青年司法書士フォーラムについて全国青年司法書士協議会会長にインタビュー!
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今回は青年司法書士フォーラムについて、全国青年司法書士協議会の会長をされている坂田亮平様にインタビューを行いました。
青年司法書士フォーラムについて、詳しく紹介して下さっています。
また、全国青年司法書士協議会の活動や司法書士として働く魅力なども解説されていますので、これから司法書士を目指す方はぜひご覧下さい。
目次
青年司法書士フォーラムとはどのようなイベントなのでしょうか?
下記目的のために、司法書士試験合格者・受験生、これから司法書士を目指す学生の方々等を対象に、講演会・座談会・パネルディスカッションや個別質問ブースの運営などを行うイベントです。
各ブロックの青年司法書士会が主体となっており、全国青年司法書士協議会は後援団体としてフォーラム開催にあたってのサポートをしています。
(1)合格者、受験生等の新人・若手に対して、司法書士としての様々な働き方、生き方について【情報提供】をすること。
(2)試験合格後、司法書士として歩む上で注意すべき事項について【情報提供】をすること。
(3)それらの情報とともに、人権擁護の担い手としての司法書士の可能性を伝え、市民・地域住民にとって必要とされる司法書士像について【考える機会を持ってもらう】こと。
(4)比較的立場の近い若手司法書士との質疑応答時間により、不安を解消していただき、さらには参加者の皆さんに自ら考えて、また、合格者同士で情報交換をして【自分の未来を語り合う場とする】こと。
毎年開催されているのですか?
近年は毎年開催しています。
年に1度、口述試験の日または最終合格発表直後の時期(10月中旬〜11月中旬)に開催しています。
青年司法書士フォーラム開催のきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
きっかけは、古い話になるので、分からない部分もありますが、前述の目的を達成するために任意団体である青年司法書士が開催を始めました。
参加人数、規模感はどれくらいですか?
2023年の開催実績によると、全国で100名以上のご参加がありました。
ブロックごとに規模は異なりますが10名~30名のご参加を頂きました。
参加者はどのような方(年齢や属性等)が多いのでしょうか?
司法書士試験(筆記試験)合格者の参加が最も多く、次いで司法書士試験受験生や、司法書士を目指そうとしている学生さんなどが参加されています。
「司法書士の一日」や「座談会」とあるのですが、具体的にどのような内容なのでしょうか?直接質問できる機会も多いのですか?
「司法書士の一日」は、各地の司法書士(青年会の代表者や若手会員)が事務所の一日の仕事内容や過ごし方などを赤裸々に語るトーク企画です。
独立開業した司法書士/勤務司法書士の違いや、都市部/地方の違い、性別や年齢による違いなど、これから司法書士になる方、目指す方には大変参考になる「司法書士のリアル」を聞くことができます。
「座談会」は、各県ごとのブースや、独立/勤務といった属性ごとのブースを設けて、参加者と一緒に質疑応答や意見交換を行う企画です
なお、開催内容はブロックごとに多少異なるので、あらかじめ案内をご確認ください。
直接質問をできる機会もあります。
特に懇親会まで参加されると、より深い「司法書士のリアル」を聞くことができるかもしれません。
座談会ではどのような質問がでることが多いですか?集客方法等つっこんだ話を聞いても良いのでしょうか?
「座談会」では、開業時の苦労や費用の話、勤務先の探し方、今後の研修に向けた準備の話、司法書士受験勉強の話、青年会の活動、プロボノ活動・公益的活動のこと、などなど司法書士にまつわるあらゆる質問が寄せられます。
先輩司法書士がばしっと答えてくれます。
各ブロックによりますが、依頼者との交流や、報酬や、いわゆる「営業」に関する質疑応答も行われているようです。
どのような方に来て欲しいですか?まだ勉強をはじめていなくても参加できるのでしょうか?
合格者だけではなく、これから勉強をはじめようと検討している方も大歓迎です!
全国青年司法書士協議会についても、どのようなことをされているのか簡単に教えて下さい
全国青年司法書士協議会は、全国約2200人の青年司法書士で構成され、「法律家職能としての使命を自覚する青年司法書士の緊密な連携を図り、市民の権利擁護および法制度の発展に努め、もって社会正義の実現に寄与することを目的とする」団体です。
2024年度の活動として、令和6年能登半島地震で被災された方の支援のために、現地相談会およびLINEを利用したチャット型の相談会を継続的に実施しています。
また、貸金業法改正の以前から多重債務問題の解消に向けた活動をずっと行っており、昨今の弁護士・司法書士の不適切な債務整理による被害について支援団体と共に被害に遭われた方の被害回復を行うとともに、問題の発生を防ぐための制度提言などを行っています。
その他にも養育費・生活保護・労働問題の常設の相談会を運営するとともに、年に1度全国一斉の相談会を開催するなどしています。
同時に民法・不動産登記法や司法書士制度の研究や提言を行っています。
最後に、司法書士という仕事の魅力ややりがいを教えて下さい
最近、地面師を題材としたドラマにおいて、司法書士の不動産登記・決済立会の仕事がクローズアップされましたが、あれは司法書士の仕事のほんの一部で、会社の登記や裁判業務、後見業務や財産管理業務など仕事内容は、多岐にわたります。
そのいずれも、司法書士が市民の皆さんと直接つながり、時にはともに頭を抱えながら、各種の調整を行い、問題の解消や予防をしていくというやりがいのある仕事です。
また、日々寄せられる依頼や相談の中には、社会問題や制度に関わる重大な問題が潜んでいることもあり、法律家としてアンテナを高くすることで、市民の皆さんと共に社会をよりよく進化させることもできる、そんな仕事です。
全国青年司法書士協議会は各地の青年会と連携して、そのお手伝いができればと考えています。
青年司法書士フォーラムの詳細・お申込みはこちらをご覧ください。
この記事の著者 全国青年司法書士協議会 坂田亮平
広島大学法学部法学科出身。 在学中に司法書士試験合格。 勤務司法書士を経て、2009年1月に開業。 2024年3月全国青年司法書士協議会会長に就任。