中小企業診断士の難易度は他の資格と比較してどの位難しいのでしょうか?

中小企業診断士は国家資格であり、試験に合格しなければなりません。

試験の難易度がどの位難しいか理解するためには、他資格と比較することで見えてきそうです。

そこで、他の資格と中小企業診断士の合格率・勉強時間を比較し、どの資格と難易度が同じくらいなのかを見ていきましょう。

※関連コラム:中小企業診断士の難易度や偏差値を解説!どれくらい難しい?

財務会計と企業経営理論の体験講義&テキストが今なら無料で!

1次1.97倍、2次1.98倍と、全国平均を上回る高い合格率!

1次2次の一括対策から2次試験に絞った過去問分析まで多様なラインナップ!

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)

20日間無料で講義を体験!

合格率でみる中小企業診断士の難易度ランキング

中小企業診断士の最終合格率は、約4%です。
1次試験の合格率は17~42%、2次試験の合格率は18~19%で推移しています。
中小企業診断協会によると令和5年度(2023年)の一次試験は合格率29.6%で合格者数は5,019人、二次試験は合格率18.9%で合格者数は1555人という結果でした。

1次試験と2次試験の過去の合格率・合格者数の推移は以下のようになっています。

一次試験 受験者数 合格者数 合格率
2023年(令和5年度) 18,621 5,521 29.6%
2022年(令和4年度) 17,345 5,019 28.9%
2021年(令和3年度) 16,057 5,839 36.4%
2020年(令和2年度) 11,785 5,005 42.5%
2019年(令和元年度) 14,691 4,444 30.2%
2018年(平成30年度) 13,773 3,236 23.5%
2017年(平成29年度) 14,343 3,106 21.7%

二次試験 受験者数 合格者数 合格率
2023年(令和5年度) 8,241 1,555 18.9%
2022年(令和4年度) 8,712 1,625 18.7%
2021年(令和3年度) 8,757 1,600 18.3%
2020年(令和2年度) 6,388 1,174 18.4%
2019年(令和元年度) 5,954 1,088 18.3%
2018年(平成30年度) 4,812 905 18.8%
2017年(平成29年度) 4,279 828 19.4%
2016年(平成28年度) 4,394 842 19.2%

中小企業診断士になるにはこの両方に合格する必要があるので、1次試験と2次試験の合格者を掛け合わせた数字が実際の合格率となります。

以上を前提に中小企業診断士の合格率と他の資格試験の例年の合格率を比較してみましょう。合格率の高い順番に表にしてみました。

資格名 合格率
税理士 18%
宅建 15~17%
FP1級 13%
(学科試験合格率×実技試験合格率)
行政書士 11~15%
公認会計士 10%
社労士 6~7%
中小企業診断士 3~8%
(1次試験合格率×2次試験合格率)
司法書士 3~5%

これを見てみると、税理士や宅建士といった試験の合格率は中小企業診断士と比較して高い合格率となっています。

中小企業診断士は表からみてもわかるように、合格率が低い部類に属しています。

中小企業企業診断士と同じくらいの合格率では社労士といった難関資格が位置しており、中小企業診断士も簡単な試験といえないことが分かります。

※関連コラム:中小企業診断士の難易度や偏差値を解説!どれくらい難しい?

勉強時間で見る難易度ランキング

次に、中小企業診断士と他の資格の合格率を比較してみましょう。

試験合格に必要とされる勉強時間が長い順番から表にしてあります。

資格名 勉強時間
公認会計士 3,500時間
司法書士 3,000時間
税理士 3,000時間
中小企業診断士 1,000時間
社労士 1,000時間
行政書士 600~1,000時間
FP1級 600時間
宅建 300~400時間

これを見ると、合格率とはまた違った視点で難易度の違いを比較できると思います。

税理士は中小企業診断士より合格率こそ高いものの、勉強時間は中小企業診断士より3倍ほど必要なため税理士の方が難しいことが分かります。

一方、合格率の高かった宅建士は勉強時間の面でも中小企業診断士より勉強時間が短く、中小企業診断士の方が難しいといえるでしょう。

また、社労士は、中小企業診断士と合格率が近いばかりでなく、勉強時間も同じ1,000時間が必要とされています。

そのため、中小企業診断士と社労士は同じくらいの難易度といえます。

中小企業診断士と他の資格を比較すると、中小企業診断士の勉強時間は1,000時間となっており、勉強時間の表の中では中間に位置していることが分かります。

そのため決して非常に難しい試験とまではいえないでしょう。

しかし、簡単な試験ではありません。合格率は約5%と他の資格と比較しても低く、試験に合格するためには1,000時間の勉強が必要となっています。

1年間毎日3時間勉強してようやく中小企業診断士に合格できる水準にたどり着くことができると考えると、継続的に勉強し続ける必要があります。

※関連コラム:中小企業診断士の勉強時間は1000時間!1次・2次・科目別時間を解説

まとめ

中小企業診断士試験の難易度についてまとめると、以下のようになります。

  • 中小企業診断士の合格率は、他の試験と比較しても低い水準である
  • 中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は1,000時間ほどとなっており、他の試験の中間に位置している
  • 非常に難しい試験とはいえないものの、毎日継続して勉強する必要があり、簡単な試験ではない
  • 中小企業診断士は社労士の難易度と同じくらい

中小企業診断士は、資格取得が大変ですが、やりがいのある仕事でもあります。合格を目指して頑張りましょう。

関連コラム:中小企業診断士試験の概要|試験日・申し込み方法も解説

財務会計と企業経営理論の体験講義&テキストが今なら無料で!

1次1.97倍、2次1.98倍と、全国平均を上回る高い合格率!

1次2次の一括対策から2次試験に絞った過去問分析まで多様なラインナップ!

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)

20日間無料で講義を体験!