できるだけ短期間で司法書士試験に合格したい!と思うのは当然のことですよね。
司法書士試験は合格率の低い難関資格なので、ただやみくもに自己流の勉強をしても合格するのは難しいです。

短期合格を目指すためには、その人個人の能力以上にどのような勉強方法を続けていくかが大切です。

この記事では、司法書士試験に短期合格するための勉強法や工夫、勉強の準備として必要なことなどについてわかりやすく紹介します。

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司法書士試験の勉強の準備

司法書士試験の勉強を始めるにあたり、準備した方がよいことについて紹介します。

目的・目標を明確にする

自分はなぜ司法書士になりたいのか、いつまでにどのような未来を思い描いているのか、できるだけ具体的なイメージを持つことが大切です

司法書士試験は難関試験で長期戦になるため、どれだけモチベーションを維持できるかどうかがとても重要です。

モチベーションがあるかないかで、受験勉強の取り組みの真剣さが全く変わってくるため、試験の結果を大きく左右します。目標を手帳などに記入して、こまめに見返して初心に帰るのもおすすめです。

勉強時間を確保する

司法書士試験に合格するためには、3,000時間以上の学習時間が必要だとされています。

そのため、勉強を始めるにあたり、自分の生活を客観的に見て1日どれくらい勉強時間を確保できるのか、1週間単位ではどの程度確保できるのかといったことを想定してみましょう。そして、スキマ時間も含めて勉強に使えそうなタイミングがないかを探り、できるだけしっかりと勉強時間を確保するように努めましょう。

関連コラム:司法書士試験合格に必要な勉強時間とは?勉強スケジュールを解説!

必要であれば家族や周りの人に話しておく

孤独で厳しい受験勉強を乗り越えるためには、周囲の理解があるかどうかもポイントになります。

勉強時間を確保するためには、家族の協力も必要になるため、自分の目標や夢を家族と共有して協力してもらえればベストです。

職場の人に打ち明けるかどうかはその人の置かれている状況にもよると思いますが、家族や親しい友人には自分の目標を伝えて応援してもらえるようにすると心強いでしょう。

【司法書士試験】短期合格のための勉強のポイント

司法書士試験にできるだけ短期で合格するには、勉強する際に次のことを行うのがポイントです。

  1. 情報を集約化する
  2. インプットとアウトプットをセットで行う
  3. 択一式問題と記述式問題の対策をセットで行う

1.情報を集約化する

司法書士試験の学習で大切なことは、あいまいな知識をなくし、正確な知識をいかに定着させることができるかです。

あやふやな知識が100あるよりも、完璧な知識が10ある方がはるかに得点に結びつきます。

そのため、色々なテキストや問題集で次々に新たな知識を得ようとするのではなく、自分が信頼できるテキスト、問題集に絞って、それを完璧に自分のものにすることが重要です。

テキストは、きれいな状態を保つ必要はなく、自分が必要だと思う追加情報、関連知識、対応する問題集のページなどをどんどん書き込んでいきましょう。

それにより、自分だけのカスタマイズされたテキストが完成します。

そのテキストを繰り返し何度も読み返しましょう。

問題集や過去問を解いていて疑問やあいまいな点があった時や、動画を聞き流していて分かりにくい点があった時など、常にテキストで確認する習慣をつけましょう。

2.インプットとアウトプットをセットで行う

司法書士試験の対策として、知識をしっかりと定着させるインプットの作業と、インプットした知識を得点につなげる問題演習のアウトプットの作業がセットで必要です。

これらの学習は、同時進行で進めていくことで、効率よく学習できます。

一つの項目の講義を受けたりテキストを読んだりしてインプットを行ったら、すぐに同じ項目の知識確認の問題演習を行いましょう。

できれば同じ項目に関する過去問まで解ければ万全です。

インプットとアウトプットは片方だけでは得点にはつながらないので、常にセットで行うことを意識して学習していきましょう。

本格的な問題演習をする時間的、精神的な余裕がないときでも、簡単な知識確認の一問一答形式の問題などは解いてみるのがおすすめです。

3.択一式問題と記述式問題の対策をセットで行う

択一式問題と記述式問題の対策はセットで行ったほうがよいでしょう

主要科目の不動産登記法、商業登記法は、択一式問題と記述式問題があり、記述式問題に苦手意識を持つ受験生も多いです。

記述式問題の対策は、それだけ単独で行ってもあまり効果がありません。前提となる知識をしっかりと定着させていなければ、申請書の書き方だけ覚えても意味がないからです。

そのため、たとえば不動産登記法の記述式問題の対策としては、民法や不動産登記法の択一式問題の知識を定着させたうえで、その知識と申請書がどのようにつながるのかを意識した勉強を行いましょう。

早くから記述式問題の対策が必要と思い、いきなり取り掛かってもほとんど意味がないので、ある程度択一式問題の知識が身についてから記述式問題の対策に取り組みましょう。

【司法書士試験】さまざまな勉強法・工夫

司法書士試験合格者は、それぞれのやり方で、工夫しながら勉強をしています。司法書士試験の勉強のポイントや工夫について、一部ご紹介します。

とにかく毎日講義を受ける

司法書士試験の対策は、毎日コツコツと地道な努力を積み重ねることが大切です。

講義は毎日視聴することを習慣づけてしまうのがおすすめです。

必ずしも講義だけに集中できない場合であっても、一定の時間、一定の学習範囲を必ずキープして受講するようにすれば、自然と知識のインプットができるようになるでしょう。

時間はある程度柔軟に考え、何時から何時までと固定しなくてもよいので、とにかく毎日続ける、という意識が大切です。

講義を聞き流す

講義を集中して視聴することも大切ですが、忙しい人にとって講義だけに集中する時間を確保するのは難しい日もあるでしょう。

そのような時は、他のことをしながらでも講義を流し続け、自然と耳から覚えて知識が定着するように、日常生活に講義を聞き流すことを取り入れてしまうのもひとつの手段です。

ただし、聞き流すだけでは完全な理解・知識定着は難しいので、集中して講義を受ける時間を作ることも必要です。視聴していて疑問点などがあれば、しっかりとテキストで確認しましょう。

同じテキストに集中する

司法書士試験対策のテキストは色々な種類があるため、次々に新しいテキストに手を出してしまう人がいます。

しかし、次々に新しいものに手を広げるよりも、同じテキストを繰り返し読み返して、完璧にマスターすることの方が有益です

司法書士試験はあいまいな知識では太刀打ちできない難しさがあるため、中途半端にあれこれ色々なところから知識を取り入れようとするよりも、信頼できるテキストに絞ってそれに集中することが大切になります。

隙間時間に勉強する

専業受験生以外は、毎日まとまった時間をとって勉強するのは難しいでしょう。そういう人でも、隙間時間を利用してコツコツと勉強時間を確保することが大切です。

机に向かわなくても学習できる方法を選択し、こまめにスキマ時間を活用して勉強する習慣を身につけましょう。

たとえば、通勤通学時間の移動中などであっても、通信講座を利用してスマホなどで講義を受けることもできます。移動中や家事をしながら講義を繰り返し視聴するのも有効な方法です。モバイル端末で視聴できる講座を利用したり、持ち運びできるコンパクトな暗記ツールを使うなどして、時間を無駄にせずに暇さえあれば学習できるような態勢を作りましょう。

まとまった時間はなかなか取れない人であっても、隙間時間であれば誰にでもあるはずなので、その時間を無駄にしないようにしましょう。

暗記の訓練をする

司法書士試験は、暗記しなければならない知識の量が膨大です。条文知識や判例、先例の知識など11科目について幅広い学習範囲の知識を暗記することが求められます。

暗記力が結果を大きく左右する試験なので、暗記するための工夫が必要です。

テキストでインプットしたらすぐに問題演習で暗記できているかこまめに確認したり、前日覚えた知識を翌日に再度確実に暗記できているかチェックするなどの対策が有効です。

無理のない計画で勉強する

司法書士試験は長期戦になるため、途中で挫折してしまう人も多いです。

そうならないためには、無理のない計画を立てて毎日コツコツと勉強を続けることが大切です

睡眠不足になるような学習計画や、休息時間が十分とれないような計画は結局のところ頓挫してしまうことがほとんどで逆効果です。

自分の生活リズムを把握したうえで、無理のない計画でコツコツと勉強を続けましょう。

短期合格のためには通信講座の勉強法がおすすめ

司法書士試験の短期合格を目指す人にとって、通信講座を利用することが非常に有効です

司法書士試験の合格までには、少なくとも3000時間の勉強時間が必要とされています。

多くの人が仕事や学校、家事育児などをしながら勉強することになるため、この時間をいかに確保するかが短期合格を目指すうえで重要です。

独学で自己流の勉強をする場合、テキスト選びや学習計画の作成を自分でしなければならない、疑問点があっても質問することができないといった不利なことが多いため、3000時間あって合格は非常に難しいです。

通信講座を利用して、モバイル端末などでいつでも講座を視聴できるようにすれば、仕事などの合間のスキマ時間を活用して、自分のライフスタイルに合わせた勉強ができます。

通学型の予備校と違い、学校に決まった時間に行く必要がないため、時間を無駄にすることがなく、また、費用についても通学型の予備校より低額です。

特に、アガルートの司法書士試験講座は、高い合格率を誇っており、全国平均の2.96倍のためおすすめです

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この記事の監修者 竹田 篤史講師

竹田篤史講師


社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。

短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。

これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。

自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。

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