測量士資格試験の「水準測量」について、どのような科目か、その重要度また、どの程度の学習量が必要か悩まれる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

これから測量士資格試験を勉強する方や、すでに勉強されている方むけに測量士資格試験科目の「水準測量」についての概要や、勉強法について紹介します。

また、その知識がどのように実務につながるのかについてまとめています。

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「水準測量」科目とは?

水準測量とは、国で管理する水準点を基準として標尺と水準機器を使用し、標尺の目盛りを読み、その差から高低差を求めてある地点の標高を求める測量です。

水準測量の重要性は非常に高く、災害の多い日本において、標高の差を求めることによって浸水する可能性がある地域やハザードマップの作成に役立っています。

また、建設現場においても局所的に基準となる標高を定めて、その基準からの高低差を求めて建築物の高さなどを現場に落とし込んでいます。

そのため、測量作業に携わる人であれば、必ずといっていいほど必要となる測量知識のひとつです。

測量士試験では、例年3~4問が出題され、水準測量の一般的な知識、誤差に関する知識や計算問題が出題されています。

難易度としては、計算問題などもありますがパターンが決まっているものが多く、過去問などを繰り返し学習をして理解できるようになれば、得点しやすい科目です。

学習の始めは、イメージがしづらい計算問題も繰り返し図を描いて学習することによって理解がしやすくなり、実務でも図を描けるようになり作業がはかどります。

「水準測量」の勉強法

水準測量は、作業工程・方法についてと使用機器の特徴に関して理解する必要があります。

また、水準測量の観測方法についてもどこを基準として観測して、観測した値がどこからの値なのか、知りたい標高はどこなのかなどの情報を図に書けるようにすると学習がはかどります。

1 測量作業規程の準則による作業工程イメージできるようになる(2h)

作業工程が試験で直接出題されることはあまりありませんが、学習しておいて全体の作業をイメージできるようにしておくとよいでしょう。

2 測量方法と計算方法を図を描きながら学習する(10h)

水準測量は、直接水準測量と間接水準測量に分類されます。

・直接水準測量は、レベルと標尺を用いて、直接高低差を観測する方法

・間接水準測量は、トータルステーション(TS)を用いて間接的に計算し高低差や標高を求める方法

水準測量の問題は、文章で出題されることが多く、図を描いてイメージができないと解答できないものも多くあるため、各測量方法と計算方法を図を描きながら学習することをオススメします。

3 水準測量に用いられる機器と特徴は過去問を繰り返す(5h)

近年では、GNSS測量機を用いた水準測量に関しての問題が例年出題されているため、レベルと標尺を使用して作業する方法に加えて、GNSS測量の特徴についても学習する必要があります。

また、水準測量の誤差への対策についての出題もされるため、過去問を繰り返し学習して対応できるようにしておきましょう。

4 計算問題は過去問を確実に解答できるようにする(10h)

標準偏差を求める問題再測すべき路線番号を求める問題例年1~2問出題されています。

計算パターンが決まっている事が多いため、過去問の計算問題を確実に解答できるまで学習をすることによって得点しやすいと思います。

観測方程式の出題は、測量士試験の中でもトップレベルに難解な分野ですが、式の途中の穴埋め問題などが出題されることもありますので、計算結果だけでなく、計算途中の式の意味についても学習しておくと良いでしょう。

5 渡海水準測量は概要を学んでおく(1h)

渡海水準測量については、それ自体が出題されることは少ないですが、概要を学習しておくと文章問題で得点しやすくなるでしょう。

【試験科目ごとの勉強法はこちら】
測量に関する法規及びこれに関連する国際条約
多角測量
汎地球測位システム測量
水準測量
地形測量
写真測量
地図編集
応用測量
地理情報システム

関連記事:【測量士の勉強法】午前試験(択一式)・午後試験(記述式)それぞれ解説

まとめ

「水準測量」科目とは?

  • 国で管理する水準点を基準として標尺と水準機器を使用し、標尺の目盛りを読み、その差から高低差を求めてある地点の標高を求める測量
  • 測量士試験では、例年3~4問が出題
  • 水準測量の一般的な知識、誤差に関する知識や計算問題が出題
  • 比較的得点しやすい科目

「水準測量」の勉強法

  • 測量作業規程の準則による作業工程イメージできるようになる(2h)
  • 測量方法と計算方法を図を描きながら学習する(10h)
  • 水準測量に用いられる機器と特徴は過去問を繰り返す(5h)
  • 計算問題は過去問を確実に解答できるようにする(10h)
  • 渡海水準測量は概要を学んでおく(1h)

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この記事の監修者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師 (講師紹介はこちら

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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