測量士試験にチャレンジしようと思っている方で、「地図編集」をどう学習していくか、勉強の方法で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「地図編集」は、測量士試験では地図の投影法や図法、地図記号など覚える項目が多い分野です。今回は、「地図編集」の基本情報と勉強法について説明します。

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「地図編集」科目とは?

測量士試験において、「地図編集」は午前試験の出題科目の一つです。

試験では、必ず3問は出題されます。

文章の理解力で正答できるため、内容を理解して勉強しましょう。

測量士試験での出題内容としては、地図編集について定義や測量方法についての記載がほとんどです。「地図編集」の文章の内容について覚えることが大切だといえます。

地図編集とは、既存地図を編集することで、新しい地図を作成する方法です。

ちなみに、地理情報システムの発達により、デジタルデータ化された既存地図を使うことも多くあります。

例えば、国土地理院が出している基盤地図情報では、全国の位置や標高などの数値情報をもっています。

つまり、全国どこの地図でも作成できて、編集も自在に出来るすごい技術だということです。

その基盤地図情報の精度は、標高は約1m、水平は約2.5m程度(都市計画区域内)といわれています。直接工事に使用するのは難しいです。

ただし、情報の補助として測量などにはとても役に立つ情報でしょう。

そのため、作業日数が大幅に短縮され、現在の測量業では必要不可欠な測量方法です。

近年の測量業務をするのに必要な知識であるため、しっかりと勉強をしましょう。

「地図編集」の勉強法

「地図編集」は平面地図を理解する分野です。

そんな、「地図編集」を難しく感じている人もいるでしょう。

そこで勉強法について解説します。参考にして取り組んでみください。

1.地図編集の基礎的な単語と意味をおさえる

地図編集では、投影法、図法、特殊な専門用語が多く出てきます。

単語とその意味をおさえることは地図編集の基礎を理解する上でとても重要です。

しかし、参考書を全て覚えるにはかなりの時間が必要となります。

そこで、測量士試験で頻出の単語を重点的に覚えることでかなりのスピードアップになり、おすすめです。

測量士試験の頻出として、投影図法とその説明があります。一例として、

正距図法

「正距図法」は、地球上とこれに対応する地図上の距離の比が正しく表される図法です。

正角図法

「正角図法」は、地球上の1点から任意の方向に引いた方向線のなす角と、地図上のこれに対応する角とが等しく表される図法です。

正積図法

「正積図法」は、地球上の任意の範囲の面積が,縮尺に応じて地図上に正しく表示される図法です。

メルカトル図法

「メルカトル図法」とは、円筒図法の1つで、全ての航程線は直線となっています。

UTM図法

「UTM図法」(ユニバーサル横メルカトル図法)は、地球上の北緯84度から南緯80度までの地域をガウス・クリューゲル図法で投影しています。


これらの単語は測量士試験の虫食い問題や正誤問題などに頻出するため、意味と結びつくように勉強をしましょう。

特に、基本となる「正距図法」と「正角図法」、「正積図法」の問題はポイントは同じでも表現を変えてくることが多いため注意が必要です。

例えば、下記の説明も正解です。

「正角図法」の表現を、地球上と地図上との対応する点において、任意の2方向のきょう角が等しくなり、ごく狭い範囲での形状が相似となる図法です。

要は、球面体の地球を無理やり角度の同じ平面地図にするために、ごくわずかな歪みが生まれ、実測とは合わない所がある図法です。

という主旨に基づいた問題が出ることから、毎回同じ表現ではないということです。

用語を正しく理解することが、合格への近道となるためしっかりと覚えましょう。

2.頻出問題の電子地形図(地図情報レベル 25000)の読み取りをおさえる

近年の頻出の問題文では地図情報レベル 25000の電子地形図の読み取りがあります。

引用:平成30年測量士試験問題(NO.21)

例えば、このような電子地形図 25000 の1図面から問題が出題されますが、

  • 建物から建物までの距離 
  • 建物の経緯度を特定
  • 水準点から水準点までの斜距離
  • 地図記号の理解する

など図面を読み取る力を要求されます。

まず、建物間の距離であれば地図の下部にあるスケールバー(距離を表示したライン)があります。

次に、経緯度の特定は4隅に書かれた経緯度から推測して建物の位置の経緯度を割り出します。 

スケールバーと座標は定規などを使用するとしっかりと測れるためおすすめです。

このように、読み取れば答えがわかるものも多いのが現状です。

また、応用として水準点間の斜距離は、スケールバーから水平距離(底辺)と水準点間の標高(高さ)が記載があるため、ピタゴラスの定理で斜距離(斜辺)求める事が出来ます。(斜辺²=底辺²+高さ²)

また、試験問題としては、学校(文)から寺(卍)までの距離など、指定の建物は地図記号が選ばれます。そのため、地図記号を知っておく必要があります。

比較的新しい地図記号は出題されやすい傾向にあるため注意しましょう。

勉強方法としては、

  • 地図帳から実際に測ってみる
  • サイトなどの地図記号表を見て覚える
  • 過去問にある地図を読み取ってみる

という方法がとても効率的です。

電子地形図25000の1を適切に読み取ることが合格への近道となります。

【試験科目ごとの勉強法はこちら】
測量に関する法規及びこれに関連する国際条約
多角測量
汎地球測位システム測量
水準測量
地形測量
写真測量
地図編集
応用測量
地理情報システム

関連記事:【測量士の勉強法】午前試験(択一式)・午後試験(記述式)それぞれ解説

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この記事の監修者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師 (講師紹介はこちら

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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