中小企業診断士に合格するための勉強時間は1,000時間!1次・2次・科目別時間を解説
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中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は1,000時間と言われています。
1年で合格するためには1週間に20時間ほど、2年で合格するためには1週間に10時間ほどの学習が必要です。
このコラムでは、中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間について、1次試験、2次試験、科目別に分けて解説していきます。
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中小企業診断士の独学合格に必要な勉強時間・学習期間は?1日何時間?
中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は1,000時間と言われています。1年で合格するためには1週間に20時間ほど、2年で合格するためには1週間に10時間ほどの学習が必要です。
1年で合格したい人は、1日約3時間の勉強時間を確保する必要があります。
2年で合格したい人は、1日1.5時間は学習に充てる必要があるでしょう。
また、これは最低でも1,000時間の確保が必要ということになります。
一次試験は700~1,000時間です。7科目各100時間かかった場合合計で700時間となりますが、得意不得意科目が存在することから、一律100時間とはならないでしょう。
それでも平均して100時間の確保は必要です。
二次試験は300~400時間です。こちらも一次試験同様、75~100時間の確保が必要になってきますが、苦手科目で苦戦してしまった場合はそれ以上になるでしょう。
一次試験合格に必要な時間は700~1,000時間
一次試験の合格に必要な勉強時間の目安は、700~1,000時間です。
中小企業診断士一次試験は、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目で構成されるマークシート方式の試験です。
中小企業診断士協会によると
(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満がないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
(2) 科目合格基準は、満点の 60% を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。とあり、60%程度の正答率で合格になります。
とのことです。
また、(2)によって科目合格が可能です。
一次試験の科目別勉強時間の目安
一次試験の科目別勉強時間の目安は、以下のとおりです。
科目 | 必要な勉強時間の目安 |
財務・会計 | 100-200時間 |
企業経営理論 | 100-200時間 |
運営管理 | 100-150時間 |
経済学・経済政策 | 100-150時間 |
経営情報システム | 100-150時間 |
経営法務 | 100-150時間 |
中小企業経営・政策 | 50-100時間 |
財務・会計、および、企業経営理論は難易度も高く出題範囲も広いことから7科目の中では相対的に必要な勉強時間が多くなる傾向です。
中小企業経営・政策は中小企業白書や中小企業施策利用ガイドブックが出題根拠になることから、集中的に参考資料を攻略することで短時間でのクリアが可能な科目となっています。
二次試験合格に必要な時間は300~400時間
二次試験の合格に必要な勉強時間の目安は、300~400時間です。
二次試験は4つの事例から構成されています。1事例につき企業の状況や課題に関する与件文と呼ばれる記述文があり、4~5問の問題が出題されます。
それぞれ20~150文字程度で回答する記述式です。
一次試験の内容の理解が二次試験では間接的に問われる点が特徴的であり、一次試験と二次試験が関連しています。
【事例1】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では、企業の組織戦略・人事戦略がテーマとなる内容が出題されます。
過去の経営における施策の失敗などから組織戦略・人事戦略で施策とすべき内容などが問われています。
【事例2】マーケティング、流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では、企業の強み弱みから市場環境で生き残るために必要な取組みなどについて出題されます。
一次試験の企業経営理論や運営管理などで得た知識を活用することが問われます。
【事例3】生産、技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では製造業がテーマとなるケースが多く、生産に関する問題点や課題解決に関する内容が出題されます。
生産計画から生産工程に至る幅広い知識を活用することが問われます。
【事例4】財務、会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では財務諸表から企業の強みや弱みを分析する問題、CVP分析といった企業財務に関する内容が出題されます。
財務に関する計算力、数字をベースとした提案力などが問われます。
二次試験の科目別勉強時間の目安
二次試験の科目別勉強時間の目安は、以下のとおりです。
科目 | 必要な勉強時間 |
事例1(組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例) | 80-120時間 |
事例2(マーケティング、流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例) | 80-120時間 |
事例3(生産、技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例) | 80-120時間 |
事例4(財務、会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例) | 80-120時間 |
事例1~3は与件文と問題のスタイルが似ていることなどから、基本的な回答スキルなど共通している点も多く、効率的に勉強することができるでしょう。
事例4は計算問題がある分、事例1~3と違う勉強が必要になってきます。結果的に、それぞれ80~120時間程度は勉強が必要な内容量であると言えます。
口述試験の合格に必要な時間は4~5時間
口述試験は約10分間の面接試験です。二次試験で出題された事例について質問されます。
当日は筆記試験の問題や実際の回答などを見ることができないため、当日は落ち着いて回答するよう臨みましょう。
試験官の質問や説明をよく聞き、丁寧に回答することが求められます。
合格率は95%以上です。
事前に読み返して準備しておくための時間として、勉強時間は4~5時間といったところでしょうか。
【アンケート結果】合格者の実際の勉強時間
中小企業診断士試験における一次試験の勉強時間は、700~1,000時間と言われています。
二次試験や口述試験よりも必要な学習時間が多く「合格するには1日に何時間勉強するべき?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで中小企業診断士試験の一次試験に合格、または一部科目合格したアガルート受講者の、1日の学習時間を紹介します。
学習スケジュールを立てる参考にしてみてください。
平日の勉強時間
平日の勉強時間は1日あたり1~2時間と回答した人が、約半数を占めていました。
仕事と両立していてプライベートな時間が少ない人でも、毎日1時間以上の勉強時間を確保していたことがわかります。
また、半数以上の人は1日2時間以上勉強していることから、合格するためには多くの学習時間を要すことがわかるでしょう。
休日の勉強時間
休日の勉強時間は1日あたり3時間以上と回答した人が、半数以上を占めていました。
また、6時間以上勉強している人が、一番多かったです。
短期で合格を目指す人は、1日あたり6時間以上の学習時間を確保しておくとよいでしょう。
ただし急いで合格しなくてもよい人は、科目合格を目指して毎日少しずつ継続的に学習することも可能です。
<アンケート調査概要>
調査期間:2022年2月2日~2023年2月23日
調査機関:アガルートアカデミー
調査対象:アガルートの通信講座を利用して、中小企業診断士試験の一次試験を合格、または一部科目合格した受講者
有効回答数(※):21
調査方法:アガルートアカデミー内でのアンケート調査(自社調査)
調査対象地域:日本国内
※アンケート回答に許諾いただいた一部の方のみ実施
時間はかかるが養成課程という手段も
中小企業診断士二次試験は記述問題であり難易度がグッと上がります。
また、一次試験合格後2年以内に合格しないとまた一次試験からやり直しとなってしまうリスクもあります。
そんな時に二次試験を受けずに(あるいは2回受けて不合格だった場合)中小企業診断士養成課程を受けるというのも一つの手段です。
養成課程は、最短でも6ヶ月は学習が必須となる上に費用も決して安くはありません。
しかし、土日夜間と社会人が働きながら通うことのできるものもあり、同時にMBA(経営学修士)などを取得することができる養成課程もあります。
二次試験合格に自信がなかったり、ゆくゆくはMBAも取得したいと考えている人には検討の余地があると思います。
関連コラム:中小企業診断士の養成課程まとめ 機関一覧・費用も解説
より早く確実に合格したいなら予備校の検討を
中小企業診断士試験は合格までに必要な勉強時間が長く、難易度の高い試験です。
独学は最新情報入手、取組全体の管理など自らこなさなければならない点が多いです。
なお、その点は予備校に任せておけば、プロの講師が分析して「この部分は大きく変更されたから出題されるかも?」「今これだけ勉強が進捗しているので計画通り」といったサポートをしてくれます。
また、通信講座はスマートフォンを利用した動画講義などが充実しており、場所や時間を選ばずに勉強することも可能です。
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中小企業診断士講座の受講生を対象としたアンケート調査概要
調査期間 | 2022年2月2日~2023年2月23日 |
調査機関 | アガルートアカデミー |
調査対象 | アガルートの通信講座を利用して、中小企業診断士試験の一次試験を合格、または一部科目合格した受講者 |
有効回答数(※) | 21 |
調査方法 | アガルートアカデミー内でのアンケート調査(自社調査) |
調査対象地域 | 日本国内 |
1日あたりの平均勉強時間(平日)
1日あたりの平均勉強時間(平日) | 割合 |
---|---|
30分 | 14.3% |
1時間 | 28.6% |
2時間 | 23.8% |
3時間 | 19.0% |
4時間 | 4.8% |
6時間~ | 9.5% |
1日あたりの平均勉強時間(休日)
1日あたりの平均勉強時間(休日) | 割合 |
---|---|
30分 | 4.8% |
1時間 | 19.0% |
1.5時間 | 4.8% |
2時間 | 19.0% |
3時間 | 14.3% |
4時間 | 9.5% |
5時間 | 4.8% |
6時間~ | 23.8% |
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▶資料請求して特典を受け取るこの記事の監修者:三戸部裕司 講師
2015年 国家総合職試験合格
2016年 東京大学 教育学部卒業
2022年 中小企業診断士試験合格
自身も働きながら中小企業診断士試験に合格。
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