【必見!】予備試験で一般教養科目は捨てるべきか否か
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予備試験では,短答式試験において,一般教養科目が出題されます。
一般教養科目は,短答式試験では他の法律科目より配点割合が高くなっています。
ただ,一般教養といいつつも,問題は非常に難しいものが多く,出題が人文科学,社会科学,自然科学,英語と非常に広範囲に及びます。
また , 予備試験合格後に控える司法試験では試験科目になっていないのも,予備試験の受験生にとっては悩みの種です。
そこで本ページでは,一般教養科目の中にも得点しやすい問題があることを中心に,短答式試験における一般教養科目の対策について説明していきます。
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予備試験で一般教養科目は捨てるべきか否か
予備試験の短答式試験において、一般教養科目は最悪0点でも合格可能です。
ただし、一定の分野を中心に最低限は抑えておいた方がいいでしょう。
なぜ一般教養が0点でも受かるのか?
一般教養科目がなぜ、最悪0点でも受かるのかというと、理由は配点が短答式試験の2割と少なく、その他の法律基本科目で高得点を取れば、合格圏内に入ることができるためです。
短答式試験は合計で270点満点となっており、そのうち60点が一般教養科目の配点となっています。
そして、残り210点分の配点が法律基本科目となっています。
例年、試験全体の合格最低ラインは160点~170点であり、仮に一般教養が0点でも、法律基本科目で8割取れるなら、合格圏内に入ることができるのです。
さらに、一般教養科目のレベルは大学卒業程度であり、実際にこの科目が0点になるということはまずありません。
そのような意味でも、一般教養科目の学習優先度は低いと言えます。
一般教養科目の出題内容・試験時間
一般教養科目は予備試験の短答式試験の1科目であり,その中で,人文科学,社会科学,自然科学及び英語の4つの分野から出題されます。
4つの分野のうち,特定の分野に偏ることのないようバランスに配慮しています。
問題数については,短答式試験では40問程度が出題され,そのうち20問を予備試験受験者に選択させて解答させるというものになっています。
配点については,1問あたり3点となっており,満点は60点となっています。
試験時間については,1時間30分(90分)となっています。
法律基本科目では,憲法・行政法,刑法・刑事訴訟法それぞれあわせて1時間(60分)ずつ,民法・商法・民事訴訟法であわせて1時間30分(90分)となっているため、一般教養科目は,比較的試験時間が長いです。
一般教養科目の優先度
一般教養科目の優先度については、短答式試験においてあまり高くありません。
全体のバランスを考えて、どれくらい時間をかけるか検討する必要があります。
論文式を突破するためにも法律基本科目>一般教養科目を優先する
学習の優先度は、一般教養科目よりも、法律基本科目の方が高くなります。
なぜなら、法律基本科目は、短答式試験(270点満点)のうち約8割の配点(210点)を占めているためです。
また、短答式試験の法律基本科目対策は、論文式にも活用することができます。
反対に言えば、ある程度短答式試験の法律基礎科目の点数を取れるレベルになっておかないと、論文式試験を突破できないとも言えます。
ですから、短答式の法律基本科目だけで8割取れるように普段から勉強しておくことが理想的です。
他方で、一般教養科目には論文式試験が課されていません。
このように先を見据えて考えると、論文式試験を通過するためにも、法律基本科目を優先した方がの方がコストパフォーマンスは高いと言えます。
最低限頻出知識は押さえておく
一般教養科目の学習優先度は低いものの、最低限、頻出知識は押さえておくと良いでしょう。
おすすめは「社会科学」を中心に対策することです。
社会科学では、政治学・経済額・社会学からの出題となり、他の3科目に比べて出題範囲を絞りやすいという特徴があります。
人文科学や英語はハイレベルな出題内容が多く、対策に時間がかかるため、優先度は低くなります。
また、過去問から傾向をある程度把握できるため、問題集や対策テキストをこなすようにしましょう。
法律基本科目を差し置いて勉強する必要まではありませんが,一般教養科目も最低限の対策を打つことで,短答式試験の突破が容易になります。
※関連コラム:司法試験・予備試験の短答式試験の勉強法(総論)
一般教養科目の学習の指針と具体的な勉強法・対策
一般教養科目は,人文科学,社会科学,自然科学,英語から出題されますが,全ての範囲につき網羅的に学習することは,費用対効果が低いと言わざるを得ません。
一方,社会科学は,政治・経済からの出題であって,ある程度出題範囲が絞られている上,取り組みやすい科目でもあります。
また,元々,予備試験の一般教養科目は,40問程度(例年42問)の中から20問を選択すれば足り,全ての分野を学習する必要もありません。
アガルートアカデミーでは,社会科学を中心とした一般教養科目対策講座を設けており,約10時間でインプット,アウトプット,過去問を全て終えることができます。
そのため,短時間で最大のパフォーマンスを発揮することが可能といえます。
また,他の分野については,問題で聞いている内容自体がわからなくとも,日本語の意味として成り立つかどうかによって正誤を判断できるものもあります。
そして,一般教養科目は,試験時間が1時間30分と,比較的長いため,ゆっくり問題を読む余裕もある程度あります。
そのため,まずは正解できそうな問題を探すことも重要といえます。
もっとも,英語については,内容が非常に高度な問題が多いため,よほど英語に自信がある方でない限り,英語の問題を選択することはお勧めしません。
一般教養科目の受験時の注意点
予備試験短答式試験の一般教養科目は,出題された問題に全て解答するのではなく,問題の中から自ら20問を選択して解答する,という形式となっています。
そのため,答案用紙にも,解答欄とは別に,選択欄というものが設けられており,選択欄にマークしておかなければ,解答欄にマークをしても採点対象にならず,注意しておく必要があります。
この点は,一般教養科目のマークシートにも注意書きがしてあります。また,法務省のホームページでは,司法試験予備試験の一般教養科目のサンプル問題集を公表しています。
一般教養科目では,どのような分野について,どのように聞かれているのか,参考になると思いますので,サンプル問題集を1度見てみることをおすすめします。
アガルートアカデミーの一般教養科目対策講座
アガルートアカデミーでは,過去の一般教養科目の出題を徹底的に分析した上で,対策の即効性が高い社会科学・人文科学に学習内容を絞った「一般教養科目対策講座」を開講しています。
一般教養科目は捨てられないけれども,そこまで対策に時間をかけられないという方はぜひご検討ください。
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まとめ
予備試験の一般教養科目は、捨てるとまではいかなくとも、優先度はそれほど高くありません。
短答式試験の次に待ち受けている論文式試験を突破するためにも法律基本科目7科目の学習の方が重要になりますので、こちらを優先して進めた上で、一般教養科目も範囲を最低限に絞って学習するといいでしょう。
特に直前期は一般教養科目の中で自分の得意な分野を勉強することをおすすめします。
得意な分野がない場合は、「社会科学」に絞って学習しましょう。
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平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。
自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。
また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。
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ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924