このコラムでは、測量士試験における過去問の重要性を示しつつ、効率的に問題を解く力を身につける方法を解説していきます。

また、過去問でも勉強方法、テキストの活用法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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測量士試験に合格するには過去問の充分な演習が必要

測量士試験は、難関試験と言われています。

試験の難しさには色々な尺度がありますが、範囲が広く、合格率が10%前後の絶対評価の試験である測量士試験は、間違いなく難関試験といえるでしょう。

ただし、測量士試験には傾向があり、実は、過去問の論点をしっかりと学習することができれば、現実的に合格に到達することができます。

こちらの合格率のコラムでも言及していますが、比較的過去問が繰り返し出題されやすい「午前試験」と「午後試験の必須問題」が合計1000点あるため、合格点である910点を超えるには、過去問の充分な演習は、測量士試験合格の絶対条件となります。

過去問での勉強方法

それでは、具体的に、どのように過去問を使って学習をしていけば良いのでしょうか?

まず、測量士試験の出題の特徴として、国土地理院の問題作成方針でも公開されているように、「公共測量等の実際の現場で活用されることが少なくなった測量技術に関する問題」は出題されません。

よって、あまり古い問題まで手を広げる必要はありません。

一方、作業規程の準則は改訂が多くされるため、しっかりと受験年度の法改正に対応した学習を心がける必要があります。

具体的には、過去5年分は、法改正に改訂した上で学習しておく必要があります。

改訂は特に測量士試験では重要です。改訂自体が問題になることも多々あります。

一方で、「時間がかかったとしても正確な答えが導ける。」ことを重視する試験となっているため、それほど早く問題を解くことは意識する必要はありません。

時間をかけてでも正確な答えを出せるようにすることが重要です。

過去問が繰り返し出題されやすいということは、同じ論点が異なる視点(文章問題)や異なる数値(計算問題)で出題されるということを意味しています。

ただ漫然と解くのではなく、パターン化することで、繰り返し出題されやすい特徴をうまく活かした過去問の学習をすることができます。

過去問とテキストとの付き合い方

テキストは、過去問をパターン化するのに最適なツール

過去問をパターン化するのに最適なツールが、実はテキストです。

過去問を解くことができるよう構成されたテキストは、内容それ自体が過去問のパターンの辞典になっています。

さらに、テキストは、体系的に編集されているため、パターン化した過去問をさらに体系的に並べているとも言えます。

これは、実は、テキストこそ、過去問の繰り返しに終始してしまう測量士試験の学習の救世主であることを示しています。

ある程度過去問の学習が進んだら、もう一度テキストに戻る

テキストで過去問の解き方・考え方を学んだ後、過去問の繰り返し学習に着手される方がほとんどだと思いますが、ある程度過去問の学習が進んだら、もう一度テキストに戻ってみてください。

最初にテキストを見た景色とは驚くほど違うと思います。

過去問を解いてみて、分からないところがあったらテキストに戻るという方は多くいらっしゃいます。

でも、本当にテキストが真価を発揮するのは、知識の整理です。

過去問が解けるようになってからテキストで身に付いた知識を整理することで、知識がパターン化・体系化し、より定着し、本試験で使える知識に昇華します。

「過去問だけできれば合格する」のではなく、「過去問の知識だけでも使える知識になっていれば合格する」ですので、是非、テキストを上手に使ってみてください。

中山が担当しているアガルートの測量士試験対策講座は、午前・午後すべての過去問で出題されている論点を網羅しているため、すべての過去問を自力で解くことができるようになります。

午後の選択科目も含めたすべての過去問の知識がパターン化・体系化しているテキストになりますので、知識の整理に最適です。

もちろん、過去問も含めて法改正も完全対応です。

難関試験と言われる測量士試験ですが、合格するための道筋はしっかり示しますので、是非、チャレンジしてみてください!

測量士の過去問と解答(例)5年分!

ここでは過去5年の測量士試験の過去問と解答例、そして解答用紙を掲載します。

なお、この章では「解説」は掲載していません。解説については次の章を参考にしてください。

実施年度午前(択一式)午後(記述式)
令和6年(2024年)問題 解答一覧問題 解答例 解答用紙
令和5年(2023年)問題 解答一覧問題 解答例 解答用紙
令和4年(2022年)問題 解答一覧問題 解答例 解答用紙
令和3年(2021年)問題 解答一覧問題 解答例 解答用紙
令和2年(2020年)問題 解答一覧問題 解答例 解答用紙

測量士の過去問の解説を見る方法

前の章では、公式に提供されている測量士試験の過去問の問題と解答のみを掲載しました。

一方、公式として解説文は提供されていません。

そのため、問題の解説を確認したい場合は各種予備校などが提供しているものを見る必要があります。

以下では、無料のもの、有料のものを含め過去問の解説を見る方法をチェックしていきましょう。

【無料】Youtubeなどの解説動画を見る

YouTubeでは、予備校や個人が過去問の解説動画を無料で提供している場合があります。

例えば、オンライン予備校アガルートアカデミーの場合、実際に講座を担当している中山講師による測量士試験の総評動画があります。

部分的ですが、いわば過去問を解説しているともいえるでしょう。

また、中には個人でも解説動画をあげている人もいるようです。

ただし、不正確な情報が含まれる場合も考えられる中、比較的正確性が高いと考えられる有料のものを見る方が無難であるとも考えられるでしょう。

【有料】日本測量協会の過去問集を購入する

各種予備校では、さまざまな試験種にて解説付きの過去問集を販売しています。

一方、こと測量士試験に関しては、そういった解説付きの過去問集がほぼ出されていません。

そのような中、公益財団法人 日本測量協会がこちらにて過去問集を販売しています。

ただし、以下のコラムでアガルートアカデミーの中山講師が指摘しているように、この問題集の内容はかなり難解です。

そのため、以下で見る「予備校の過去問解説講座」を利用するのが無難であるといえるでしょう。

※関連コラム:測量士のおすすめテキスト・問題集・参考書・過去問集を紹介!

【有料】予備校の過去問解説講座を利用する

各種予備校では、過去問解説講座を提供している場合もあります。

こと測量士試験においては、オンラインのアガルートアカデミーが過去問解説講座(午前試験・午後試験)を提供しています。

また、この過去問解説講座も含まれる合格総合カリキュラム/フルも提供されています。

ぜひご検討ください。

アガルートでは体験受講が可能!

測量士試験の過去問については、公式で問題と解答例などが提供されています。ただし、解説に関しては公式からの提供がありません。

問題の解説を見たい場合は、YouTubeや過去問集を活用する必要があります。また、予備校の過去問解説講座を利用するのもおすすめです。

過去問解説講座の購入にあたっては、まず体験受講することで講座の雰囲気を知るという方法もあります。

アガルートアカデミーは資料請求を行うことで、無料で体験受講をすることも可能です。

測量士試験のカリキュラムにおいては、合格総合講義 第3章 多角測量の講座を無料で体験できるようになっています。

講座の購入を迷っている方は、まず体験受講からでも試してみるのはいかがでしょうか。

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この記事の著者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師 (講師紹介はこちら

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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