【司法書士 実務家インタビュー】司法書士法人みつ葉グループ 宮城誠様
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今回は、司法書士法人みつ葉グループの宮城誠様にインタビューを行いました。
司法書士業務の内容やスケジュールなど詳しくご回答いただいています。
これから司法書士を目指す方は、ぜひ参考になさってください。
目次
なぜ資格を取得しようと思ったのですか?
法律に興味を持っていたものの、大学では経済学部に進学しました。
その後、就職活動がうまくいかなかったタイミングで、自分のやりたいことを見つめ直し、もともと興味を持っていた法律関係の資格を取得したいと考えました。
ふと手に取った資格本の中で司法書士という職業を知ったのですが、調べる中で、法律を用いて身近な人の手助けができる魅力的な仕事であると感じ、試験勉強を開始しました。
その資格本の中に書いてあった「平均年収1,400万円」という一文にも目を惹かれましたね。実際には「年商」と書いてあったのですが、当時の私は「年収」だと勘違いしていました(笑)
資格取得の道のりは決して楽ではありませんでしたが、今振り返ってみても、司法書士を目指して本当に良かったと心から思っています。
主にどのような業務をされているのですか?
現在、グループ全体で約250名のスタッフが在籍しており、「不動産登記」「企業法務・商業登記」「相続」「家族信託」「債務整理」などの幅広い業務を取り扱っています。
私自身は、経営方針や事業計画をまとめたり、経営に関する最終決定を行ったりと、司法書士の実務よりも経営に関する業務が多い状況です。
また、2023年より東京司法書士会の理事に就任し、司法書士の研修の企画、運営もおこなっています。会務を通して司法書士業界全体の底上げにつなげ、業界の発展に寄与していきたいと考えています。
1日の簡単なスケジュールを教えて下さい
08:45~10:30 社内案件確認
10:30~11:00 面接対応
11:00~12:30 社内会議
12:30~13:30 昼食
13:30~14:30 クライアントとの打ち合わせ
14:30~16:00 執行役員会議
16:00~18:00 社外セミナーに登壇
18:00~20:00 東京司法書士会会務
仕事の魅力ややりがいを感じる時を教えて下さい
不動産という大きな買い物をした時や、起業などのタイミングでお客様の大きな決断を支え、必要とされる仕事ができることが司法書士のやりがいの一つです。
また、相続手続きで複雑な問題を解決した時や、債務整理で新たなスタートを切る手助けができた時など、お客様の気持ちや生活が前向きに変わる瞬間に立ち会えることも、この仕事ならではの喜びだと感じます。
印象に残っている仕事・案件のエピソードがあれば教えて下さい
創業者のご意向に沿った事業承継を行うため、複雑なスキーム(経営者が後継者に会社・事業を引き継ぐための手法)を税理士と一緒に提案したことです。
法務局と何度もやり取りを重ねた結果、無事に創業者のご意向に沿う形で登記をすることができました。
前例がない案件で苦戦しましたが、達成感を感じましたね。
型にはまった仕事をするのではなく、お客様の思いに寄り添った提案をすることの重要性を再確認した一件でした。
なぜ司法書士法人みつ葉グループに入所しようと思ったのですか?
当時のみつ葉グループの創業者とは、司法書士合格のときから面識があり、司法書士という枠にとらわれず新たなイノベーションを起こしていこうという方針に強く共感していました。
また、資格取得後は福岡県の大手司法書士事務所で6年ほど働いていましたが、30代を前にしてマネジメントや経営をする側に回っていきたいと考えていました。その思いとみつ葉グループが拡大したタイミングがリンクし、入社を決めました。
他の司法書士法人との違いはどんなところですか?
現在、登記・相続・債務整理という3事業を展開しているのですが、この規模の司法書士法人の中では珍しいと思います。
いずれかに特化されている事務所が多い中で、敢えて多角化して柱を作っていく、そしてそれを実現してきたことが経営的な強みになっていると感じます。
また、全国に拠点展開しているということと、大手企業との提携を強化することによって、数を沢山お引き受けしているということも強みではありますね。
大量発注に対応できるキャパと、業務量が多い中でも質を落とさずクオリティが高いという点、あとは拠点の多さが大手企業に選ばれている理由だと思います。
今後の展望等がありましたら教えて下さい
今後、DX化やAIの導入が進むにつれて、より業界内の競争が激しくなると考えています。
DXにしてもAIにしても、代替される側の仕事ではなく、それを使いこなす側や構築する側の仕事があると思うので、士業もそうしたスキルを持っておくべきで、上手く使いこなしていくという発想でやっていく必要があるのかなと感じています。
スタッフ数は250名を超え、お客様からもご期待いただいているのですが、まだまだ発展途上で、完成することはないのかなと思っているところです。
司法書士業という観点はもちろんなのですが、みつ葉グループが目指す「法的インフラ企業」であるために、時代の流れやお客様のニーズを取り入れ、個人のスキルや会社が生み出す価値というものを高めていきたいと思います。
これから資格取得を目指している方へメッセージをお願いします
資格取得の道のりは簡単ではありませんが、着実に歩み続けることで、必ずゴールにたどり着けます。
私自身も、試験勉強をしていた頃、何度も壁にぶつかりました。
しかし、その経験が今の自分を支えてくれています。
また、資格取得は単なるゴールではなく、新たなスタート地点でもあります。
資格を取得することで、これまで見えなかった世界が広がり、新しい挑戦が始まります。
司法書士は人々の権利や財産を守り法律問題の解決をサポートする重要な役割を担っています。
ぜひ、一緒に司法書士業界を盛り上げていきましょう!
この記事の著者 司法書士法人みつ葉グループ 宮城誠
1989年1月2日生まれ。九州大学経済学部卒。2012年、司法書士試験に合格。 大手司法書士法人で約6年の実務経験を積み、2018年2月にみつ葉グループ入社。豊富な実務経験とバランスの取れたマネジメントスキルにより、同年10月に代表社員に就任。2023年には東京司法書士会理事に就任。司法書士の認知度向上のため、学生の企業訪問の受け入れや出張授業、SNSでの情報発信にも力を入れている。