【司法試験予備試験】短答式試験における刑事訴訟法の特徴

短答式試験刑事訴訟法では、捜査・証拠・公判手続などに関する問題が出題されています。

出題形式は多様であり、「正しいものの組み合わせを答えるもの」、「正しいものに1誤っているものに2を選ぶもの」、「正しいものの個数を答えるもの」などがあります。

そのため、他の科目以上に「問いをよく読む」ことが重要になります。

【司法試験予備試験】短答式試験における刑事訴訟法の具体的な勉強法

論文とのリンク

短答式の刑事訴訟法では判例を素材にした出題がされますが、公法系などと比べると細かなところが聞かれるわけではありません。

そのため、まずは論文との関係で学習する範囲で判例の結論・規範・理由押さえておくとよいと思います。

以下の肢は予H29-14のイとウですが、いずれも論文でも重要とされる判例から特にひねりなく出題されていることがわかります。

荷送人の依頼に基づき宅配便業者の運送過程下にある荷物について,捜査機関が,捜査目的を達成するため,荷送人や荷受人の承諾を得ることなく,その荷物に外部からエックス線を照射して内容物の射影を観察した行為は,任意処分として許される。
捜索に至らない程度の行為は,強制にわたらない限り,所持品検査においても許容される場合があると解すべきであるが,状況のいかんを問わず常に許容されるものと解すべきではなく,かかる行為は,所持品検査の必要性,緊急性,これによって害される個人の法益と保護されるべき公共の利益との権衡などを考慮し,具体的状況の下で相当と認められる限度でのみ許容される。

※関連コラム:司法試験・予備試験の短答式試験の勉強法(総論)

条文の読み込み

短答式の刑事訴訟法では、論文では聞かれにくい部分ではあるものの、条文を読んでおけば正解できるタイプの問題も多く出題されます。

そのため、論文で出題されにくい部分もテキストや基本書などを片手に条文を読み進めてみるよいです。

その際のやり方としては、特定のまとまりごとに読むのがおすすめです。
例えば、逮捕に関する知識を学習する時には、199条から217条をまとめて読みます。

そうすると、どのような順序で条文が規定されているかが大きな目線で見ることができ、ストーリーとして条文を把握することができます。

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この記事の監修者 富川 純樹 講師

富川 純樹 講師


関西学院大学法科大学院(未修)を卒業後,平成27年に司法試験に合格(69期)。


アガルートアカデミーでは,ラウンジ(個別指導)や受験生の受講相談も担当している。


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Twitter:@dsx79079

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