回はアガルートアカデミーの司法書士講座を担当する竹田講師が、司法書士のダブルライセンスについて解説します。

よくいただくご質問の一つに、「司法書士と相性の良い資格はどれですか?」というものがあります。

街の司法書士事務所の看板をよく見ますと、司法書士・行政書士、司法書士・土地家屋調査士など、いわゆるWラインセスを掲げている事務所が多数あることにお気づきになることでしょう。

そこで本コラムは、司法書士と相性の良い資格をテーマとして取り上げてみます

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司法書士でダブルライセンス取得は有効?

司法書士資格とその他の周辺資格を組合せ、Wライセンスで業務をされている先生は多数いらっしゃいます。

司法書士が他の資格を組み合わせると、どのような効果があるのでしょうか?

ここでは司法書士と相性の良い資格をいくつか紹介し、司法書士と組合せた場合の具体的な業務内容について触れてみたいと思います。

Wライセンスに興味がある方は、実際に業務に就いた後の姿をイメージしますと今後の方向性がより絞りやすくなります。

【ダブルライセンス】司法書士と相性の良い資格6つ

司法書士のダブルライセンスとして相性の良い資格を6つほどご紹介します。

もちろん、ここでご紹介するもの以外の資格もありますが、一般的によくある組合せとお考えください。

各資格の難易度は、司法書士を5(★★★★★)と考えた場合の難易度を想定しています。

  • 行政書士
  • 土地家屋調査士
  • 社会保険労務士
  • 宅建士
  • 中小企業診断士
  • 英語(TOEICなど)

行政書士

難易度:★★☆☆☆

まずは行政書士。司法書士との相性が良い資格の代表格です。

行政書士の主たる業務は許認可です。

司法書士と行政書士双方の資格があれば、例えば会社設立案件の際に許認可の申請から会社の設立登記の申請までまとめて受注することができます。

また、行政書士としての農地転用の許可申請と合わせて、司法書士として土地の所有権移転登記の依頼を受けるということも可能です。

行政書士と司法書士の組合せは非常にポピュラーです。

土地家屋調査士

難易度:★★★☆☆

このWライセンスも非常にメジャーです。

権利の登記を業務とする司法書士、表示の登記を業務とする土地家屋調査士、双方は登記の両輪と言える存在です。

土地家屋調査士は、表示の登記という、いわば登記の箱を作ることが仕事です。

そこへ司法書士が権利という中身の登記を行います。

双方の資格があれば、登記業務全般をワンストップで受注することができるわけですから、事務所経営の安定につながります。

社会保険労務士

難易度:★★★☆☆

社労士と司法書士のWライセンスはどちらかと言えば少数ですが、大きな相乗効果があります。

司法書士の業務の中心である登記業務は単発の依頼がほとんどですが、社労士業務は主に事業所と顧問契約を締結して業務を受託します。

顧問先の事業所の労働者から相続に関する相談を個別に受けるということもあり、仕事の間口が広がるという効果があります。

また最近では労働問題に取り組む司法書士も増えていますが、解雇や賃金、労働時間など、いわゆる労働法の知識が不可欠です。

社労士資格を取得することによって、労働問題に強い司法書士として活躍することができます。

宅建士

難易度:★☆☆☆☆

司法書士有資格者には不動産業界出身者が多く、宅建士と司法書士のWライセンスは珍しくありません。

実際、司法書士の不動産登記の業務は不動産会社からの依頼が大部分を占めます。

自ら不動産業と司法書士事務所の双方を経営することで、不動産取引とそれに関わる登記手続きを合わせて受託することができます。

また、司法書士の実務の中では不動産取引や道路に関する知識の習得は不可欠です。

これらは司法書士試験では学習しない内容であるため、多くの合格者が司法書士事務所就職後に苦労する点です。

宅建士試験の学習を通して、司法書士実務に必要な知識の向上につながります。

中小企業診断士

難易度:★★★☆☆

独占業務を持たない中小企業診断士と司法書士の組合せはどちらかと言えば少数です。

しかし、司法書士として受ける相談の中には、経営者からの相談も多々あります。

例えば、会社設立の登記は、これから経営者になる方からの依頼です。

司法書士として受託するのは定款作成や設立登記になるわけですが、事業計画の作成や資金繰りについての相談にも応ずることができるのであれば付加価値があります。

経営に明るい司法書士であることは大きな強みです。

法律以外の分野にも詳しい司法書士という特徴を出すために、中小企業診断士資格を取得するメリットがあります。

関連コラム:中小企業診断士と司法書士はどっちが難易度高い?

英語(TOEICなど)

難易度:★★★☆☆

語学が堪能であることは職業を問わず大きなアドバンテージとなります。

最近では司法書士事務所も差別化の時代となりました。

実際、英語や韓国語、中国語等の語学ができる司法書士が多数在籍する司法書士法人が存在します。

日本の不動産に投資をする外国人の顧客を開拓することができます。

まとめ

資格の活用の仕方は多々ありますが、Wライセンスは業務の幅、知識の幅を広げる効果があります。

もちろん司法書士はそれ一つで十分に通用する資格ですが、他の資格と絡めることにより相乗効果が生まれます。

とはいえ、資格は多ければ良いというものではありませんから、ご自分の進みたい方向性を見極めた上で組合せを検討されることをお勧めします。

ぜひ、資格を活用して、ご自身の最善のビジネスモデルを築いてください。

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