く出てくるでしょう。そのような用語は、なるべく早めに覚えられるように努めましょう。
また、過去問にもチャレンジしてみましょう。この時期は過去問の正答率は気にせず、「この内容は、試験ではこんな風に出題されているのか」ということを知るつもりでトライしてみてください。

力の入れ具合を数値化するとしたら、テキスト7:過去問集3の具合です。

・実力養成期(7~8月の2か月)

宅建試験で問われる知識について、「基礎力養成期」で最初から最後までやってみたら、次の「実力養成期」ではそれら知識の習得に励むことになります。

具体的には、過去問集に掲載されている過去問を解きながら、不足している・不正確な知識をあぶり出し、その1つ1つを確実に習得していきます。

「基礎力養成期」は「テキストの学習から開始し、その後に過去問集へ行く」という学習の順序でしたが、「実力養成期」では順序が逆になります。過去問集の過去問を解いてみて、分からない・あやふやなものがあったら、その都度テキストに戻って確認するというやり方です。

このような学習の仕方になりますから、力の入れ具合を数値化すると、テキスト3:過去問集7の具合になります。過去問集が主役の時期になると考えるといいです。

・直前対策期(9~10月試験日の1か月半)

試験が近いこともあり、この時期は、試験に向けて仕上げを行うことになります。「直前対策期」は、主にこれまでやってきたことのなかで、できていないことや覚えきれてないこと等を突き詰めていくことになります。

例えば、テキストで覚えてない表や説明内容があれば、そこに集中して取り組みます。また、過去問集掲載の過去問で未だ解けるようになっていないものがあれば、それが解けるように繰り返す等トライします。
また、模擬試験(模試)もこの時期に実施されます。これまで培ってきた実力がどこまで通用するのかを計るためにも、模試を受験してみましょう。普段とは違った問題や不慣れな科目順に触れる等することで、多くの気づきを得ることができます。

模試は受験したらその場で自己採点し、普段使っているテキスト・問題集にフィードバックする等して模試の経験をしっかりと活かしましょう。

次に、夏開始(7月頃スタート)の場合以下のようになります。

・基礎力養成期(7・8月の2か月間)

春開始(4月頃)の方たちと同様、「テキストを使って試験で問われる知識を学んでいく」ことに変わりありません。しかし、夏開始の方の場合、「基礎力養成期」として割り当てる日数が限られています。そのため、春開始の方たちとは少し違った“工夫”が必要です。

具体的には、「少し薄いテキスト・過去問集を選ぶ」というものです。例えば、春開始の方たちが「1科目1冊」で学んでいるとしたら、夏開始の方は「全科目1冊」になっているテキスト・過去問集を選択するという具合です。こうすることで、テキスト・過去問集をいわば“圧縮”して、必要となる学習時間の“圧縮”を図ります。

こういう話をすると、「それで足りるんですか?」と尋ねられることがあるのですが、夏開始の方が最も避けるべきなのは「知識を網羅する(隙をなくす)」ではなく「最後まで到達する」です。時間切れになって科目の半分しか終わってませんとなれば、試験に合格することはまずあり得ませんからね。

・実力養成期(9月の1か月)

「実力養成期」にすべきことは、基本的に春開始の方たちと変わりません。「基礎力養成期」に学んだ知識の習得に努めます。

また、この時期には模試が実施されますから、模試も受験することとしましょう。ただし、まだ知識の習得中ですから、受験する回数はそれほど多く設ける必要はありません。せいぜい1~2回くらいで十分です。

2週間ごとに受験するとして、「13日はテキスト・過去問集の復習をし、最後の1日で模試を受験する」を1セットと考えると、バランスを崩すことなく模試を受験できます。

なお、「基礎力養成期」で「少し薄いテキスト・過去問集」を選びました。なので、どうしても模試では「知らない・見たことがない知識」が出てきます。そのような場合には、模試の解説集を使って、その都度覚えるようにしてしまいましょう。

・直前対策期(10月の試験日までの約半月)

最後に「直前対策期」です。この時期も時間が限られていますから、やることを徹底的に絞ります。

具体的には「テキスト・過去問集・模試」の復習に絞り、それらから出題された場合には絶対に点数を取るつもりで準備しましょう。限られた期間・学習時間ですから、この半月は集中して過ごしてください。

テキストや過去問集は常に持ち歩き、時間が少しでも空けばそれらを開いてその場で勉強する。それくらいのストイックさが、この時期は必要です。

「絶対に合格するんだ」という意志を、その態度・行動で示すつもりで、お過ごしください。

試験科目ごとの勉強方法や勉強順、勉強時間

宅建試験を受けるうえで、学習の順番は非常に重要です。

そして勉強する科目の順番については、権利関係→宅建業法→法令上の制限→税その他という順番で勉強するのがおすすめです。

(以下で「勉強時間」を挙げていますが、これは「基礎力養成期」「実力養成期」「直前対策期」の合計時間のことで、全体で約300時間使うと仮定して挙げています。)

1 権利関係(勉強時間:90時間)

まず最初に権利関係を勉強する理由は、権利関係の配点が高いことに挙げられます。

権利関係は最も範囲が広く、難しいことから、多くの受験生が苦労する科目です。

しかし、配点が高い以上、権利関係を無視することはできないので、難易度が高い以上、早くから対策を講じておく必要があります。

権利関係は、やることが多い科目ですが、1つずつ確実にクリアしていくような勉強の仕方が重要です。

学習するのにあたっては、「最初から細かなところに立ち入らないこと」が肝心です。

例えば、「〇年」とか「△か月」といったような数値であったり、表で整理されている項目を全部覚えようとしたりすることは、最初の段階(「基礎力養成期」のあたり)に努める必要はありません。

いかんせん権利関係はやることが多い科目ですから、そんな1つ1つをいちいち立ち止まって覚えようなんてしていると、あっという間に時間がなくなってしまいますから。

2 宅建業法(勉強時間:90時間)

宅建業法は全50問中20問も出題され、最も配点が高く、宅建試験の合格のカギとも言えるとても重要な科目です。

そして、宅建業法は過去問からの出題も多く、過去問を活用した学習が極めて重要な科目といえます。

弱点を作らず正確に覚えることを意識して、高得点をとれるようにしましょう。

過去問を活用した学習が有効ですから、他の科目以上に過去問集を積極的に用いてください。

問題を解きながら覚えていくほうが合っているという方は、むしろ過去問集を使ってインプットをガンガン進めてくれても構わないくらいです。

3 法令上の制限(勉強時間:80時間)

法令上の制限は配点があまり高くありません。

しかし、法令上の制限は重要な項目が繰り返し出題されるという特徴があり、こちらも過去問での学習が大事になってくる科目です。

出題数は多くないですが、高い正解数を目指す必要があり、ほかの受験生と差別化を図る上でも重要な科目であるということができます。

勉強する順番は、全科目のなかで3番目ではありますがしっかり勉強する必要性は高い科目です。

とはいえ、法令上の制限は専門用語も多く、テキストの内容を読み進めるのにも苦労する科目です。

新しい用語が出てくる度、例えば付箋を付けておく等することで、後ろの箇所で用語の意味が思い出せないときにもすぐ戻れるようにしておく等といった工夫が必要です。

4 税その他・免除科目(勉強時間:40時間)

税その他は、例年3問の出題です。手を広げすぎないように学習しましょう。

あまり時間をかけず短時間で要点のみを押さえるような学習方針をとり、過去問による問題演習を大切にすることがポイントです。

専門用語を正確に理解・記憶することも必要です。

独学が難しいと感じたら予備校を利用するのも手

前章では宅建試験に独学で合格するための効率の良い勉強法について解説してきました。

「勉強するだけでも色々と気にしなければならないのに、他にも気にしないといけないことがあるなんて……。」と思った方は、受験指導校(予備校)を利用することもご検討ください。

そういう“面倒くさいこと”を代わりにやるのが、受験指導校(予備校)の役目です。

面倒くさいことはすべて受験指導校(予備校)にやってもらい、受験生の皆さんは、宅建の合格に必要なことだけをひたすら実行するのに努めましょう。

独学と通信講座のメリット・デメリットについて

補足となりますが、独学と通信講座でのそれぞれのメリット・デメリットを紹介いたします。

どちらで学ぶか悩まれている方は参考にしてみてください。

まずは、独学のメリットですが、やはり費用が安いことです。

教材費以外は基本的に料金がかからないため、値段を抑えたい方などには独学がおすすめです。

また、デメリットに関しましては、一人で勉強を行うため、継続して勉強する意思を保つ必要があります。

一方、通信講座のメリットにつきましては、わからない部分は講師に質問できるため学習が捗ります。

また、デメリットに関しましては、独学とは逆に費用が高いこととなります。

わからないところはすぐに講師に聞けたり、独学でやるよりもモチベーションが保ちやすい等のメリットも多いため、決して高すぎるという訳ではないため、効率良く学びたい方は通信講座がおすすめです。

なお、予備校といっても様々な学校があります。以下のコラムでは主要な予備校についてその特徴などをまとめています。合わせてご覧ください。

まとめ

宅建の勉強時間・勉強法や独学の難しさに関する解説は、以上となります。

このコラムでは、

  1. 宅建は独学で合格可能
  2. とはいえ計画性がない人などは難しい
  3. 効率よく勉強するには適宜過去問集を利用するなどする
  4. 独学が難しいと感じたら予備校を利用するという手も。

という点を中心に解説してきました。

宅建は、例年20万人以上の方が受験申込みをする超人気資格です。

それほど人気なのは、就職・転職等キャリアアップの手段としても有効ですし、他の資格へのステップアップにも用いることができ、非常に使い勝手のよい資格だからです。

今回のコラムを参考にしていただき、ぜひ宅建の合格を勝ち取ってください!

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この記事の著者 林 裕太講師

2007年に行政書士試験に合格し、大手資格予備校で長年行政書士試験の受験指導を行う。

初学者向けの入門講座から、受験経験者を対象とした上級講座まで幅広く講座を担当。

本試験の出題傾向を緻密に分析した上で、初学者・受験経験者問わず、少しでもわかりやすく、点をとりやすくなるような講義とテキスト作りに心血を注ぐ。

また、様々な資格試験に精通する「資格マニア」でもある。

アガルートアカデミーでは、行政書士試験だけでなく、公務員試験(法律系科目,社会科学等)、

宅地建物取引士試験、司法試験(一般教養科目対策)、ビジネス実務法務検定®試験の指導も行う。

林 裕太講師の紹介はこちら

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