【司法書士試験】民事訴訟法の勉強法を解説
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今回は司法書士試験における民事訴訟法の勉強方法について解説いたします。
民事訴訟法の特性や出題傾向、配点についてなどについてもご説明するので、参考にしてみてください。
司法書士試験における民事訴訟法について
民事訴訟法とは
「訴えてやる!」
テレビドラマでよくこんなシーンを見かけます。
民事訴訟法とは、いわゆる裁判のやり方について定めた法律です。
言い換えるなら、お金の貸し借りや物の売買など私的領域に関する裁判において、裁判所及び当事者は裁判手続きをどのように進めていかなければならないのかという手続きを定めた法律です。
出題形式と配点
司法書士試験において民事訴訟法は、午後の部の多肢択一式試験で5問出題されています。
また、多肢択一式試験の配点は1問3点なので、民事執行法の多肢択一式試験で15点分出題されることになります。
出題傾向と特性
司法書士試験における民事訴訟法では、どちらかというと条文に関する知識が多めに出題されます。
司法試験においても民事訴訟法の出題がされますが、司法書士試験とは問題の性質が異なります。
司法書士試験は、民事訴訟の手続きに関するものが主に出題されます。
学説や判例に関する問題はあまり出題されません。
出題範囲は、民事訴訟法の全般に及びますが、とりわけ、少額訴訟など簡易裁判所に係る手続きがよく出題されます。
これは司法書士の実務に直接関わる分野です。
出題範囲が広く、かつ、身近な手続ではなく、手続の流れなどを想像しにくい科目なのでしっかりと時間を割いて対策をする必要があります。
民事訴訟法の勉強法
司法書士試験の受験者の多くは、民事訴訟法に苦手意識を持っています。
契約や相続といった身近な出来事を扱う民法とは異なり、裁判のルールである民事訴訟法は馴染みがなく、イメージがつかみづらいものだからです。
民事訴訟法は、手続法ですから、まず、手続きの全体像を把握した後、強制執行を完遂するまでの各種手続きの中で、今自分はどの段階の手続きの問題を解いているのか、逐一条文を確認しながら、勉強を進めていくと進めやすいと思います。
その際、聞きなれない法律用語が出てくると思うので、その都度、定義を確認していきましょう。
また、少なくとも、過去問で出題された問題については、繰り返し解き、正誤判断の理由も含め、完全に解答できる程度まで、学習の制度を高めておくことをおすすめします。
さらに、学習すべき知識量の多さ、午後の多肢択一式試験の出題数の量を考慮すると、試験直前期にまとめて勉強するのではなく、早いうちから学習に取り組むことをおすすめします。
なお、現実の民事裁判を傍聴してみて、現実にどのような手続きで進行しているのかを確認することは、あまり効果的ではありません。
現実の裁判では、書面で当事者の言い分がやり取りされることが多く、当事者がそれぞれどのような主張をしているのか、また、今どのような手続きをしているのか、傍聴人からはわかりにくいからです。
出題数や科目の難易度を考慮すると、民事訴訟法は、午後の多肢択一式試験の中で不動産登記法、商業登記法に次いで多い出題数であるため、民事訴訟法の学習の優先度は、他の主要でない科目の中では高いほうになります。
また、他の受験科目である民法、会社法、不動産登記法、商業登記法、供託法などの他の司法書士試験の受験科目とも密接に関連する法律で、試験に合格しはたらきはじめたら、関わることが出てくる可能性の高い法律なので、あまりおろそかにすることができない法律です。
司法書士試験における民事訴訟法は、年によって難易度にバラツキのある科目です。
少なくとも過去に出題実績のある問題であれば、確実に得点できるレベルに仕上げましょう。
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竹田篤史講師
社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。
短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。
これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。
自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。
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