中小企業診断士は、専門性の高い難関資格です。

中小企業診断士資格の取得を検討している方は、中小企業診断士の転職事情が気になっているのではないでしょうか。

中小企業診断士の転職に関する情報を把握し、資格取得後のキャリアをイメージしておきたいですよね。

本コラムでは、中小企業診断士の転職事情について解説します。

中小企業診断士の主な就職先やよくある質問なども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

財務会計・企業経営理論・運営管理の体験講義&テキストが今なら無料で!

1次1.97倍、2次1.98倍と、全国平均を上回る高い合格率!

1次2次の一括対策から2次試験に絞った過去問分析まで多様なラインナップ!

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)

20日間無料で講義を体験!

中小企業診断士資格は転職に有利?

中小企業診断士資格は、転職において有利に働く可能性があります。

中小企業診断士の試験では、財務・会計や経営理論に加え、運営管理や経済学などの幅広い分野の問題が出題されます。

中小企業診断士資格によってこれらの専門知識があることをアピールできるため、企業からの評価を得られやすくなるでしょう。

また、中小企業診断士としての知識は、一般企業における経営企画・マーケティング・経理財務などの職種でも役立ちます。

中小企業診断士資格で未経験から転職できる?

未経験から中小企業診断士として転職することは可能ですが、資格があれば必ず転職できるとは限りません。

中小企業診断士の資格があれば、一定の知識を有していることをアピールできます。

しかし、転職においては、資格よりも実務経験が重視される傾向があります。

中小企業診断士の資格を持っているからといって、必ずしもスムーズに転職できる訳ではないという点に注意しましょう。

なお、実務経験のない方が転職に挑戦する場合は、まず副業で経営コンサルティングを行い、中小企業診断士としての実務経験を積んでおくことがおすすめです。

さらに、自分の得意な分野を磨き、複数のスキルを組み合わせることで、ほかの求職者との差別化を図れます。

実務経験に加えて自分の強みをアピールできれば、転職を有利に進められるでしょう。

中小企業診断士の就職先は?

中小企業診断士の主な就職先は、以下の通りです。

  • コンサルティングファーム
  • 民間企業の経営・戦略部門
  • 公共機関
  • 金融機関
  • 税理士事務所・会計事務所
  • 中小企業診断士事務所

コンサルティングファーム

コンサルティングファームは、中小企業診断士の代表的な就職先です。

特に、中小企業の支援に力を入れているファームでは、中小企業診断士の資格保有者が重宝されるでしょう。

コンサルティングファームに就職すれば、中小企業診断士としての実務経験を積めます。

大手の場合は、チーム単位でプロジェクトに取り組んだり、他業種の専門家と協力したりと、さまざまな事例に携われるでしょう。

なお、一口にコンサルティングファームといっても、強みとしている分野は会社によって異なります。

経営戦略・会計・ITなど、自分が興味のある分野を取り扱っているところを選びましょう。

民間企業の経営・戦略部門

民間企業の経営・戦略部門に就職することも、選択肢の一つです。

民間企業の例をあげると、経営管理・事業企画・経営企画などの業務において、中小企業診断士の資格保有者を歓迎する内容の求人が見受けられます。

すべての企業で中小企業診断士資格が評価されるわけではありませんが、これらの業務を行いたい方は、資格によって転職が有利になる可能性があるでしょう。

ただし、民間企業への転職においては、実務経験や個人のスキルが重視されます。

資格だけを武器に転職することは難しいため、注意が必要です。

公共機関

中小企業診断士になれば、公共機関への就職も可能です。

中小企業診断士が就職できる主な公共機関としては、商工会議所や中小企業基盤整備機構などがあげられます。

商工会議所では、地域の中小企業への経営コンサルティングを行う人材として、中小企業診断士の資格保有者を募集する場合があります。

また、都道府県の中小企業支援センターへ就職するという選択肢も得られるでしょう。

金融機関

中小企業診断士の資格は、金融機関への就職にも役立ちます。

金融機関が法人への融資を行う際は、企業の財務分析を行い、貸し倒れのリスクを予測しなければなりません。

中小企業診断士は企業の経営に精通しているため、さまざまな角度から企業状態を精査できます。

地方銀行における融資審査などでの活躍が期待できるでしょう。

税理士事務所・会計事務所

会計事務所や税理士事務所でも、中小企業診断士の人材を募集している場合があります。

会計事務所や税理士事務所では、財務会計や税務に関する業務に加え、クライアントから経営に関する助言を求められることがあります。

このようなニーズに応えるために、中小企業診断士資格をもつ人材を配置している事務所も少なくありません。

会計事務所や税理士事務所に就職できれば、公的補助金の申請や経営コンサルティングといったさまざまな業務に携われるため、将来のキャリアにも良い影響を与えるでしょう。

中小企業診断士事務所

中小企業診断士になれば、中小企業診断士事務所に所属できます。

中小企業診断士事務所では、複数の中小企業診断士がさまざまな業務を請け負っています。

先輩から仕事を教われるため、未経験者の方には理想的な環境であるといえるでしょう。

中小企業診断士として転職した際の年収は?

一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケート調査によると、中小企業診断士の平均年収は約1,000万円です。

同調査の年収に関する質問に対し、最も多かった回答は501~800万円・次いで多かった回答は1,001~1,500万円でした。

また、回答者の45.4%が年収801万円以上と回答しており、多くの中小企業診断士が、日本の平均年収を大きく上回る収入を得ていることがわかります。

中小企業診断士として転職すれば、高収入が期待できるでしょう。

参考:中小企業診断士の年収は1000万円以上?現実は?儲からないって本当?

中小企業診断士の転職についてよくある質問

ここでは、中小企業診断士の転職についてよくある質問を紹介します。

  • 30代から中小企業診断士を目指せる?
  • 40代・50代でも中小企業診断士資格で転職できる?
  • 中小企業診断士資格は大手企業の転職に役立つ?

30代から中小企業診断士を目指せる?

30代からでも、中小企業診断士を目指せます。

中小企業診断士試験には、年齢や実務経験などの受験資格が定められていません。

そのため、何歳からでも中小企業診断士を目指せるでしょう。

一般社団法人中小企業診断協会が実施したアンケート調査によると、30代以下の中小企業診断士の割合は、回答者のわずか7.5%です。

30代以下の中小企業診断士は希少性が高く、転職で有利になる可能性があると考えられます。

30代からの転職では、資格だけでなく、社会人としての経験やスキルが求められます。

資格取得後のキャリアアップを前提に、実務経験を得られるような転職先を選びましょう。

参考:令和6年度の中小企業診断士試験について

40代・50代でも中小企業診断士資格で転職できる?

中小企業診断士資格があれば、40代・50代の転職も不可能ではありません。

中小企業庁が公開している資料によると、中小企業の経営者の年齢層は、50代~70代が中心です。

40代・50代の中小企業診断士は経営者と年齢が近いため、親近感を持たれやすく、スムーズな意思疎通を行えると考えられます。

また、40代・50代は、ビジネスマンとしての経験が豊富です。

中小企業診断士の仕事でも、長年の経験に基づく判断力を活かせるでしょう。

中小企業診断士資格は大手企業への転職に役立つ?

中小企業診断士資格は、大手企業への転職にも役立ちます。

大手企業では、経営企画や戦略部門のメンバーとして、中小企業診断士を募集している場合があります。

また、大手のコンサルファームに転職する際も、中小企業診断士資格が有利に働くでしょう。

転職の際は経験が重視される傾向がありますが、経験がなくても、中小企業診断士資格がアピールポイントとなるでしょう。

まとめ

本コラムでは、中小企業診断士の転職事情について解説しました。

中小企業診断士は平均年収が高く、転職に役立つ資格です。

中小企業診断士の資格があれば、コンサルティングファーム・金融機関・税理士事務所・会計事務所などで活躍できるでしょう。

また、大手企業への転職にも役立つ可能性があります。

一方で、転職の場合は資格よりも実務経験が重視されやすいため、未経験の方は副業などを行い、経験を積むことがおすすめです。

中小企業診断士の資格について興味をお持ちの方は、アガルートアカデミーの無料相談をご活用ください。

財務会計・企業経営理論・運営管理の体験講義&テキストが今なら無料で!

1次1.97倍、2次1.98倍と、全国平均を上回る高い合格率!

1次2次の一括対策から2次試験に絞った過去問分析まで多様なラインナップ!

1分で簡単無料体験(会員登録→お申込み→視聴)

20日間無料で講義を体験!