このコラムでは司法書士試験における司法書士法の勉強方法について解説いたします。

司法書士法とはどのような科目なのか、出題傾向や特性、配点にも触れますので参考にしてください。

司法書士試験における司法書士法について

司法書士法とは

司法書士法は、司法書士の業務について扱う法律です。具体的には、司法書士法の目的、司法書士の職責、司法書士の業務、司法書士の資格、司法書士法人、司法書士の欠格事由といったことを学習することになります。

出題形式と配点

司法書士試験において、司法書士法は、筆記試験の午後の部、多肢択一式で1問(3点)、及び口述試験で司法書士法の知識と理解が問われます。

出題傾向と特性

司法書士法の出題範囲は、司法書士の業務に関する事項が中心ですが、それ以外にも、登記に関する事項、司法書士法人に関する事項、懲戒に関する事項など、実に様々な出題がされています。

司法書士法は、筆記試験及び口述試験のいずれでも問われますが、口述試験では、司法書士の使命や職責など比較的レベルの高い問われ方がされているという点には注意が必要です。

司法書士法の勉強法

司法書士法は、他の試験科目との関連性がない科目です。そのため、司法書士法を勉強すれば他の試験科目の理解が深まるといったメリットはありません。

筆記試験では1問しか出題がされないため、端から学習しないという方もいます。

しかし、司法書士試験は1点で合否が分かたれる試験ですから、端から捨て問にするというのはお勧めできません。

また、司法書士法が出題されるのは、これから司法書士を目指す人たちに司法書士法に精通していてほしいという試験委員のメッセージでもあります。

したがって最低限の準備はしておくべきでしょう。

具体的な勉強法としては、テキストと条文(施行規則も含む)の読み込みと過去問演習をすれば足りるでしょう。

司法書士法は、司法書士試験において、いわゆるマイナー科目に属する科目です。

しかし、他のマイナー科目とは異なり、口述試験でも出題されることとなっており、注意することが必要です。

また、実際に司法書士となった後も、司法書士法の知識は欠くことができません。

上述の通り、対策としては、テキスト・条文の読み込みと過去問演習で足りますが、しっかりと理解することが大切だと言えるでしょう。

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この記事の監修者 竹田 篤史講師

竹田篤史講師


社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。

短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。

これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。

自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。

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