「現在の仕事をすぐに辞めるつもりはないけれど、司法書士の資格に興味がある」「まずは副業として司法書士のキャリアを積んでみたい」「司法書士資格を活かして小遣い稼ぎをできないか」などと考えたことはありませんか。

最近脚光を浴びている副業ですが、資格を生かした副業で効率よく収入アップできたら理想的ですよね。実際、司法書士資格を副業に活用することは可能です。

この記事では、司法書士の資格を使った副業の方法や、そのメリット・デメリットについて紹介します

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司法書士の資格で副業することはできる

司法書士の資格で副業することは認められています

司法書士の仕事について規律する司法書士法では、兼業を規制する規定はなく司法書士を副業にすることが認められています。

実際に、少数ですが会社等に勤務しながら司法書士の資格で副業を行っている人もいます。

日本司法書士会連合会「司法書士白書2021年版」によると、Question16で「会社員としての所得がある」と62名が回答しています。

そのため、司法書士を副業にしている人がいることが分かります。

司法書士の資格を取ることで副業を始めることができ、副業による収入アップも期待できます。

司法書士資格を利用して副業する方法

司法書士資格を利用して副業する手順について、簡単に紹介します。

1.現在の仕事など、本業を続ける

副業として司法書士資格を活用する場合、まずは本業があるというのが前提となります。

すでに企業などに勤めていたり、司法書士以外の自営業をしているという人は、そのままその仕事を本業として続けます。

司法書士と親和性の高い業種であっても、そうでなくても自由です。

現在無職という場合には、本業となる仕事を見つけるか、司法書士を副業としてではなく本業として選択するのもよいでしょう。

2.司法書士資格を取得する

司法書士になるためには、基本的に試験に合格して司法書士資格を取得する必要があります

合格するまでには目安として3000時間以上の勉強時間が必要です。

本業がありながら勉強時間を確保するのは大変ですが、講座などを上手に活用して合格を目指しましょう。

本業がある人の場合、移動中や外出中のスキマ時間でも、スマホなどで無理なく講義を受講できる通信講座が特におすすめです。

3.登録する

司法書士の仕事をするためには、司法書士連合会に登録の手続きをする必要があります

登録が完了しなければ、試験に合格しても司法書士と名乗ることはできません。

登録するためには、新人研修を受ける必要があり、平日の日中に参加しなければならないものもあるため本業を休めるかどうかも確認しておきましょう。

4.仕事を受ける

無事登録が完了すれば、司法書士として仕事ができるようになります

自分のライフスタイルに合った働き方が司法書士の仕事の魅力の一つなので、副業として完全予約制で平日の夜や土日のみ仕事を受けるということも可能です。

司法書士資格で副業をするメリット・デメリット

司法書士資格で副業をする場合のメリット・デメリットについて紹介します。

メリット

収入を増やせる

司法書士の仕事は、副業として考えると単価が高く効率よく収入が得られます

たとえば、遺言書作成で5万円以上、相続登記申請で6万円以上などの報酬を得ることができるため、週末のみ仕事を受けても月10万円以上の副業収入を得ることは十分可能です。

副業で時給制のアルバイトなどをするよりも、効率よく稼ぎやすいと言えるでしょう。

キャリアアップにつながる可能性がある

本業の業種や職種などにもよりますが、司法書士としての仕事を経験することで、本業におけるキャリアアップにつながる可能性があります。

司法書士の業務範囲は幅広く、法律知識を生かして様々な顧客の相談に乗ったり、法的に適切な対処を提案、代理したりします。会社ではなく自分の名前で責任をもって仕事をすることも、意識の上でのレベルアップにつながります。

そういった経験が自分の知識や技能を高め、本業でのキャリアアップに役立つ可能性があるでしょう。

開業して失敗するリスクを回避できる

司法書士として独立開業を目指す人は多いですが、開業にはどうしても失敗するリスクがあります。

思うように仕事の依頼がなく、経済的に行き詰ってしまう可能性もあるでしょう。

そのため、まずは副業としてキャリアを積み、ある程度経験や人脈、自信がついてから本格的に司法書士として独立開業するという選択肢もありでしょう

定年退職後に本格的に独立開業という方法もあります。

デメリット

本業との両立が難しい

司法書士の仕事は公益性があって責任の重い仕事なので、副業といえども軽い気持ちで行うことはできません。

そのため、本業との両立は決して簡単ではないでしょう。

本業と司法書士業のどちらかがおろそかになってしまっては、本末転倒です。

無理のないペースで仕事を受けるなど、どちらの仕事にも悪影響を及ぼさないように気を付ける必要があります。

司法書士としての実績が積みにくい

副業として司法書士の仕事をする場合、できない仕事、依頼が来ない仕事も存在します

たとえば、司法書士の花形の仕事である不動産売買の立会業務は、平日の日中に銀行などで行われるのが通常で、副業で受けることは難しいでしょう。

また、法人の顧客は通常は平日の日中に面会などをすることが多いため、副業の司法書士への依頼は躊躇する可能性が高いでしょう。こういったことから、なかなか司法書士としてのキャリアを積みにくいという可能性があります。

確定申告が必要になる可能性がある

副業の場合、年間20万円以上の収入の場合などは確定申告が必要になります

司法書士の仕事は単価が数万円以上のものが多いので、年間数えるほどしか仕事を受けない場合でも、確定申告が必要になる可能性が十分あります。あらかじめ確定申告や税関係については、自分でしっかりと確認しておきましょう。

司法書士の資格で行える副業と収入の目安

司法書士の資格で行うことができる副業は以下の通りです。

1.会社組織に関する相談や書類の作成、会社に関する登記

司法書士は、商業登記の変更などが主な仕事の1つです。

そのため、副業として法務局への役員変更の登記など、商業登記の申請を代行することができます。

また、登記申請の代行以外にも、会社書類の作成やアドバイスも行うことができます。

司法書士は、商業登記法という登記に関する法律以外にも、会社法について勉強します。

そのため副業として株式譲渡に関する手続のアドバイスや会社書類の作成といったことも行うこともできます。

収入の目安:登記申請の代行1件あたり2~3万円(高い場合は10万円近くになることも)

書類の作成1通あたり5,000円

2.一般人を対象にした法律相談や契約書の作成

司法書士は民法など私人間を規律する法律についても詳しく学ぶため、一般の方への登記手続きに関する法律相談も副業として行うことができます。

副業として行う場合、本業が休みの日であることが多い土日などに自宅(兼事務所)の応接室で面談することや本業の休憩時間中に電話で気軽にクライアントからの質問に答えることが可能です。

また、会社関連以外の契約書の作成なども自分の都合の良い時間に行うことができます。

本業の就業時間を阻害しないで法律相談を行うことができるので、魅力的な副業といえます。

収入の目安:相談時間30分あたり5,000円

3.相続の登記

司法書士の主な仕事の1つに登記の移転がありますが、この中でも相続登記であれば副業で行うことが可能です。

例えば不動産売買による移転登記では不動産取引会場への立ち会いなどが必要なため、日程や時間に縛られることが多いです。

一方、相続登記の場合には戸籍などの資料収集と相続の内容の確認が大半であり、時間に縛られることが非常に少ないです。

時間の空いた時に資料の収集と確認を行うことで不動産登記を行うことができるので魅力的な副業といえます。

収入の目安:相続登記1件当たり5~6万円

このように司法書士の副業は単価が高く、本業の合間に行うことができるのでおすすめの資格といえます。

関連コラム:司法書士の年収とは?平均年収・業務の報酬・年収を上げるためのポイント

副業する際の注意点

司法書士の資格で副業を行う場合、以下の点に注意が必要です。

登録が必要

司法書士の仕事を行うためには、日本司法書士連合会への登録が必要です。

登録の際には、所属する司法書士会役員との面接もあります。

登録面接では、どのような司法書士になりたいのか、どんな仕事をするつもりなのかといったことが尋ねられるので、きちんと応答できるように準備しておきましょう。

会社に許可を取る

近年は副業を認めている会社が多くなってきています。

もっとも、副業を認めている会社でも許可や届出が必要な場合や本業を疎かにしないことが条件の場合もあります。就業規則などで自社の副業についての定めについて確認をしましょう。

また、会社が副業を禁止している場合であっても、第三者に雇用されていなければ副業を認めるというケースがあります。

一定の金額を超えた場合、確定申告を行う必要がある

副業の収入が1年間で20万円を超えた場合、確定申告を行う必要があります。

司法書士の仕事は単価の高い仕事が多いため、毎月1件の副業に止めていても超えることがあります。

そのため、司法書士の資格による収入で確定申告が必要かについて毎年チェックが必要です。

まとめ

以上で司法書士を副業にする仕事の解説を終わります。

このコラムをまとめると、以下のような点が重要です。

司法書士の副業についてまとめ

  • 司法書士法は副業を禁じておらず、司法書士の資格で副業を行うことを認めている
  • 司法書士の資格で行うことのできる副業は、会社組織に関する相談や書類の作成、会社に関する登記、一般人を対象にした登記に関する法律相談や契約書の作成、相続の登記など
  • 副業を行う注意点として、日本司法書士会連合会への登録が必要、会社に許可を取ること、一定金額以上の収入の場合には確定申告が必要なことが挙げられる
  • 副業により仕事の幅を広げることができる、今後のキャリアアップにつながるといったメリットがある

司法書士を副業にすることも可能で、法律知識を活かした様々な仕事ができることが分かったのではないでしょうか。

働きながら司法書士の勉強をすることは大変ですが、メリットも大きいので是非目指してはどうでしょうか?

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三枝講師

この記事の監修者 三枝 りょう講師

三枝りょう講師



合格直後から予備校制作スタッフとして受験業界に携わり、翌年にプロ講師としてデビュー。

以来20年以上、プロ合格請負人として各資格スクールから講義を全国に配信し,安定して合格者を輩出。

受験指導総時間1万2000時間のベテラン講師。

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