司法試験・予備試験の答練(答案練習)とは?メリットと効果的な受講方法
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「予備校の答練を受けるべきでしょうか。」
このような質問をする受験生は多くいますが、基本的には答練は受講することをおすすめします。
ではなぜ答練は受けたほうがいいのでしょうか。
ここではそもそも答練とは何か、受講するメリットや効果的な受講方法などについて解説します。
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司法試験・予備試験の答練(答案練習)とは?
司法試験予備試験の論文式試験では1科目につき最大答案用紙4枚分、司法試験の論文式試験では最大答案用紙8枚分という膨大な論述をしなければなりません。
これは、法律の知識が十分に備わっていても答案を作成することに慣れていなければ、答案の構成が乱れてしまったり、時間切れになってしまうなどして、なかなか書ききれる分量ではありません。
そこで、インプットした法律の知識や答案作成の方法論や技術を、実際に答案を作成してみて実戦形式で練習する必要があります。
その練習の機会が答練(答案練習)です。
答練では、司法試験や予備試験と同じ形式の問題を本番と同じ制限時間で実際に解いてみて、答案作成の経験を積む講座群で、多くの予備校が開講しているほか、大学や大学院が行っているものもあります。
ほとんどの答練、特に予備校の答練では答案作成の後、採点及び答案添削がセットになっています。
答練に参加するメリット
厳しい時間制限内での論述に慣れることができる
論文式試験の制限時間は予備試験では1科目当たり70分(実務基礎科目では90分)、司法試験では120分(選択科目では2通で180分)です。
この限られた時間の中で、問題文を読んで、分析し、答案の構成を考えて実際に論述しなければなりません。
初めて答案を書く多くの人はあまりの時間の足りなさに驚くことになると思います。
答練を利用して、実際にその時間内で何回も答案を作成することで、
・自分が満足いく量を論述するにはどれくらい時間がかかり
・その時間を確保するためにはどれくらいの時間で問題の分析を完了しなければならないのか
を把握することができます。
このようにして答案の作成に慣れていくことで、本番でも自分の実力を十分に発揮できるようになります。
受験生の中での相対的な位置を知れる
司法試験や予備試験の論文式試験の合否の判定は基本的には相対的に行われます。
したがって適切な勉強計画を立てるためには受験生の中での自分の位置を知る必要があります。
この点、多くの答練では順位や平均点が開示されるため、自分の点数と見比べて受験生の中での相対的な位置を知ることができます。
ペースメーカーになる
司法試験や予備試験では基本的には8科目(司法試験では基本7法+選択科目、予備試験では基本7法+実務基礎科目)の勉強をしなければなりません。
自分一人で勉強していたのではわからないところにこだわりすぎたり、好きな科目を勉強しすぎたりして勉強量や期間が偏りがちです。
予備校の答練の多くは週1~2回程度の頻度で定期的に開催されており、しかも科目が限られています。
そのため、その週に答練のある科目について中心的に勉強していけば、全科目偏りなく、かつ定期的に勉強することができます。
このように答練は日ごろの学習のペースメーカーとしても機能します。
※関連コラム:司法試験の基本的な答案の書き方と答練がうまく書けないときの対処法
どのように答練に参加すべき?
受講時期は早めに
先のとおり答練はペースメーカーとしての役割も果たします。
そのため早い段階から答練に参加することで、勉強初期から偏りのない勉強を進めることができます。
また、早い段階から他の人に自分の答案に目を通してもらうことで、答案作成に際して変な癖がつくことを防ぐことができます。
独特な答案の書き方ですと、採点者に何を書いているのか伝わりにくく点数が伸びないうえ、一度ついた癖はなかなか修正することはできません。
したがって、できる限り早い段階で答練を受講するべきです。
友人と一緒に受講する
答練を受けていても「今週はまだ勉強が終わっていないし…」と答練をさぼりがちになる危険があります。
しかし、友人と約束して受けに行けば友人を裏切るわけにはいかないので、そのような危険が少なくなります。
また、答練終了後に問題について議論を交わせば深い理解につながるでしょう。
したがって答練は是非友人と受講することをおすすめします。
予備校によっては友人と一緒に申し込むと割引される団体割引を実施しているところもありますので、それを利用してみてはいかがでしょうか。
できるだけ添削してもらおう
答練には添削付きコースと添削なしのコースが存在する場合がありますが、そのどちらを受講するべきなのでしょうか。
添削者は答案を第三者の目線から読んで、採点者に伝わりにくい表現等を指摘してくれるため、わかりにくい独特の表現を修正することができます。
また、法律の勉強では理解が誤っているのに「わかった気になっている」ところが生じがちです。
そのまま試験本番に臨み、誤った理解で答案を作成してしまっては悲惨なことになりかねません。
添削してもらうことで「分かった気になっている」ところを発見し、修正してもらうことができます。
したがって基本的には添削付きのコースを受講することをおすすめします。
答練は通学で行うほうがいい?
答練には自宅で通信で行うものと、通学でおこなうものの2種類があります。
こちらはどちらを選んでもかまいません。
答練は、第三者に自分の答案に目を通してもらうことが非常に重要です。
仕事や学業でタイミングが合わず、答練に参加できない、という状態は絶対に避けるべきです。
通学でも、インターネットを用いてでもどちらでもよいので、できるかぎり答練を行うようにしましょう。
なお、通信で答練を行う場合は、本番と同じように六法以外何も参照せずに、時間もしっかりと計って解くようにしましょう。
【講座紹介】アガルートの7つの「論文答練」
アガルートアカデミーには、答案作成の方法論や技術を実践形式で試すことができる5つの答練講座を揃えております。
司法試験アウトプットカリキュラム
【概要】学習経験者が、司法試験に向けて、総合的な知識の再整理をした後、約450問の重要問題の演習を通じて問題の処理パターンを確立します。そして過去問解析、司法試験答練によって実践力を完成させていくカリキュラムです。
【対象】司法試験に向け、答練中心の学習をしたい方
予備試験アウトプットカリキュラム
【概要】予備試験(法科大学院)に向け、知識の習得・再構築をして、論文試験に重点を置いた学習をします。約450問の重要問題の演習、論文過去問、法律基本科目と法律実務基礎科目の論文答練によって実践力を完成させる論文式試験に重点を置いた方向けのカリキュラムです。
【対象】予備試験に向け、答練中心の学習をしたい方
司法試験答練
【概要】アガルートアカデミー講師が作成した、司法試験の完全オリジナル予想問題で実施する答練で、最も司法試験に近いかたちで行います。
【対象】司法試験を受験される方、司法試験レベルの問題演習を行いたい方
予備試験答練
【概要】アガルートアカデミー講師が作成した、予備試験(法科大学院入試)の完全オリジナル予想問題で実施します。最も予備試験(法科大学院入試)に近い答練です。
【対象】予備試験を受験される方、予備試験レベルの問題演習を行いたい方
旧司法試験 論文過去問セレクト答練
【概要】旧司法試験の過去問のうち、現在の司法試験・予備試験の傾向に合致し、一度は書くべきであるセレクト問題18問について、オンライン添削を受けることができる答練です。
【対象】過去問を答練で潰したい方
予備試験 論文過去問セレクト答練
【概要】本講座は、予備試験試験の過去問のうち、現在の司法試験・予備試験の傾向に合致し、一度は書くべきであるセレクト問題18問について、オンライン添削を受けることができる答練です。
【対象】過去問を答練で潰したい方
法律実務基礎科目答練
【概要】本講座は,弁護士,講師として活躍する実務家講師が,自ら問題を作成し,解説をする全4回(各科目2回)の実務基礎科目の答練です。
【対象】実務基礎の形式に慣れ,高得点を狙いたい方
答練をスタートする時期や、適切な講座については、こちらをご覧ください。
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