大学生は司法書士短期合格に有利!メリットと両立するためのポイント
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大学生の中には、在学中に司法書士の資格取得を目指す人もいるのではないでしょうか。
在学中に合格を目指すことにはどんなメリットがあるのか、学生生活との両立が可能か等は気になるところです。
この記事では、大学生が司法書士試験合格を目指す場合のメリットや大学生活との両立のポイントなどについて解説します。
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司法書士とはどんな仕事?主な業務4つ
大学生にとって司法書士はあまりなじみのない存在かもしれません。
司法書士は、法律系の国家資格で、具体的な業務としては主に以下のようなものがあります。
登記申請業務
登記申請業務は司法書士のメイン業務です。
登記には、大きく分けて不動産登記と商業登記があります。
不動産登記は、たとえば土地を買った場合に、自分が土地の所有者であるということを公にするために、土地の所有者として住所や氏名、取得した原因などを登録する手続きです。
商業登記は、たとえば会社を設立した場合に、会社の存在を公にするために、会社の社名や事業目的、本店の場所、役員の氏名などを登録する手続きです。
登記の目的は、その内容を公示すること、つまり見ようと思えば誰もが見ることができる状態にすることです。
登録(登記)された情報は、登記事項証明書(いわゆる登記簿謄本)を取得することにより、誰もがその内容を知ることができます。
成年後見業務
認知症などで判断能力が低下した人や精神障害や知的障害がある人は、自分で契約をしたり財産管理をしたりすることが困難な場合があります。
これらの人が自ら契約の主体となった場合、必要のない物を高値で売りつけられたり、土地などの貴重な財産を安値で買われてしまうといった可能性があります。
そこで、このような人たちの権利を守るために、司法書士が法定代理人である成年後見人になり、本人に代わって契約の締結や財産の管理などをします。
悪徳商法などから被後見人の財産を守る重要な仕事です。
相続関係業務
相続関係業務は多岐にわたります。
相続対策として遺言書を作成したり、民事信託の契約書を作成したり、相続が発生した後に遺言書の検認手続きをしたり、遺産分割協議書を作成して相続登記を申請するなど、相続開始前、開始後の各種の手続きを行います。
裁判業務
認定試験に合格した司法書士は、簡易裁判所(訴額140万円以下)における裁判で、弁護士と同様に訴訟代理人となることができます。
原告側、被告側どちら側につくこともあり、特に不動産の明渡し訴訟、過払い金請求訴訟、貸金返還請求訴訟などにおいて司法書士が活躍しています。
大学在学中に司法書士合格を目指すメリット3つ
大学在学中に司法書士試験合格を目指すことには、多くのメリットがあります。
主なメリットは以下のとおりです。
- 短期合格を目指す上で圧倒的に有利
- 卒業後の選択肢が広がる
- 将来転職する際にも有効
1.短期合格を目指す上で圧倒的に有利
司法書士試験は、受験科目が11科目と多く出題範囲が広いことが特徴の試験です。
司法書士試験が難関試験とされる要因は、抑えなければならない知識の膨大さにあります。
試験に合格するためには、その膨大な知識を満遍なく記憶に定着させる必要があります。
鍵となるのは、『暗記力』と『時間の確保』です。
大学生であれば、この2点において、社会人に比べ圧倒的に有利といえます。
大学生の場合、若くて記憶力が高く、頭も柔軟です。
大学受験から時間が経っておらず受験勉強のコツや感覚が残っているため、自身の学習スタイルを早期に確立することもできます。
また、司法書士試験の合格までには少なくとも3000時間が必要といわれていますが、この時間を確保する点でも、フルタイムの仕事を抱える社会人受験者に比べ、はるかに有利です。
もちろん、社会人になってからも当然合格を目指すことは可能です。
ただし、司法書士試験は合格率5%程度の難関資格であり、社会人が働きながら合格を目指すのは簡単なことではありません。
多くの職場では、毎日定時で仕事を終えられるものではなく、仕事上の疲労やストレスも多いため、難関資格の受験勉強と両立するのはとても大変です。
社会人合格者の中には、合格までに10回以上受験したという方は珍しくありません。
短期合格を目指すのであれば、大学生であることには大きな優位性があります。
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司法書士試験は、国家資格の中でもトップクラスの難易度と言われ、合格率は4~5%程度です。合格に必要な勉強は、3000時間以上が目安となります。
2.卒業後の選択肢が広がる
司法書士試験に合格することで、卒業後の進路の選択肢が広がります。
卒業後にすぐに司法書士として働くこともできますが、司法書士資格があることをアピールポイントにして大手企業などへの就職を目指すこともできます。
以前は司法書士有資格者の進路は司法書士事務所というのがお決まりでしたが、最近はそればかりではありません。企業内で活躍する司法書士(組織内司法書士と呼ばれます)も増えています。
実は企業の法務部で携わる仕事の多く、株主総会の運営、株式の発行手続き、定款規定の変更、合併や会社分割などはいずれも司法書士試験で学習する内容です。
司法書士資格は、法務職を希望する人にとっては強力なアピールポイントとなることでしょう。
また、独立志向の強い人であれば、在学中に司法書士事務所でアルバイトなどをして、卒業後すぐに独立開業を目指すことも可能です。
3.将来転職する際にも有効
在学中に司法書士資格を取得し、その後希望する司法書士事務所や企業に就職をしたとしても、将来的には転職を考える時期がくるかもしれません。
実際に、新規大卒就職者の約3割が、就職後3年以内に離職しています。
通常、転職を希望したとしても、なかなか思い通りにはいきません。
年齢を重ねれば重ねるほど、キャリアや実績、スキルを求められるためです。
そこで、多くの方は一念発起をして難関資格の取得を考えます。30歳になったのを機に、はじめて資格取得を考えたという様な方は非常に多くいらっしゃいます。
しかし、前述しましたとおり、仕事と受験勉強を両立させることは簡単なことではありません。資格をなかなか取得できず、一方で転職も果たすことができないという状態に陥りがちです。
その点、在学中に司法書士資格を取得しているのであれば、転職の際に改めて資格を取得する必要もありません。
転職活動をスムーズに進める上でも、司法書士資格は大きな武器となり得ます。
学校と両立するためのポイント3つ
大学生活との両立ができるのかは気になるところです。
結論から言うと、簡単とは言えませんが多くの人にとって両立は可能です。
両立するためのポイントをご紹介します。
- スケジュール管理をしっかりとする
- 予備校を利用すると効率的
- 長期休暇などを活用する
1.スケジュール管理をしっかりとする
大学生は、多くの場合自分で希望する講義を受講してスケジュールを組むことができるでしょう。
アルバイトをしている場合も、通常は自分が希望するシフトでの勤務となるでしょう。
自分の一週間のタイムスケジュールをしっかりと把握し、勉強する時間を定期的に確保することが大切です。
また、無茶な計画を立てるとかえって長続きしなくなってしまうため、現実的に実現可能なスケジュールを立てることが重要になります。
スケジュールを把握したうえで、授業やアルバイト、サークル活動などが立て込んでおり、受験勉強の時間を十分確保できない状況であれば、時間的な余裕ができるまで受験勉強を保留するのも選択肢の一つです。
自分の中で優先順位をしっかりとつけましょう。
2.予備校を利用すると効率的
司法書士試験は合格率5%程度の難関資格なので、独学で勉強して短期合格を目指すのは非常に難しいと言えます。
大学生の場合、本業である大学の授業を疎かにするわけにはいかないため、司法書士試験の勉強については予備校の講座を利用して効率的に行うのがおすすめです。
予備校では、合格に向けた無駄のない勉強のカリキュラムを組んでいるため、自己流で試行錯誤するよりも効率的に学習を進めることができます。
3.長期休暇などを活用する
大学生の場合、夏休み期間などの長期休暇があり、集中的に勉強をする時間を確保することができます。
学部やゼミなどによって忙しい時期は異なりますが、長期休暇や授業が忙しくない期間を活用して勉強を始めるのがおすすめです。
勉強を始める時期にスタートダッシュを切れないと、その後の勉強もスムーズに進まない可能性があるため、ある程度まとまった時間を取れるタイミングで勉強を始めるのがおすすめです。
まとめ
大学生が司法書士試験を目指すことには多くのメリットがあり、卒業後の選択肢を広げるためにも挑戦する価値は十分にあるでしょう。
自分のスケジュールを把握したうえで、勉強時間をある程度確保できる状況であれば、ぜひ前向きに検討してはいかがでしょうか。
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▶資料請求して特典を受け取るこの記事の監修者 竹田 篤史講師
竹田篤史講師
社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。
短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。
これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。
自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。
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