司法書士は厳しい現実が待っている? 不安事項の原因と対策
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司法書士に興味を持って調べてみると、色々な不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
ネット情報などを見て、十分に稼ぐことができないのではないか、試験が難しすぎて受からないのではないか、仕事は減っていくので将来性はないのではないか、などという不安を感じる人も多いかもしれません。
この記事では、そういった不安について、現実はどうなのか、厳しい現実に打ち勝つためにはどうすればよいのかなどについて解説します。
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司法書士が「厳しい」と言われる理由と現実
司法書士は、人の役に立ち、社会的な信頼も厚い素晴らしい職業の一つです。
しかし、一部では「司法書士の現実は厳しい」という声があります。
ここでは、なぜ厳しいという声があるのか、その理由と現実はどうなのかについて紹介します。
試験合格までが厳しい?
まず、試験が難しすぎてそもそも合格することができないのではないか、という不安を口にする人がいます。
司法書士試験の合格率は、4~5%なので、とても難易度が高いことは事実です。
ですが、実際の司法書士には様々な学歴、バックグラウンドの人が存在します。
たとえば弁護士や公認会計士はほぼ大卒以上しか存在しないのに対し、司法書士は高卒の人もそれなりに存在します。
司法書士試験は難易度は高いものの、暗記力を問われる内容が多く、まじめにコツコツ勉強することで合格しやすい試験です。
司法試験のような論文試験もありません。
特に秀才やインテリでなくても十分に合格できる試験内容となっているため、努力できる人であれば誰もが合格を狙える試験です。
年収が低い?
司法書士は試験の難易度に対し、年収が低いのではないかという意見もあります。
司法書士の年収は、働き方によっても大きく異なります。
一番高収入を狙えるのは、独立開業です。
司法書士白書2021年度版によると、独立開業している司法書士の売り上げで一番多いのは、「1,000~4,999万円」です。
これは売上げですから、当然そのまま収入というわけではありませんが、個人事業主の売り上げとしては決して低くはないでしょう。
開業司法書士の3分の1以上の司法書士は年収1000万円を超えており、十分に高収入を目指せる職業と言えます。
一方、勤務司法書士については、一流企業などの年収に比べると見劣りするのは事実です。
司法書士白書2021年度版によると、勤務司法書士の年収で一番多いのは、「300~400万円」であり、決して高収入とは言えません。
ただし、司法書士資格が難関資格ということは社会的に認知されており、待遇の良い一般企業に資格を武器に就職する、といった選択肢もあります。
高収入を狙う人は、独立開業または資格を武器に一流企業への就職を目指すとよいでしょう。
関連コラム:司法書士の年収とは?平均年収・業務の報酬・年収を上げるためのポイント
独立するまでが厳しい?
資格を取っても簡単には独立できないのではないか、という意見もあります。
実際には、司法書士は独立開業しやすい職業の一つです。
独立するために必要なのは、ある程度の実務経験と開業資金です。
実務経験については、1~2年司法書士事務所で勤務すれば一通りのことは経験でき、独立開業できるレベルに達する人がほとんどです。
開業資金は、事務所を借りるのか自宅開業するのか、人を雇うのかなどによって大きく異なりますが、自宅でこじんまりと開業することも可能な仕事のため、数年働いて貯めれば十分開業できます。
独立して稼げるようになるまでが厳しい
独立自体はそれほど難しくないにしても、独立して稼げるようになるまでが厳しいのではないか、という意見もあります。
これについては、個人差がとても大きいのが現実です。
その人が持っている人脈や経験、営業力などの様々な要素によって、どれくらいで十分稼げるようになるのかは異なります。
司法書士の仕事は、基本的に経験を積むにつれて信頼を得ていき、徐々に仕事が増えていくことが多い傾向があります。
真面目にコツコツとミスのない仕事を続けていれば、営業力があまりない人であっても、仕事は徐々に増えていくことがほとんどです。
知識や経験が増すごとに、より多くの信頼を得られるという傾向がある職業で、年齢を重ねることがプラスに働く職業です。
AIに仕事を取られる?
近年はChatGPTなど生成AIの発展が目覚ましく、司法書士の仕事はAIに奪われてしまうのではないか、という意見もあります。
これは、司法書士業務の一部については当てはまるものもあります。
定型的な文書の作成などであれば、生成AIによって行うことは十分可能であるため、単純な内容の登記申請書などを生成AIによって作成することは可能でしょう。
ですが、実際の司法書士の仕事は、それほど単純なものは多くありません。
書類を作成する場合にも、その前提としての法律的な判断、顧客の意図を汲んだ対応などが複雑に絡み合うことがほとんどで、自己判断で生成AIを使って文書作成などをするのはとてもリスキーです。
司法書士の仕事は、単に文書を作成することなどにとどまらず、顧客の真意を理解して適切な対応を選ぶ必要があり、そういった複雑な作業を生成AIで確実に実現するにはまだまだ時間がかかるのではないでしょうか。
昔より仕事が減っている?
司法書士の仕事は、昔に比べて減っているから十分な仕事量がないのではないか、という意見もあります。
これは、司法書士の仕事の中の特定の業務については減っているものもあります。
登記申請の件数は昔に比べて減っているため、登記業務だけをしている司法書士では仕事が減っている人もいるでしょう。
ただし、司法書士の仕事の範囲は昔に比べてどんどん拡大しています。
たとえば、成年後見人業務、簡易裁判所での訴訟代理業務、登記以外の相続関係業務など様々な分野で司法書士が活躍しています。
昔ながらの登記業務だけに固執しなければ、司法書士の仕事が減っているということは決してありません。
関連コラム:司法書士とは?仕事内容をわかりやすく解説
厳しい現実に負けない!司法書士として成功するポイント5つ
厳しい現実があることは一部事実ではありますが、それでも成功している司法書士は大勢います。
ここでは、成功する司法書士になるためのポイントを紹介します。
他と差別化する
独立開業して成功する司法書士になるには、他の司法書士との差別化が必要です。
司法書士という時点で、知識があることは全員共通しており、それ以外の自分のセールスポイントを持つことが大切になります。
セールスポイントといっても、特別な才能が求められるわけではありません。
顧客に対し、親身で寄り添った対応を常に心がけたり、法律的な知識だけでなく人生経験を生かした適切なアドバイスができたりすることも、十分な長所となります。
もちろん、語学力や法律以外の専門知識があるとなれば強力な武器となるでしょう。
十分準備してから独立する
独立開業してなるべく早く事業を軌道に乗せるためには、十分な準備をすることも大切です。
見切り発車で独立開業して成功する商才のある人も存在しますが、不安を感じる人はしっかりと実務経験を積み、資金計画を立て、人脈づくりに励むといった準備をしましょう。
他士業とのつながりを作ることも独立前にしておくと、顧客を紹介しあったり、相談しあうことができるなど役に立つでしょう。
ダブルライセンスを取得する
司法書士の資格だけでも十分ではありますが、ダブルライセンスを得ることでさらに成功しやすくなります。
司法書士に合格できる実力があれば、大抵の資格はきちんと勉強すれば取得できるでしょう。
行政書士、土地家屋調査士、社労士、税理士などと兼業している司法書士も比較的多いです。
業務範囲の幅を広げることができ、より多くの顧客にアプローチできるようになるでしょう。
営業力を身につける
自営業となるため、やはり営業力があればあるほど有利です。
営業力というと、口が達者で営業トークができるようなイメージを持つかもしれませんが、司法書士の場合そうとは限りません。
常にミスなく正確に仕事を仕上げ、誠実な対応をし、その実績を積んでいくことで、顧客からの信頼が自然と高まっていき、口コミなどで自然と「良い先生」という評判が立っていくケースも多いです。
知り合った人に対して、常に真剣な姿勢で仕事に取り組む姿勢を見せることも立派な営業と言えるのです。
試験対策に講座を利用する
司法書士試験は合格率が非常に低く、自己流の勉強で合格を目指すのはとても難しいです。
絶対に合格したい、という人には講座の利用を強くお勧めします。
試験対策の講座は、プロが常に最新の情報を分析して最短合格を目指すための戦略を自動的に組んでくれています。
講座には、通学型と通信講座がありますが、仕事や学校、家事育児などをしている人には、いつでもどこでも効率的な学習ができる通信講座がおすすめです。
アガルートの講座受講者の合格率は全国平均の約4倍(令和6年度実績)と、確実に実績を出していますので、ぜひ受講を検討してみてください。
まとめ
司法書士は資格を取れば一気に人生バラ色といった単純なものではなく、収入の少ない司法書士が存在するなど、一部厳しい現実があることは事実です。
ただし、現在でも十分に稼いでいる司法書士は多く、特に独立開業している司法書士は高収入の人が多いです。業務範囲も拡大しており、十分に将来性のある仕事です。
成功する司法書士になるためには、自分のカラーを出したり十分な準備をするなどの対策をすることが大切です。
また、試験にはなるべく早く受かることが重要なため、効率的な学習ができる通信講座などの利用を強くおすすめします。
この機会に、多数の合格実績を出しているアガルートの通信講座を利用して夢の実現を目指しましょう。
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