司法試験入門講座・基礎講座|総合講義300|定期カウンセリングQ&A
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総合講義300定期カウンセリングにおいて,多く頂戴したご質問について,Q&A形式でまとめました。学習上の参考にしていただければ幸いです。
なお, 予備試験1年合格カリキュラムをご受講中の方からのご質問も含まれておりますので, 総合講義300以外の講座についてもご回答しております。
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- Q.短答,論文ともに,いつまでに,何をやればいいのかを教えてほしい
- Q.社会人に無理のない合格プランを教えてほしい
- Q.本当に今のペースで間に合うのか教えてほしい
- Q.短答と論文の勉強の配分を教えてほしい
- Q.週に何時間くらい勉強すれば大丈夫なのか教えてほしい
- Q.自分の答案がしっかりと書けているか不安,周りに添削してもらえる機会や場所がない
- Q.論証はどこまで論証集と同じように正確に覚えればいいのかを教えてほしい
- Q.論文答案の「書き方」, 重要問題習得講座はどうやって消化していけば良いのかを教えてほしい
- Q.総合講義300が終わった時点でどのくらい理解していなければいけないのかを教えてほしい。内容が高度なのでついていけない
- Q.知識の定着のさせ方が分からない
Q.短答,論文ともに,いつまでに,何をやればいいのかを教えてほしい
A.3~4月からスタートするのであれば,やはり年内に, 総合講義300・ 論文答案の「書き方」・ 重要問題習得講座を消化するように目標を立ててスケジューリングをすべきでしょう。
受け方としては, 総合講義300が全科目終わってから, 論文答案の「書き方」や 重要問題習得講座に進むという形ではなく,これらを並行して行っていくことが大事です。 予備試験1年合格カリキュラムマネージメントオプションにおけるスケジューリングを参考にしてみてください。
一周目ですべてを理解する必要はありません。
まずは,試験科目の全体像を把握することが大事です。年明け以降は,論文の勉強を並行しつつも, 短答知識完成講座Ⅰ・ 短答知識完成講座Ⅱ等を聞き,短答についての勉強に時間を注いでいきます。
1月から4月にかけて,短答と論文の勉強時間の比率について,徐々に短答の勉強の比率を上げていくというイメージです。論文の勉強をしないのは,短答式試験前1ヵ月程度であると考えておきましょう。
そこまで論文の勉強を並行できれば,短答式試験後,スムーズに論文対策に移行できると思います。
Q.社会人に無理のない合格プランを教えてほしい
A.社会人の方に共通するお悩みは,「時間がない」という点だと思います。
ただ,毎年お仕事をしながらでも合格されている方はいらっしゃいます。
試験勉強とは,方法論と勉強時間の掛け算です。どれだけ優れた方法論があったとしても,勉強に使うことのできる時間が少なすぎれば,試験に合格することは難しくなってくるのも事実です。
ですから,まずは,勉強に使うことのできる時間をどのように捻出するかを考えてみてください。週単位,月単位,半年単位,年単位で,どの程度の時間勉強時間を取れるのかを把握しましょう。
そこから,年内に 総合講義300・ 論文答案の「書き方」, 重要問題習得講座を終え,年明けから 短答知識完成講座Ⅰ・ 短答知識完成講座Ⅱを聴くことができるか,その復習時間がとれるのかといった事項から逆算してみてください。
Q.本当に今のペースで間に合うのか教えてほしい
A. 予備試験1年合格カリキュラムマネージメントオプションでは,1年合格のための合理的な学習スケジュールを作成し,ベースとして,徹底した学習進捗管理を行っております。こちらのスケジューリングを参考にしてみてください。
Q.短答と論文の勉強の配分を教えてほしい
A.大きな視点から申し上げると,年内の学習は論文がメイン,年明けからの学習は短答がメインということになります。
ただ,論文の学習範囲と,短答の学習範囲については,その範囲が重なる部分があります。
その意味で,短答式試験の過去問は,正解を導けなくてもよいので,年内から手を付けていくことが有益ですし,年明けの本格的な短答の学習(いわゆる短答プロパーという部分)にスムーズに入ることができると思います。
Q.週に何時間くらい勉強すれば大丈夫なのか教えてほしい
A.試験勉強とは,方法論と勉強時間の掛け算です。
したがって,週に何時間勉強すればよいかということのみで,合格するかどうかを決めることはできません。
ただし,法律の勉強は,毎日コンスタントに勉強をしていくことが重要ですので,まずは一日2時間から2.5時間,一週間ベースでいえば15時間程度は勉強時間を確保していただきたく思います。勉強に慣れてきたら,徐々に勉強時間を増やしていきましょう。
Q.自分の答案がしっかりと書けているか不安,周りに添削してもらえる機会や場所がない
A.このようなお悩みを持たれている方は非常に多いです。
論文式試験合格のためには,やはり,勉強を開始してからなるべく早い段階から,自分の作成した答案を誰かに添削してもらい,方向性を常に確認しながら学習をしていくことが一番の近道であることは間違いありません。
ですから,周りに添削してもらえる機会や,場所がないのであれば,アガルートアカデミーのオンライン添削のご利用や, 予備試験1年合格カリキュラムマネージメントオプションのご利用をご検討いただければと思います。
オンライン添削では,合格者による添削を受けることができます。
また, 予備試験1年合格カリキュラムマネージメントオプションにおいては,週に1度は必ずプロ講師の添削指導を受けることができ,論文作成の正しい方向性を確認し,ご自身の答案上の問題点を修正していくことができます。
Q.論証はどこまで論証集と同じように正確に覚えればいいのかを教えてほしい
A.論証については,論証集と一言一句全く同じように覚えなければいけないものではありません。
論証集は,完全解であり,あくまで論証の一例です。
ですから,論証集記載の論証のうち,どの部分のどのフレーズが,その論点解決のために一番大事なのか,自分だったらどのように論じることが説得的だと思うのか,こういったことを常に考えながら論証の勉強に取り組まないと,論証集の勉強は単なる暗記物になってしまいますし,応用することができません。
ご自身でどう書くのが説得的なのかを悩み,考え抜き,そして,答練等で実践し,その論述が相手に伝わっているのかどうかを確認する。
この繰り返しこそが,論証集の使い方といっても過言ではありません。
Q.論文答案の「書き方」, 重要問題習得講座はどうやって消化していけば良いのかを教えてほしい
A. 論文答案の「書き方」, 重要問題習得講座は,最初は非常に難しく,一生かけるようにならないのではないかと思いこんでしまい,挫折してしまうという方が多いです。
しかし,そういう方は, 論文答案の「書き方」, 重要問題習得講座ともに,一周目で確実に書けなければ落第だ…と思っている方が非常に多いのですが,そんなことを思う必要は全くありません。
もちろん,一周目からできるに越したことはないですが,そんな人はほとんどいないのです。これらの講義の一周目も,いわば論文を書くためのインプットと据えて,とにかく先に進むことが大事です。
問題文を読んで,答案構成をして,模範答案を読むという流れにとらわれず,問題文を読んで,模範答案を読んで,エッセンスを掴みながら,重要部分を抜き出して答案構成をしてみるなどという方法も考えられます。
とにかく,論文式試験の本試験の当日までに, 重要問題習得講座レベルの問題についての答案が作成できれば良いわけですから,色々な方法を試しながら,とにかく,反復していくことが大事です。
何度も何度も反復をすれば,必ず答案は書けるようになります。
Q.総合講義300が終わった時点でどのくらい理解していなければいけないのかを教えてほしい。内容が高度なのでついていけない
A. 総合講義300が1周終わった段階で, 総合講義300の全てを理解している人は一人もいません。
総合講義300の1周目の目標は,あくまで,「森」,すなわち,法律科目の全体像を知るということです。
ですから,細かい定義や,難しい論証を理解している必要はありません。
とにかく,全体像を据えて,そのあとの反復が大事であり,反復して初めて理解できるものもあります。
例えば,民法の債権各論を勉強して初めて民法総則の部分が分かったり,あるいは,民事訴訟法を勉強して初めて,民法の理解が深まったりということはよくあることなのです。
Q.知識の定着のさせ方が分からない
A.知識の定着のさせ方は人それぞれという部分がありますが,共通しているのは,理解したうえで,それを反復するという点です。
理解とは,例えばある論証について,キーワードを中心に,論証集と同じような流れで書くことができることを前提に,どうしてそのキーワードが使われているのかをしっかりと説明でき,かつ,その論証が,論文の問題の中で,どのような事実が出てきた時に使われるのかを説明できることを言います。
ここまでの理解をしておくと,知識は忘れにくいものとなります。
あとは,反復です。
例えば当日勉強したことを,その日の寝る前にもう一度思い出してみましょう。これを,3日後,1週間後,1か月後…というように繰り返していくのです。
このような反復により,知識は定着していきますし,仮に忘れてしまったとしても,もう一度記憶をする段階における労力は半分以下になると思います。
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▶資料請求して特典を受け取るこの記事の著者 谷山 政司 講師
平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。
自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。
また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。
谷山講師の紹介はこちら
ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924