中小企業診断士試験に関して、何時間勉強したら合格できるのか、どういう勉強方法が最短合格できるのか知りたい方も多いのではないでしょうか?

インターネットの記事では一次試験合格まで約1000時間、最低でも2年間、などの記事を見かけることがありますが、実際どうなのでしょうか。

このコラムでは、中小企業診断士の必要な勉強時間について、1次試験、2次試験や科目別に分けて解説していきます。

財務会計と企業経営理論の体験講義&テキストが今なら無料で!

1次1.97倍、2次1.98倍と、全国平均を上回る高い合格率!

1次2次の一括対策から2次試験に絞った過去問分析まで多様なラインナップ!

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)

20日間無料で講義を体験!

中小企業診断士の独学合格に必要な勉強時間は合計1,000時間

中小企業診断士試験を独学で取り組んだ場合、必要な勉強時間は1,000時間とされています。

これは「最低」でも1,000時間の確保が必要ということになります。

一次試験は700~1,000時間です。7科目各100時間かかった場合合計で700時間となりますが、得意不得意科目が存在することから、一律100時間とはならないでしょう。

それでも平均して100時間の確保は必要です。

二次試験は300~400時間です。こちらも一次試験同様、75~100時間の確保が必要になってきますが、苦手科目で苦戦してしまった場合はそれ以上になるでしょう。

一次試験合格に必要な時間は700~1,000時間

中小企業診断士一次試験は、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目で構成されるマークシート方式の試験です。

中小企業診断士協会によると

(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満がないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

(2) 科目合格基準は、満点の 60% を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。とあり、60%程度の正答率で合格になります。

とのことです。

また、(2)によって科目合格が可能です。

科目必要な勉強時間の目安
財務・会計100-200時間
企業経営理論100-200時間
運営管理100-150時間
経済学・経済政策100-150時間
経営情報システム100-150時間
経営法務100-150時間
中小企業経営・政策50-100時間

財務・会計、および、企業経営理論は難易度も高く出題範囲も広いことから7科目の中では相対的に必要な勉強時間が多くなる傾向です。

中小企業経営・政策は中小企業白書や中小企業施策利用ガイドブックが出題根拠になることから、集中的に参考資料を攻略することで短時間でのクリアが可能な科目となっています。

二次試験合格に必要な時間は300~400時間

二次試験は4つの事例から構成されています。1事例につき企業の状況や課題に関する与件文と呼ばれる記述文があり、4~5問の問題が出題されます。

それぞれ20~80文字程度という制限文字数で回答する記述式です。

一次試験の内容の理解が二次試験では間接的に問われる点が特徴であり、一次試験と二次試験が関連しています。

【事例1】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では、企業の組織戦略・人事戦略がテーマとなる内容が出題されます。

過去の経営における施策の失敗などから組織戦略・人事戦略で施策とすべき内容などが問われています。

【事例2】マーケティング、流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では、企業の強み弱みから市場環境で生き残るために必要な取組みなどについて出題されます。

一次試験の企業経営理論や運営管理などで得た知識を活用することが問われます。

【事例3】生産、技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では製造業がテーマとなるケースが多く、生産に関する問題点や課題解決に関する内容が出題されます。

生産計画から生産工程に至る幅広い知識を活用することが問われます。

【事例4】財務、会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では財務諸表から企業の強みや弱みを分析する問題、CVP分析といった企業財務に関する内容が出題されます。

財務に関する計算力、数字をベースとした提案力などが問われます。

科目必要な勉強時間
事例1(組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間
事例2(マーケティング、流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間
事例3(生産、技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間
事例4(財務、会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間

事例1~3は与件文と問題のスタイルが似ていることなどから、基本的な回答スキルなど共通している点も多く、効率的に勉強していることができるでしょう。

事例4は計算問題がある分、事例1~3と違う勉強が必要になってきます。結果的に、それぞれ80~120時間程度は勉強が必要な内容量であると言えます。

口述試験

口述試験は約10分間の面接で行われる試験です。二次試験で出題された事例について質問があります。

当日は筆記試験の問題や実際の回答などを見ることができないため、当日は落ち着いて回答するよう臨みましょう。

試験官の質問や説明をよく聞き、丁寧に回答することが求められます。

合格率は95%以上です。

事前に読み返して準備しておくための時間として、勉強時間は4~5時間といったところでしょうか。

時間はかかるが養成課程という手段も

中小企業診断士二次試験は記述問題であり難易度がグッと上がります

また、一次試験合格後2年以内に合格しないとまた一次試験からやり直しとなってしまうリスクもあります。

そんな時に二次試験を受けずに(あるいは2回受けて不合格だった場合)中小企業診断士養成課程を受けるというのも一つの手段です。

こちらの課程は、最短でも6ヶ月は学習が必須となる上に費用も決して安くはありません。

しかし、土日夜間と社会人が働きながらでも通うことのできるものもあり、同時にMBA(経営学修士)などを得ることができる機関もあります。

二次試験合格に自信がなかったり、ゆくゆくはMBAも取得したいと考えている人には検討の余地があると思います。

関連コラム:中小企業診断士の養成課程まとめ 機関一覧・費用も解説

より早く確実に合格したいなら予備校の検討を

中小企業診断士試験は合格までに必要な勉強時間が長く、難易度の高い試験です。

独学は最新情報入手、取組み全体の管理など自らこなさなければならない点が多いです。

なお、その点は予備校に任せておけば、プロの講師が分析して「この部分は大きく変更されたから出題されるかも?」「今これだけ勉強が進捗しているので計画通り」といったサポートをしてくれます。

また、通信講座はスマートフォンを利用した動画講義などが充実しており、場所や時間を選ばずに勉強することも可能です。

アガルートでは、通信の中小企業診断士講座を提供しています。まずは資料請求から、いかがでしょうか?

財務会計と企業経営理論の体験講義&テキストが今なら無料で!

1次1.97倍、2次1.98倍と、全国平均を上回る高い合格率!

1次2次の一括対策から2次試験に絞った過去問分析まで多様なラインナップ!

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)

20日間無料で講義を体験!