主婦から独学で司法書士になれる?主婦が司法書士になるメリット5つ
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家庭の事情などで現在は主婦をしている女性の中には、いずれは社会に出て働きたい、家庭と仕事を両立したい、と思っている人も多いのではないでしょうか。
そのような女性におすすめの仕事の一つに、司法書士があります。
司法書士は専門知識を生かして性別や年齢、社会人経験に関わらず、自分に合った働き方で活躍できる魅力的な資格の一つです。
この記事では、主婦が独学で司法書士になれるのか?司法書士になるメリットや勉強法について解説します。
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主婦から独学で司法書士になれる?
結論として、主婦かどうかにかかわらず、司法書士を独学のみで目指すのはとても難しいのが実情です。
できれば独学で無駄なお金をかけずに司法書士になりたい!と思う人も多いかもしれませんが、学生、社会人、専業受験生、主婦にかかわらず、ほとんどの人が予備校や通信講座を利用して合格を手にしています。
ただし、中には少数ですが独学で合格する人もいます。
司法書士試験はかなりの難関資格
司法書士試験は、司法試験に次ぐ難関資格といわれており、合格率は4~5%です。
これだけ合格率が低い試験を攻略するためには、努力だけではなく、試験の傾向と対策を分析したうえでの効率的な学習を続けることが不可欠です。
それを個人レベルで行うことはとても難しく、プロとして試験対策を日々行っている講座などを利用する方が有利になると言えます。
司法書士試験は、暗記力が重要な試験とはされていますが、ただ単にやみくもに条文や先例などの知識を詰め込むだけで合格できるものではありません。
試験ではどのように出題されるのか、どのような順序でどこに注意して勉強を進めていくべきかなど、やはり試験にはコツがあるため、それを知って勉強するかどうかでは結果に差が出てきます。
関連コラム:司法書士試験の難易度・合格率は?難しすぎるって本当?
合格に必要な勉強時間は少なくても3000時間
司法書士試験は、非常に学習すべき範囲が広い試験です。合格に必要な勉強時間は最低3000時間以上とされています。
試験科目としては11科目で、択一式問題と記述式問題が出題されます。
択一式問題は、正確な条文知識を問われるもの、先例や判例の知識やそれを応用した思考を問われるものなど様々です。
記述式問題は、不動産登記と商業登記それぞれで、実際に登記申請書を作成する内容です。
問題文を正しく読み取り、どのような申請をすべきなのかを判断し、正確な申請書を作成しなければなりません。
試験は、1日で午前の部(択一式問題)、午後の部(択一式問題)、午後の部(記述式問題)が実施されますが、それぞれに足切り点(基準点)が設けられており、どれか一つでも下回ってしまうとその時点で不合格となってしまいます。
バランスよく幅広い学習範囲を網羅するためには、やはりプロの手を借りるのが効率的であると言えるでしょう。
自己流の独学で合格を目指す場合、3000時間でも足りなくなる可能性が高いでしょう。
受験期間が長引くほどに合格が難しくなる傾向があるため、やはり自己流の勉強で合格を目指すのは、ごく一部の人を除いて現実的ではないと言えるでしょう。
勉強時間を確保できれば不可能ではない
きちんと勉強時間を確保して、日々コツコツと勉強が続けられる人であれば、独学でも合格を目指すことができるでしょう。
司法書士試験の難しさを知ると、自分には合格できるはずないと思ってしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
司法書士試験は、奇問が出題されたり創作力が求められたりせず、正しい知識をコツコツと身につけた人が合格するため、努力が実を結びやすい試験だと言えます。
司法試験のような論文試験もありません。
正しい方法で、スケジュールに沿って知識のインプットと問題演習のアウトプットを続けていくことで、合格を目指すことができるでしょう。
たとえば、子供が学校に行っている時間を利用して、1日4~5時間勉強することができれば、2~3年での合格を目指すこともできるでしょう。
ただ、実際には家事育児をしながらそれだけの勉強時間を確保するのは難しく、独学の場合には自分で勉強のスケジュールを立てて教材選びをし、疑問点があっても質問することができないなどハードルが高いことも事実です。
本気で合格を目指すのであれば、やはり講座を利用するのがベターだと言えます。
主婦が司法書士資格を取得するメリット5つ
主婦が司法書士資格を取得するメリットは実はたくさんあります。
ここでは、その代表的なものを5つ紹介します。
受験資格がない
司法書士試験には、受験資格がありません。
学歴、年齢、社会人歴、性別、国籍など一切問われません。
また、受験回数にも制限がないので、何度でも何年かけても受験することができます。
社会人経験が少ないまま主婦になってしまい社会に出ることに不安がある人や、学歴にややコンプレックスを抱えている、という人には特におすすめだと言えます。
そのような人にとって、難関資格である司法書士試験に合格することは大きな自信につながるでしょう。
実際、合格者の4分の1近くが女性であり、合格者の平均年齢も40歳程度であり、様々な人が合格を手にして夢を実現しています。
独立も可能!働き方が選びやすくなる
司法書士の魅力の一つに、働き方の自由度の高さがあります。
中には、子供や夫、義家族の都合などによって働き方を変えざるを得ないタイミングがある人も多いでしょう。司法書士は、様々な働き方を選ぶことができ、その時の状況に応じて柔軟に働くことができます。
司法書士事務所に正社員として勤務、司法書士事務所にパートタイムとして勤務、司法書士として独立開業、一般企業に司法書士の資格を武器に転職、など様々な選択肢があります。
独立開業にしても、事務所を借りて人を雇うなど大々的に事業をする方法に限らず、自宅で人を雇わずこじんまりとし開業するという選択肢もあります。
司法書士はある程度の実務経験を積めば、だれもが独立開業を目指せる独立しやすい仕事です。
司法書士の女性は2割程度と人数が少なく、男女のバランスを考えて採用したいという事務所、企業にとっても、需要が高く就職もしやすい傾向があります。
やりがいのある仕事ができる
司法書士は、法律知識を生かして人の役に立つことができる職業です。
仕事にはやりがいがとても大切です。司法書士は個人や会社の権利を守るための登記、判断能力などに問題がある人の財産などを守る成年後見人、相続にまつわる遺言書作成や相続放棄などの手続きといった、様々な立場の人や会社をサポートすることができる仕事です。
そして、一見関係ないように思うかもしれませんが、これまで主婦として家族のために頑張ってきた人は司法書士に向いている傾向があります。
司法書士は、困っている人に寄り添う姿勢がとても大切で、主婦を経験した人はごく自然にそのような姿勢を身につけていることが多いのです。
女性のお客さんなど、女性司法書士の方が相談しやすい、という需要も多く、主婦としての人生経験を生かすことができます。
登録期限がない
司法書士は、試験に合格したらすぐに司法書士登録をして働かなければならないものではありません。
司法書士として働くためには必ず登録が必要ですが、逆に司法書士として働く予定がないうちは登録をする必要はなく、合格後いつまでに登録しなければならないという期限はありません。
一度試験に合格すれば、有効期限はないので、たとえば子供が小学校や中学校を卒業してから登録しよう、ということも可能です。
まだ家族の都合などで働く時期が不透明という主婦であっても、資格を取ることは将来的にとても役に立つでしょう。
コツコツ努力できる人におすすめ
司法書士は難関資格であることは間違いありませんが、コツコツと努力できる人に向いている試験です。
家族のためだけでなく、社会に出て活躍したい、というモチベーションを抱いている主婦で、日々コツコツと勉強を続けられる人であれば十分合格を目指すことができます。
また、母が努力して勉強している姿を子供に見せることができれば、子供の教育上もとてもよい影響があるのではないでしょうか。
モチベーションを持って地道な努力ができる人にとって、司法書士試験はおすすめです。
主婦が司法書士になるための勉強法3つ
主婦が司法書士を目指すときの勉強方法は、3つあります。
それぞれの特徴やメリットについて紹介します。
独学
独学の場合、テキスト選びから始まり、スケジュールの作成、それに沿った学習を自力ですべて行う必要があります。
また、疑問点があっても質問することができないため、自力で解決しなければなりません。
このように高いハードルはありますが、とにかくお金をかけたくない人、絶対に合格したいというほどではない人などには向いているかもしれません。
自分のペースで自分らしく勉強を進めることができるのはメリットです。
また、司法試験の学習経験があるなど、法律科目の基礎知識がかなりある人の場合には、独学も選択肢に入るかもしれません。
予備校に通学
資格予備校に通学して講義を受けるという方法もあります。
決まった時間に授業を受け、周りには同じ受験生もいることから、受験中の孤独を感じにくかったり、教室で授業を受けることで気持ちを切り替えるスイッチが入りやすいといったメリットがあります。
ただし、忙しい人の場合、決められた時間に移動して授業を受けるのが負担になってしまうというデメリットがあります。
また、通学予備校の場合、授業料が高額になる傾向があります。
通信講座
通信講座を利用して、自宅や移動中などの自由な場所で自由な時間に学習する方法もあります。
家族の外出中などのスキマ時間を活用したり、知識が定着するまで繰り返し講義を受けることができるというメリットがあります。
また、予備校と同様に質問制度などを利用することができる通信講座もあり、自分のペースで勉強できつつ予備校と同じフォローが受けられるという良いとこどりで、コスパの高い学習方法です。
独学よりは費用が掛かりますが、通学型の予備校よりは費用も抑えられます。
まとめ
司法書士はとても難しい試験ですが、まじめにコツコツ取り組める人にとって有利な試験であり、主婦が目指すことも十分可能です。
社会復帰を目指しているけれど働き方の制約があったり、社会から離れていた時間が長くて復帰に不安があるという人には、特に司法書士はおすすめの資格です。
ただし、自己流の勉強で合格するのはとても難しく、ほとんどの人が通信講座や予備校を利用しており、絶対合格したいという人であればこれらを活用するのがベターです。
特に家族の都合などもあり、決まった時間に予備校に通うのが難しい主婦には、通信講座の利用がおすすめです。
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